ayahizumeさんの映画レビュー・感想・評価

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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

やっと観ました。パラサイト。
万引き家族も日の当たらないところで生きる人を題材にしていだけど、こちらはドキドキするエンタテイメント感満載で、観たあと、それほど後を引かず、映画として楽しめて、観た人たち
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.5

ロードショーが終わっちゃう!!
と駆け込みで観てきた「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」。

ピアノを弾き語るティモシー・シャラメがかわいい!
かわいいエル・ファニングがとにかく鈍臭い!
(絶妙にイモ
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東京暮色(1957年製作の映画)

4.0

どのカットも見惚れるほど美しい。ロングコートにハンドバッグの着こなしも美しい。口にする日本語も美しい。

多くを語らず間をとった俳句のような描写。
一見、淡々と描かれる描写の中に、それぞれの内に秘めた
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悪人(2010年製作の映画)

3.5

今更ながら観た。

『今の世の中、大切な人がおらん人間が多すぎる』…という台詞。

大切な人が居ないんじゃない。
大切なことに気づけていない人が多すぎるってこと。
みんな誰かの大切な人。

悲しくて苦
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ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

3.5

表通りの印象派画家モネ。
裏通りの印象派画家ゴッホ。

ゴッホ展を観に行った流れでまだ観てなかった映画も観た。

裕福なパトロンがいたモネに比べ、弟テオの援助を受けなければならない後ろめたさを感じなが
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ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

蜷川実花の写真って、極彩色がかわいいっていうことで何となくカワイイ文化のひとつ的な扱いになってるけれど、本人はもっと違うことを意図しているのかな…という疑問がずっとあった。

けれどこの作品を見て、本
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

メロディに感情をなぞられる感覚。
あれって何なんだろう。
その一言一句一音に魂を燃やす眩さがあり、その眩さで人々の未来を照らすから、街灯に引き寄せられる虫のように、皆惹かれるんだな。
今更ながら、ボヘ
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万引き家族(2018年製作の映画)

5.0

正しいことと幸せは違う。

正しいとされている社会で正しいとされている生き方ができないでいる人がいる。
そんな人たちに正論をかざす事は、正しいことへ導くことにはならない事。
正しいとされているルールの
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ジェットコースターみたいな映画。

B級ストーリーから、コメディ映画への急展開を経て、最終的には心温まる話で完結。

僅かな資金と沢山の人と強い想いで出来上がった、瑞々しく活き活きした作品。

物作り
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ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男(2016年製作の映画)

4.0

彼の作品は、タイムマシンに乗って世界中を旅するよう…。

2014年に思い立って9日間のParisひとり旅に出た時、ルーブル美術館の横にある服飾芸術美術館で、ドリス・ヴァンノッテン インスピレーショ
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

5.0

リアルな描写とファンタジーな描写の組み合わせ方が今までにない見せ方。監督のそのセンスに驚きました。
ミュージカル映画と括るより、シンプルな大人の恋愛映画として括って観る方がしっくりきます。
泣いたり笑
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セッション(2014年製作の映画)

4.0

元素が反発しあいながら化学反応を起こし結晶が生まれる瞬間を見せられたような作品。ある種の苦しみがなければ、現状から抜け出して更なる高みを目指すことはないことを深く考えさせられた。

めし(1951年製作の映画)

3.8

是枝監督が海街ダイアリーを撮る上で、この作品をルーツにしていることを聞いて観てみた作品。
奥行き感のある構図の取り方は、なるほど納得。
けれどやっぱり私は小津さんの構図が好きです。
ストーリーは倦怠期
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.5

ものすごく悲しい気持ちの時でも、咲いている花を見れば美しいと思える。
そんな時、頭と心の人体の不思議を感じます。

そんな風に、ホーキング博士のどんな場面でも感情の揺れ動きと同時に、冷静に状況を分析で
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6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

3.8

You know how everyone's always saying,"Seize the moment"?
The moment seize us.

It's constant.
The m
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.8

マッドマックス、とにかくジェットコースターだった。製作した人たちが楽しんで作った感じが凄く出ている。考える間を与えない怒涛の狂気…。突っ込みたくなるところ満載で本気のギャグセンスすら感じた。
個人的に
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海街diary(2015年製作の映画)

5.0

生きるって、面倒くさくて、退屈で、辛くって、切なくって、つつましくって、優しくって、眩しい。
海街diary素晴らしく良かった。
是枝監督もっともっと映画作って欲しい。

ディオールと私(2014年製作の映画)

5.0

限られた短い期間の中、様々な人と関わりながら、人の心を魅了する最高のものを作り上げることへの覚悟について深く考えさせられた。
プロジェクトに関わる全ての人が、それぞれの重圧を感じながらも完成を信じ、駆
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ブロークン・イングリッシュ(2007年製作の映画)

3.0

映像の光と色彩が好き。そして何より、主人公ノラのファッションが1着漏れずに素敵だった。
年頃な女性の恋愛事情。当人の微妙な深層心理、俯瞰的な見解、それぞれの言葉の表現が言い得て妙だったが、中でも「「人
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

5.0

画用紙の上に鉛筆を滑らせ、スルスルと芯が磨り減っていく感触が好き。色を重ねず単色だけ載せる水彩の瑞々しさも好き。
絵を描いているような気持ちで2時間が過ぎた映画。

この世で生きることを望んで生まれ落
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

5.0

泣けるか泣けないか。
そんな単純な映画ではないと思う。

経験者ではないから、本当は戦争がどんなものかは分からない、けど、自分の中ではこんなイメージで、戦争は嫌だ。
だけど、戦闘機は大好きだ。
それ以
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アナと雪の女王(2013年製作の映画)

2.5

ありのままのアレを見てみた。テーマの愛が異性ではなく、姉妹愛…ってところが、今までのディズニー映画と違う新しさではあると思うけど、単純明快な子供向け映画。50年前に作ったメリーポピンズの方が、ストーリ>>続きを読む

エトワール(2000年製作の映画)

5.0

ダンサーを通じて、生きる覚悟と美しさを学ばされる。

そして父になる(2013年製作の映画)

4.0


タイトルは言い得て妙。
個人的に福山雅治自身のキャラクターが、なんでも卒なくこなす、イケすかないイケメン…というイメージがあり、今回の父親役の配役もピッタリだと思った。
是枝監督は、繊細な心理描写が
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二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)

4.5

クラシックオーケストラをBGMに映る寿司職人の姿、築地市場の人たちはカッコイいの一言につきます。外国人が自国にはない、素晴らしく、尊敬してしまう日本人の姿がそこにありました。
アメリカ発信であることも
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.0

バズラーマン監督のムーランルージュが好きな流れで、観てみた映画。
基本のストーリー構成や、音楽は、ムーランルージュと全く同じでした。個人的には、同じ過ぎることが少し残念なように思ったり。

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

5.0



今までで一番3Dであることに意味のある作品だと思う。

今いる場所が地球という星で、その星が宇宙にあるという知識を、感覚として擬似的に体現できたことが素晴らしく感じる。

光の存在がどんなに人の心
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

5.0

台詞の間が感情を描き、空間の間が風景を作る。間がかたちを作ることがよく分かる。
ある家族の日常を細やかに丁寧に描いた、素晴らしい映画でした。
人々の心を、静かに辛辣に描いている感じがたまらない。

卒業(1967年製作の映画)

3.0

有名なあのシーン。どれだけドラマチックで夢見がちな映画なんだろうかと思って観たら、そうではなかった。
えぇ?なにこれ?有り得ない!…という感じで終わった。
むしろそういう若気の至りを冷静に俯瞰して的確
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.8

「良い映画」というより、「なんかすごい…」という感じ。
とにかくドーン…とする。
けど、最後の部分だけ妙にリアリティに欠けてしまったように感じてしまった。

その街のこども 劇場版(2010年製作の映画)

4.5


阪神淡路大震災の話。ストーリーは全く違うけれど、BEFORE SUNRISE を思い起こす、ドキュメンタリータッチな撮り方が面白かった。
何を1番感じさせられたかって、自分がいかに幸せな人生を送らせ
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世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

3.2

ジェニファー・ローレンスは素敵な女優さん。今にも壊れそうな繊細な心模様に始終はらはらドキドキしながら観ていたけれど、そういう弱さは誰にでもあるし、逆に、信じられるものがひとつあれば、人は勇気が持って前>>続きを読む

テッド(2012年製作の映画)

2.5

噂に聞いていたほどパンチ力がなかった。会話の内容は確かに下品だけど、結局、無難なハートフル路線で治まってて少々退屈な感じ。
その路線でいくなら、トイストーリーのウッディとアンディの関係の方がずっとお互
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フォロー・ミー(1972年製作の映画)

3.5

ミア・ファローが可愛い。ファッションも可愛い♪シリアスなストーリーかと思いきや、途中で方向性がガラッと変わって意外な方向に!ファンタジックでロマンチックな話だった。

ローマでアモーレ(2012年製作の映画)

4.0

ウディアレンのサービス精神がギュッと詰まった作品。 ものすごく馬鹿げているけど、それぞれのキャラの心理描写に絶妙なリアリティがあって面白い。特にベニーニとウディのおじさん2人の茶目っ気ぶりがたまらなか>>続きを読む

恋のロンドン狂騒曲(2010年製作の映画)

2.5

最後のオチはウディアレンらしさを感じたけど、全体としては確かに印象薄め。作家の男がもっと横柄な感じだったら良かったのかな…とか思ったり。