Atsuiさんの映画レビュー・感想・評価

Atsui

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悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

4.0

幽閉されて無知ながらも好奇心と想像力があり、実験を実践する行動力も備えたいい主人公だった。出会う人々も過干渉にはならず、そんな中で経験を頼りに適応していく様は見てて楽しかったし感心もした。外の世界がな>>続きを読む

ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)

4.0

ライブ的なのを期待するのではなく、才能とカリスマ性があって強い宗教観を持つ人の生き様を楽しむ映画として結構良かった。最後に曲が流れたら物足りなさも全て吹っ飛んだので満足。

ロスバンド(2018年製作の映画)

3.5

北欧の若者がバンドでステージに立つためにワゴン車で会場を目指す系の映画をうまく子供でも見られる形に落とし込んでいる。悩みを描くのが巧みだなと感じた。これを見て気に入った子供がこのあと他の北欧の若者がバ>>続きを読む

天才マックスの世界(1998年製作の映画)

3.5

主人公の人間性が地獄に溜まった泥水のようで見ていられなくて、でも周りのみんなは大人だからそんな彼を許してあげなきゃいけなくて、反省という名の甘えのもとに全てが有耶無耶になる。でも多分そういう感じでなん>>続きを読む

シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

3.0

それぞれの抱える問題のためにそれぞれが勝手に動いてみんなで一丸になるとかそういう感じもなくてただ時間とともになし崩しで終わりに向かってくのさすが自由の国アメリカだなって。スポットを当てる大人の人選ミス>>続きを読む

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.5

砂映画好きとしては砂が戦闘で有効活用されていて楽しかった。話も一貫した目的があって明快だし、復讐の形もいい。キルビルに対するキルビル2に似た渋さを感じる。敵のキャラクターもある意味奥行きがあって魅力的>>続きを読む

デッドプール2(2018年製作の映画)

4.0

前作よりも断然楽しい。絶対そうなるってのを外さないし、決めるところはちゃんと宣言した通りに決めてくれるので一切のストレスを感じることなく眺めていられる。まごうことなきファミリー映画。

デッドプール(2016年製作の映画)

3.5

楽しかった。ただ想像してたよりも意外と真っ当で、やっぱ有名で好きそうなやつは変な固定観念を持っちゃう前に見た方がいいんだなと思った。なんにせよハッピーエンドは最高。

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.0

見てて楽しかったは楽しかったけど、序盤がいちばん面白くてあとはだんだん大雑把になってった。ラストに至っては果てしなくどうでもいい。前作は振り切れてない感じがしたけど今回のはどこ振ってんのってなった。

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

漫☆画太郎の描いた浜ちゃんの似顔絵みたいな気持ちになった最後。面白かった。

関心領域(2023年製作の映画)

3.0

この人たちにも関心を持てなかったのは作り手の狙い通りなのだろうか。だとしたら何のために。あらすじの情報は伏せておいてくれた方が良かった気がする。

ディナー・イン・アメリカ(2020年製作の映画)

2.5

真剣にダサさを追求してない感じがしてあんまり好みじゃなかった。人生が何きっかけでどう変わろうが映画だから別にいいけどそれ好転じゃないコケ方してない?とか良くない方の成功体験じゃないの?とか思った。

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.0

どうしようもない腹立つくらいつまんない映画なんだろなと思って見始めたけど意外と地道な作りで良い意味で期待を裏切られた。ちゃんとした映画なんだろなと思って見始めてたらなんか期待したほどじゃなかったもと思>>続きを読む

マーダー・ミステリー(2018年製作の映画)

3.0

映画に退屈しのぎを求めてるときに相応しいやつだった。くだらなくて楽しかった。続編あるなら見ようかなって気持ちになった。

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.0

ちょっといい話風にしてる感じがちょっとそういうことじゃないんだよなってなって、自分は割と原作原理主義者なんだなと気づいた。

アメリカン・パイ(1999年製作の映画)

3.5

アメリカの映画に描かれる高校生活の楽しさは自分にとって永遠に架空のものだけど、だからこそ気楽に楽しめた感じがして良かったです。

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.0

ファッションについてはボンクラなのでアンハサウェイがどんな格好してようがアンハサウェイなんだからずっとキレイじゃんって思って見てた。それはさておきわかりやすい成長モノで面白かった。ちゃんとラストが腑に>>続きを読む

ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

3.5

自分はこれを見ただけの傍観者以上の存在には多分ならないけど、そうではない人たちにたくさん見られたらいいと思うし、その中の誰かとかがこれをなんとかしてくれたらいいなと思う。

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.5

どうしようもなくても死ぬまでは人生が続くって冷静に考えると酷い事実だよな。誰だって進んでどうしようもなくなろうとか思ってないだろうに。とか思って見ててもいつの間にか犬かわいい以外考えられなくなるっての>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.5

ちょっと戯作三昧+こち亀ぽさを感じつつ、アメリカ白人は生まれながらにして罪悪感を覚えて生きることを強いられているのだから黒人においても我慢ってコストを負っていきましょう的な身も蓋もないことを割とあけす>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.0

あらためて見たら騙された人たちかわいそうって割と思っちゃったけどそれはそれとして面白かった。いろいろすっ飛ばしてるのに要所要所をハズさずにカッコよく見せてくれるからずっと楽しい。あんま気にしたことなか>>続きを読む

アムステルダム(2022年製作の映画)

3.0

俳優さんの名前あんまり覚えてない方だけど、それでも知ってるくらいの人たちが大勢出ててずいぶん豪華な映画だなってなった。反面お話はあっそんなにあっさり進んでくんだってくらいにトントン拍子の一本調子で物足>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

他人事として見るなら、ちょっと冗長なカルト映画。我が事として見るなら、愛は掛け捨てって前提を共有し損ねた先に思うのは生まれてこなきゃよかったってことだよなって。面白かった。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

この話ならこういう出来事おきるでしょってのをきれいになぞるのみで想像を超える逸脱がなかったのが残念。ここでこういうふうにしたら笑うでしょみたいな押しつけがましさとか、着地点見失ったかのようなラストとか>>続きを読む

涙するまで、生きる(2014年製作の映画)

4.0

人生は長いだけでも価値があるものなんだよってのを称えてくれる感じでなんだかありがたい気持ちになった。あと砂と太陽のロケーションがとてもきれいだった。最近地味な映画を楽しむのめんどくさくなってきたなと思>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.0

似たような話の映画はたくさんある気がするけど、細かいところで現実的に起こり得そうだなと思わせてくれるから気にはならなかった。超常現象が相手だと恐怖を感じるけど、機械だとコントロールできないものを作った>>続きを読む

パラレル 多次元世界(2018年製作の映画)

3.0

パラレルワールドに時差があるってのが地味にいいギミックだと思った。終わり方が、この設定ならまあそうするよなってところを超えてこなかったのでそこはちょっともったいなかった。

PIG ピッグ(2021年製作の映画)

3.5

想像してたのとは違ったけどだいぶ骨太で見応えのある話だった。本気で戦うとかとは縁遠くのんべんだらりと生きてる身としては、こういう地味でしぶとい戦い方できる人はかっこいいって思うな。

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.5

令和の世にめぞん一刻のワンエピソードみたいなすれ違い話の映画を見ることになるとは思わなかったけど、こっちはそれなりに歳を重ねてる一方でいつもの感じのやつを最新作として出されると退屈に突入後の生を肯定さ>>続きを読む

ペトルーニャに祝福を(2019年製作の映画)

3.5

伝統や風習って私的な物差しを持たない人のための補助線みたいな面もあるから、そこの人たちは群れに過ぎず意見はないってのはその通りだし、自力で自分を満たせない人が満足とか納得を得るのって結局は他人から「そ>>続きを読む

ワイルド・バレット(2006年製作の映画)

3.0

たまたま一緒に見てた知人たちが口々に「これはひどい」って言う中で「そんなことないよ」って言い出せなかったのは、そう言われても仕方ないなという気持ちもあったから……。独特な映像と唐突な展開の連続ではある>>続きを読む

もっと遠くへ行こう。(2023年製作の映画)

2.5

誰しもこういう心境になったことあるでしょってところをくすぐりたかったんだとは思うけど、ありきたりをよせあつめてありふれたことしか言わないってんじゃ寓話にもならない。せっかくできたての映画なんだからもっ>>続きを読む

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

3.5

誰かを信用するのはその人を信用すると決めた自分を信用するということなので個人の内心の問題で片付くけど、自分が場の決定権者でないときはどうやって他人に信用してもらえる自分になって合意を形成していくかって>>続きを読む

スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.5

出来事の羅列に終始してるので映画として面白いかと言われたら普通。とはいえほんと巨大なシステムに切り込むのって骨が折れるだろうしいろいろ犠牲にするだろうしで、あんだけ手間暇かけて足を使ってそういうことし>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.0

天才はなんぼでも周囲を振り回して孤独に過ごせばいいけど、権威者となると人格とセットでないと帳尻が合わないと思われて当然なので、どんなに勤勉で熱心だろうが格を備えてなけりゃ足下を崩されるわな、と。その様>>続きを読む