海老シュウマイさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

海老シュウマイ

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耳をすませば(2022年製作の映画)

2.0

堀未央奈のモノマネ→実写→原作コミック→アニメと特異な経緯で触れることになったけども、確かにアニメはよく出来てんなぁ。熱量を持ったファンがいるのも理解できる。
その状況がわかった上でこの安直なお話と作
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それでも幸福でいなさい(2021年製作の映画)

4.0

ジェンダー平等を描けば「いまさら、意識高い系」と鼻で笑われ、旧来からの「良きこと」を描けば「アップデートできてない、性役割固定だ」と非難され大変だ(本作は後者)。

とはいえ、たった13分の中で観客の
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グッドバイ、バッドマガジンズ(2022年製作の映画)

1.0

細かいことやトンデモ展開もインディーズとして許せるし、一般向け娯楽作品のように比較的見やすい作りにはなっていたと思う。
柴田杏花もべっぴんさんになったなぁ。

ただ、全体として言いたいこと、やりたいこ
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.0

ナントカくんの世界と同じターゲットのマーケティング。
沖田修一って要するに「オトナ向け絵本」として実写化させる職人なんだと思った。

であれば大好きな少女コミック原作映画や名誉童貞監督、三木孝浩先生と
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

ブロックバスター大好きマンとしては、細かいことには目をつむり、軽く楽しむ気満々だったのに。
新しい時代劇としてチャレンジングなのもわかる。ラブコメは大好物だしファンタジーも全然アリ。

だけど最初の殺
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新解釈・三國志(2020年製作の映画)

3.0

世間への逆張りでもなんでもなく、本作が福田雄一作品の中で一番いい気がする。
もとの原作がコメディやファンタジーよりも、逆に本作のような固くて重々しいテーマを扱ってもらったほうが良いんじゃないか。

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HK 変態仮面(2013年製作の映画)

3.0

福田雄一耐久テスト

この男性性による女性庇護のためのヒロイズムに普遍性を与えて良いのか疑問が残るところでもあり、
また、女性の下着をかぶることで能力が開花するのは変態ではなく、多くの男性にとって通常
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ブラックナイトパレード(2022年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

「本作は原作ダイジェストのためストーリーの理解を保証しません」とか書いておいて欲しかった。
全く理解できなくて連続で3回も観てしまった。時間は有限なんだよ。そして、大脳フル回転でめちゃくちゃ疲弊した。
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とら男(2021年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

これをセミドキュメンタリーと呼んではいけないんじゃないか。少なくともそのカテゴリの中ではかなりフィクション寄りにも関わらず、本人を出してリアルに振ったり、そこにちょっと狡猾さしか感じなかった。
ラスト
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追想ジャーニー(2022年製作の映画)

2.0

舞台からそのまま舞台上を映像にするなんて潔くて良い!と思ったら舞台原作じゃなかった(´·ω·`)ショボーン

でも舞台も映画も低予算な制約を逆手にとって「そういうもんなの!」という態度は潔くて好き。
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シネマの天使(2015年製作の映画)

2.0

この監督の第一作「ラジオの恋」に続いて本作。
なるほど、この監督は長編でお話を組み立てるよりも、音楽に乗せて瞬発力で盛り上げるほうが得意なのかもしれない。本作だとエンドロールとか。

第一作が70分と
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コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

2.0

結局これって周りは一切変わらなくて、それを経験することで自分の心持ちだけが変わるっていう、良く言えば慎ましいお話で、悪く言えば気持ちいいオナニー方法映画なわけだ。

特に波瑠のやつなんて、コーヒー関係
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ラジオの恋(2014年製作の映画)

3.0

すごい大上段からストレートな題名で、名前負けしてやしないか心配だったけど、まぁまぁそんなに目くじら立てなくても、というぐらいの手触りではあった。

ラジオパーソナリティの話というだけでなく、夢や希望を
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ひかりのたび(2017年製作の映画)

1.0

なんだか物語に必要な情報の出し方、全部裏に入った気が。もちろん、私のような低俗な素人の感覚と真逆なことが表現者としてのプライドなんだと思いますが。

モノクロにしたのはお話が生々しいので情報量を削ぎ落
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なっちゃんはまだ新宿(2016年製作の映画)

4.0

池田夏海氏が良すぎた。役者としても役柄としても好きだなぁ、この女性。

たまに学生時代なんかの女性を思い出し、優しくてデキるイケメンと結婚してて欲しいような、自分を振った奴には不幸になっていて欲しいよ
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君が世界のはじまり(2020年製作の映画)

3.0

登場人物の取るに足らない葛藤やら、記号としての「女子高生」や「若者の焦燥感」、「地方の閉塞感」みたいなワンワードで処理できそうな設定、映画のテーマや心情を絶叫して説明してくれるなど、ずっとなんだかなー>>続きを読む

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

この毒にも薬にもならない感じ、腐す気にもならないのは何なんだろう。
桐島から神木くんと東出を抜いて、橋本愛、大後寿々花あたりをずっと見せられてる感じ。そりゃ確かにあのあたりみんな良かったけど、それだけ
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グッドモーニングショー(2016年製作の映画)

2.0

いやー完全にミスリードされました。まさか中井貴一にそんな理由が隠されていたとは。愚かな大衆の、その底辺を担う私としてはイチコロでしたよ!
って納得できるかっての、後出しジャンケンも大概にしろよ、災害現
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いつか、いつも……いつまでも。(2022年製作の映画)

3.0

いつもの小屋でやってろ定期ではあるけれど、トータルでは不快さよりも、どんな落とし所に持っていくのか興味の持続はあった。

基本、居間しか映らない昭和の人情ドタバタ喜劇と言っていいのだけど、微妙に「L♥
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TANG タング(2022年製作の映画)

1.0

近しい人に絶賛されたので観てみたけど、なんと答えよう。アマプラ解約したことにしようか…

既視感あふれる設定とお話でも、きっちり作ってくれればベタも大歓迎なのに、なぜこうなってしまったのか。ベストセラ
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グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇(2019年製作の映画)

1.0

太宰作品=ダメ男の物語という薄っぺらい解釈もどうかと思うし、今どきこんな男性像は散々擦られ続けていて珍しくもないし、太宰のネームバリューで箔付されても。

その上、舞台の演技テンションの登場人物を2時
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桜ノ雨(2016年製作の映画)

3.0

完全に猫をかぶった山本舞香、演技の差がありすぎる久松郁実と三浦透子が同列、ボカロ曲のミスマッチ、トンデモ展開などなど、かなりの珍品なのだけど、
このガチャガチャした作品も、お話やキャストを整理したら良
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ショコラの魔法(2021年製作の映画)

2.0

めちゃくちゃ怖くて、これを観てから夜しか眠れません。

桜田ひよりと畑芽育の百合展開だったら5億点だったのに。
しかし、、、、この二人が山口真帆のバーターとは、、、
劇中のメッセージなんかより、よっぽ
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FUNNY BUNNY(2021年製作の映画)

1.0

舞台でやってろ定期。だけどコロナだったし今回は見逃したる。
それにしたってこのセリフ回しやらデカい演技やら、よくわからん二部構成やら苦手すぎる。

そして何より、
誰かを殺さないと「生」を語れないのか
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

1.0

単に岸井ゆきのが好きじゃないからってだけなんだけど、前半から嫌いだったので残りどうでもよくなる。

前半の関係性を微笑ましく観れるほど俺そんなに育ち良くないのよ。

後半は変節じゃないでしょ。それなり
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種まく旅人 くにうみの郷(2015年製作の映画)

3.0

第一作から水戸黄門要素がなくなってよりクソ真面目でつまんねーよ(笑)

栗山千明にアメリカ帰りの合理主義者みたいなキャラ付けするなら、農海産物は輸入したほうが安い、ぐらいのこと言わせてみなよ。
結構、
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種まく旅人 〜みのりの茶〜(2011年製作の映画)

3.0

描きたいテーマはわかるけどファンタジーすぎた。単なる懐古主義と言われても仕方ない。
オーガニックであることと、機械化や商品価値を高めることは矛盾しないはず。
人力だけで長時間の肉体労働をすることや、田
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キサラギ(2007年製作の映画)

1.0

もう!こんなのを無駄に持ち上げたから、あいつら調子に乗って「コンフィデンスマン JP」とかできちゃったんだからな!後出しジャンケン病も大概にしろよ!

「十二人の怒れる男」が論理を積み上げ真実を解明す
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十二人の死にたい子どもたち(2019年製作の映画)

5.0

本作について、罵詈雑言を数百万字書ける自信はあるのだけど、

「議論の結果、気付きがあり結論が変わる」という描写の一点のみで素晴らしい。それが「十二人の怒れる男」の精神だったはずなので。

もちろん、
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ちひろさん(2023年製作の映画)

1.0

原作ありきだから今泉力哉に罪はないと信じたいけど、「弱者」を使った「生きづらさビジネス」の中では結構、突出して下劣なやつだったと思う。

世の中のいろんな「弱者」を寄せ集めて、癒しという名目で、上から
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

悪くなかった。
ほんとこんぐらいをさくっと量産しやがれでございますわ。
一方で、別段取り立てて持ち上げるほどでもない気が。

気になったのはやっぱり横浜流星の喪失、虚無の原因が人の死で、そこがなんとな
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PLAN 75(2022年製作の映画)

2.0

これ死ぬ前日に嫌いだった奴殺しに行ったり、レイプしまくったり起きないんだろうか。今でさえ「◯◯を殺して自分も死のうと思った」なんてよく聞くけど。

少なくともその可能性を孕んだ制度なのは考えないといけ
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カラダ探し(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ホラー耐性が無さすぎて、どうも変な自己防衛が働いたらしく、赤い人視点で、早く探せよコラァと思って観てた。せつないよね、見つけてあげたくなる。

昼と夜でテイストが変わるのは、昨今の潮流であるダブルワー
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ぼくらの七日間戦争(1988年製作の映画)

5.0

完全に懐古趣味と宗田理イズム、宮沢りえ、TKが好きなだけ。

今観るとvs大人の部分よりも、子供同士のやり取りにグッときてしまう。スポーツバカやガリ勉、デブ、金持ちキャラなど、典型的ではあるけれど、そ
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20歳のソウル(2022年製作の映画)

1.0

なんかみんなビシッと眉毛にドーランで時代劇みたいだった。

今夜、世界からこの恋が消えても(2022年製作の映画)

3.0

ずっと「なるほどなぁ」と冷めた独り言を千回ぐらい言ってた気がする。

高校生役になぜ古川琴音?と思っていると、なるほど彼女にしかできない適役だった気もするし、彼女の力で落涙させられる場面もなくはなかっ
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