cicciさんの映画レビュー・感想・評価

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青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

4.7

鈴虫の鳴き声、楽器の音色がベトナムに誘っているよう

風や光を通す色とりどり、柄もさまざまな格子から覗き見ているみたいな映像に油断していると、
時に大胆に、生々しく被写体を映し出す


パパイヤを削る
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.2

日頃から思うのは「完全な悪」じゃないからこそ、単純にはいかないということ


「その鹿はどこへ行く?」

「水が変わることは、この街へきた根本が揺らぐこと」というくらい明らかなこと、
そこにいる人たち
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.5

もっともっと狂児とさとみクンが深い深い関係になることを期待してしまっていたから物足りなかった

ヤクザに限らずちょっと悪いヤツって、人たらしみたいなとこあるな……(似た人いるわ)……って思った。
さと
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

4.2

SHE SAIDでゾーイサガンが好き!!!ってなって鑑賞
素直すぎるテリーと熱いベスのキャラクターもよかった
永遠の別れとか言いながら自分の子でよかったって言ってくれる父と、エクストラポテトなマトンビ
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

黒人であるが故に、作りたいものとは違うものを求められたりする違和感

時代は違うけどグリーンブックでもそんな疎外感みたいなことが描かれてたような…って考えると、そういう思いを抱える人はずっといるのかな
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.6

きっと合わないだろうな〜と思って公開当時見てなかったんだけど、予想通りだった。
ハマれば高まるはずっていうようなポイントが、ことごとくノレず。

ただミシェル•ヨーの演技は最高だった

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.5

いわば彼らがずっとお仕事の話をしてるのを見てるみたいなドキュメンタリー、それが3時間
まず映画として、見てるのがキツかった〜

その中で思ったことがあるとすれば

原爆投下で第二次世界大戦が終わったと
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マグノリア(1999年製作の映画)

4.5

何度忘れかけても、忘れた頃にまとわりついてくる後悔がある

「過去を捨てたとしても、過去は追ってくる」
「人生を好きに送れば悔いがないというのは間違っている」
「悔いを土台にして心を入れ替えるのだ」
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.4

純粋にニンゲンがニンゲンになる過程を見たような

良くも悪くも、いかに普段社会的観念の中で考えて行動してるかってことに気づく

ベラなりに自分の欲求に素直に、そして良く生きようとする

ベラを自分の思
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シュレック3(2007年製作の映画)

3.7

久しぶりに日本語吹き替えで見たけど、シュレックって関西弁だったっけ

ロバチャンのお目目ウルウル笑った🥹

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

4.1

アナログがデジタルになってるっていう感動
水彩のムラみたいな塗りが綺麗だった

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

4.2

昔だれかを傷つけた記憶が跳ね返ってきて心が苦しくなること

変なところで飲み込めないことがあって、そういうところがうまくいかない原因なんだろうなーとか落ち込んで

小さい頃の自分をずっと引きずってる感
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.7

キャリーマリガンってSHE SAIDの記者の人って気づいて驚愕

俳優ってすごい


キャリーマリガンとディカプリオを見れただけで満足

あの夏の子供たち(2009年製作の映画)

3.9

「死も人生の出来事の一つに過ぎない」
そうだよね、生きてる間にあった色んなことを覚えていてあげたい

「パパはずっと私たちの中に残る」
「"特に"私たちの中にね」😭😭

もののけ姫(1997年製作の映画)

4.3

初めて鑑賞
なのでいったんメモ

何を正として生きるのか
イノシシにとっては結果がわかっていても正面から突き進むことが正であり
サンは森を守るためだったら死は恐れない
一方である村人は「生きることは辛
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.4

「夜明け前が一番暗い」
強く差す光、とは違うかもしれないけど、そっとそばで照らす光を見てる時間のようだった

「地球は感情とは無関係にまわってる」
いい言葉だな、と


藤沢さんみたいに一歩踏み込める
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いまを生きる(1989年製作の映画)

4.0

一個前に見た映画も辛かったのもあって、頼むから笑顔で終わってくれと思ってしまった

でも、自分の意思を大事に、自由に考えることの大事さは、心の中にずっと残るんだろうなと思った

「美しさ、愛、ロマンス
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オアシス(2002年製作の映画)

3.8

メインビジュアルに惹かれてやっと鑑賞

コンジュ役の女優さんの演技が圧巻

だけどずっと辛かった
きっとその辛い状態が最後まで続くんだろうなってことが見ていてわかったから、なおさら辛かった


だから
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.4

のしあがっていく様が気持ちいい〜と思ってしまった
それは自分の性格が悪いんじゃなくて、きっと役者さんの演技力のおかげ

ひとの気持ちを操って得られるものなんて、たかが知れているというか
騙し切るなんて
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

2023年12月30日に鑑賞
大満足してそのままになってました



人間は自然物であり
できごとや人との関係性の中にあって
どんなに変わりたくないと思っても、変化を受け入れていく

一日一日は違うけ
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.0

いい映画なんだろうなあ、いい映画なんだろうなあ、って思っててやっと見たらいい映画だった

自分はまたね、じゃあね、すら言わないで会わなくなった人ばかりだから、最後はちゃんと再会できていて嬉しかった
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それから(2017年製作の映画)

3.9

ホンサンス映画はモノクロに馴染む
はっきり発音しない言語が欧米の言葉遣いのニュアンスに(日本語に比べれば)近い気がする
はっきり発音しないからこそ割とはっきりしたことも言ってしまいやすいような気がする
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

4.1

シャラメとエルファニングの美しさと相反して、2人の噛み合っていない残念さ、見ていて「おいおい!」って思ってしまう言動のおかしさが、さすがウディアレンだなと

洗練されたニューヨークの都市といい、インテ
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逃げた女(2019年製作の映画)

4.6

日常を覗く

人に会うとしなくて良い話をしたりするし、牛は人よりずっと可愛いと思ったりするけど、牛は食べないでほしいと思ってるか分からないし

カフェで隣の人の会話を聞いてる時みたいな‥
生活が垣間見
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ギター弾きの恋(1999年製作の映画)

4.6

きっと、埋められないものを、音楽やお酒で埋めていた

ギター弾くときの優しさったら‥


まんまと実在するんじゃないかと思ってしまった

小説家の映画(2022年製作の映画)

4.0

ヒヤヒヤしながら内心見ていてワクワクしてしまった
小説家が韓国版片桐はいりみたいに見えた

「もったいない」って言われてイラってしたことがあるので「どんどんいけ!」って勝手に思ってた

でも色々言う割
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.6

「あなたならどこへ行っても孤独を手放さずにいられるわ」

人は誰と暮らしていたとしても孤独
でもそれを時々忘れてしまう

ちひろさんのことを思い出せば、心に留めておける気がする

距離が遠くても、もう
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パリ13区(2021年製作の映画)

4.1

13区のできごとだけど、世界のあちこちでこんなことがあるんだろうな〜と
モノクロの映像による匿名性みたいなものによって、通り過ぎゆく人たちを覗いているみたいだと思った

思ったようにいかなかったり、寂
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スコルピオンの恋まじない(2001年製作の映画)

3.9

強盗に入る時の神妙な顔つきと陽気な音楽のギャップに笑った

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.7

足を運び、交渉して、話をしたくてもできなくて、話をしても記事に書けなくて

書く側の覚悟と書かれる側の、
並大抵ならない覚悟で成しとげたできごと

あの一つの新聞記事から、その後生まれた波の大きさを考
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ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

4.0

2人の瑞々しささえ感じる美しさ

オープニングの紹介がコミカルで笑ってしまった
原作未読ですが現代版アレンジ面白かった

わたしたち(2016年製作の映画)

4.5

自分が持ってないものを持っている人がいることを、知って、傷ついて

狭い世界で自分を一回りも二回りも大きく見せて、強がって

そうすることで何かがまた遠くへ行く


子供の世界は、剥き出しで嘘がないか
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.8

さようならと言える時はさようならだとは思っていないし、秘密なんて無くて、言う人がいないだけ

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

4.4

メキシコの雄大な自然に
カウボーイハット
車を追って走る馬

追手や警察に対する緊張感以上に、ものともしない、物語を貫く意志みたいなものが安心感を与えてくれていた気がする


「老いとともに自分知る」
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

3.6

鮮やかな、夏の青春もの

主人公、今っぽいんだけどコンプレックスの描き方が的を得ていて、なんだかリアルだな〜と

トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

4.0

ブルーといえば沈んだ気持ち、だけど、そこから自由になっていく

スタイルも街も何もかもおしゃれで敵わないわ〜って思う

トップライトの下にピアノが置かれた部屋に私も住みたい

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