avviさんの映画レビュー・感想・評価

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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.0

タランティーノの一作目にして超有名作を今更すぎる鑑賞
どうでもいいような冒頭の会話が終盤に繋がっているのがすごい。各キャラクターのパーソナリティを暗に紹介する作りになっていて、OPの音楽も最高にカッコ
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.0

会社の人 何人かにオススメされてたので今更すぎる鑑賞
ドライブシーンや車内シーンのライアン・ゴズリングがとにかくイケイケ。柔和な主人公が、自分とアイリーンの周りで起きた出来事をきっかけにどんどん変わっ
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

4.5

白石監督の最新作めっちゃ良かった!
実直でぶっきらぼうな格之進を演じる草彅剛が素晴らしい。そしてその娘を演じる清原伽耶ちゃんはもっと素晴らしい。中川大志やきょんきょんも良き
時代劇でありながら、人物相
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泣き虫しょったんの奇跡(2018年製作の映画)

3.5

キャストも良くて、王道のスポ根ものみたいな展開(実話)も熱かった!
いつになっても再チャレンジできる環境や情熱があるって素晴らしいなと思った(小並感)。そして大人になって、こんなにも熱くなれるものや目
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.5

楽しみにしてた吉田監督の最新作
空白に匹敵する、いや空白を超える吉田監督の代表作になっていたし、容赦無さも凄かった…。ラストには少し言葉を失ってしまったな
石原さとみの演技がとんでもなく凄い。演技の点
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BROTHER(2000年製作の映画)

3.5

組を解散に追い込まれて追われる身となったヤクザの男・山本は、腹違いの弟が住むアメリカへ渡る-。
あの夏〜を観たばっかりでまたも真木蔵人が弟として登場。
北野映画常連の寺島進がMVP級にかっこいい。いか
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あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ良かった…
メインの2人は作中一切喋らないし、他の登場人物もあまり喋らない、表題通りの静かな映画。そのセリフの少なさでありながら、一場面一場面の画と久石譲の音楽が美しすぎて、映画として完全
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青い春(2001年製作の映画)

4.0

オススメしてもらっていたのを思い出して鑑賞
感想の詳細は個人的なところに書いたから割愛。逆に学生時代に出会わなくてよかった作品。学生時代に出会っていたら良くも悪くも自分を一変させた作品かもしれない。
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HANA-BI(1997年製作の映画)

4.5

バイオレンスと美しさが共存しているという点では『ソナチネ』に通ずる部分があった。『ソナチネ』のあのコントラストが大好物な自分にとっては堪らない作品だった。
うまく打ち上がらなかった打ち上げ花火、静かな
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アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

バイオレンス度と死亡キャラ数が大幅に増加…。とにかく容赦ない。
特にバッティングセンターで石原が殺られるところの画が、静かながらかなり痺れた。石原がその前にチビるところとか最高に情けなくて良い
西田敏
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.5

某ラジオリスナーなら必見のモンスターバース最新作

今回もちゃんとした怪物ギャグ映画
コングの動きがあまりにも人間すぎる!
モンスタバースのゴジラと-1.0のゴジラの違いは人間の命の重さの描かれ方かな
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アウトレイジ(2010年製作の映画)

4.0

『悪は存在しない』を観た後に、全員悪人な『アウトレイジ』を遂に…!(近所のGEOでずっと借りられてた)
相関図を理解してぐんと面白さが増した。ヤクザ映画っぽい義理や人情みたいなのがあんまり無くて、あく
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

キャラクターや物語の展開がステレオタイプな型にハマることが全くないのがこの作品の唯一無二な魅力だったと思う。
作品を観ながら、自分が知らずのうちに発露してるであろう「悪」の部分について考えて内省した。
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フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

4.0

どこかに中古のDVDで売ってないかと、大学時代から各地のブックオフを探し回っていたあのノーランの初期作が遂に映画館で…!

初期作にも関わらずノーラン成分濃縮度100%。しかもかなり面白かった!

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

『TENET』ぶりの待ちに待ったノーランの最新作!
何故日本での公開がこんなにも先送りになったのか分からないくらい、真摯な作りになっていたと個人的には感じた。
反省のポーズばかりの作品だったらどうしよ
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.0

普通におもしろ!
説明くささなく、作中の人間の相関を把握させる構成になってて序盤からのめり込めた。
秀逸な設定、人物の配置と脚本の裏切り、伏線回収からの不穏なラストと確実にファンが多くなるような作品だ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

5.0

世界一好きなドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の最新作

他の森羅万象遍く全てが小さなものに感じてしまう、映画の歴史の転換点になるような超大作にして超傑作だった……
『オッペンハイマー』上映前だけど、今年ベスト
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

4.0

悪い奴には暴力で制裁!全てを上腕二頭筋と拳で解決!でお馴染みの犯罪都市シリーズ
今作も愛しのマブリーが最高でしたので、それ以上は何も望みません
ジャパニーズヤクザがチャカではなく日本刀なのが外国語映画
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

2.5

申し訳ないくらい全くハマれなかった…
同様に世間評価(トマトとか)が低いヴェノムとは違ってアクションみたいな派手な要素があんまないことは分かったていたけど、それにしてもその脚本の足りなさを補うに余る魅
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.0

『菊次郎の夏』のような『ウォルター少年と、夏の休日』のような…。つまり自分好みな作品
遅効性で素晴らしさが身に染みてくるタイプの作品。そういう意味でいえば、『アフターサン』的でもある。
主人公彼女の人
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

4.5

それぞれの"好き"のベクトルが綺麗に異なる男2女2の4人組の物語

出てきたら十中八九でクズ男確定でお馴染み中島歩の独壇場な作品
筧美和子が想像以上に演技上手い…!
莉子は櫻坂の森田ひかるちゃんにめち
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

主人公ベラ・バクスターの成長を通して、人間のあらゆる欲を段階的に(マズローの欲求階層説のピラミッドを下から上にといった具合に)描いているのがかなり面白い。欲望と理性のバランス感が変わっていく様の描きも>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

キャスティングだけでこの映画への並々ならぬ覚悟と情熱を感じる。主役から脇役まで一切の抜かりない布陣。
上白石萌音ちゃんが信じられないくらい演技が上手い(声も世界一良い)。光石研が出ると映画が一気に横に
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エル プラネタ(2021年製作の映画)

2.5

とにかく独特なテンポで、シーンとシーンと継ぎ目の切り替わりの箇所が面白い映画
「(SNSでの)承認欲求」と「自己」みたいな形でテーマ的には普遍的かつありがちなものであるけど、よく見ると人間が持つ"業"
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.0

リトルトゥースなら知らない人はいらない名ハガキ職人/現・作家のツチヤタカユキの物語
ちょっとこれは想像の数倍自分にぶっ刺さりまくった。詳細はこんなとこには書かんけど
岡山天音が最近半端ないって僕は去年
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

4.0

筋肉マシ怪物マシ王道展開マシマシな続編!
かつての敵も今日は味方。で、そこからもうひと展開であからさまなぐらい綺麗な着地。IMDbとかは死ぬほど評価低いけど、大好物なやつ。
やっぱりバディものはあがっ
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ミツバチと私(2023年製作の映画)

3.5

何やかんや最悪のエンディングは逃れて一筋の光が差し込む作品に着地したのはよかった
同様のテーマを取り扱った映画としては、『トムボーイ』や『リトルガール』の方が自分にはしっくり来た気もするな
こう思うと
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.5

とにかく不思議なテンポの映画
好きなタイプのウェス・アンダーソンの作品っぽくて割と好み
飯が全然美味くなさそうなのがオモロい
連絡先の書かれた紙の紛失とお酒の飲み過ぎには要注意

何ヶ月か後にはエピソ
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.0

ミーガンのやることなすこと全てがどんどん最悪になっていくのを温かい目で見守る映画
ロボットバトルと、ケイディに襲いかかるミーガンのラストシーンは個人的にあんまりハマれずだったかな…
ミーガンのダンス、
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

5.0

もう本当に一周回って和山やま先生の親御さんに感謝してる。神×30000。信じられん面白さ!!

さかなのこの磯村・岡山チンピラとサカナくんのやり取りが大好物な人は、カラオケで一堂に会するシーンは絶対好
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

大好きなヴィム・ヴェンダース監督の楽しみにしてた最新作!!!

重要な仕事だけど社会構造的には軽んじられて搾取されている職種や労働を手放しに美化するような映画かと序盤は思った。確かにその側面は構造上否
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市子(2023年製作の映画)

4.5

とにかく杉咲花ちゃんがすごい。本当に突き詰めるとそれでしかない。この役は彼女しか出来ないと思うくらい。去年で言うと『さかなのこ』ののんみたいな。
無戸籍というものに想いを巡らしたことがなかった人間とし
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女優は泣かない(2023年製作の映画)

3.5

特別クオリティが高い作品ではきっとないのだろうけど、自分は好きだった。
周りの人を大切にすることと、自分がなりたい自分を目指すことって両立していいことなんだなと。示唆に富んだ作品ではないのに、何か自分
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正欲(2023年製作の映画)

4.0

今年これは絶対に見ようぜ!な作品
昨年の『流浪の月』を思い出すような主題と作品の調子で、間違いない一作
作中の登場人物は一つの側面からみれば正しくて、でも同時に誰かから見たら間違ってもいて、その顛末が
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

何かと映画好きの間では賛否が巻き起こりがち(ドラ泣きとかドラ泣きとかドラ泣きとか)な山崎貴監督の最新作。永遠の0(みれてない)やアルキメデスの大戦が活きてる感じ

モンスタバースのゴジラよりも無慈悲で
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.5

製作が発表された時の期待値を超えてきたとはお世辞にも言えない感じは個人的にしつつ、結構楽しめた部分もあった
カマラの家族が出てくると面白い
全員は救えないというスタンスの序盤のダンバースは正直「…?」
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