APOMさんの映画レビュー・感想・評価

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プロスペローの本(1991年製作の映画)

3.7

イメージフォーラム、ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ にて

4作品の中で、この作品だけあまりピンとこなかった。

映画というより舞台って感じ。
美術などはすごく好きな感じだったけど、途中
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英国式庭園殺人事件(1982年製作の映画)

4.2

イメージフォーラム、ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ にて

「zoo」「数に溺れて」に続いて鑑賞。
これもすごく好きだった!

構図や美術はもちろんのこと、
不条理劇のようなストーリーも
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数に溺れて(1988年製作の映画)

4.2

イメージフォーラム、ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ にて

4作品観た中で一番好きかも。
女性視点で、全てがゲームって感じののちょっとゆるっとした雰囲気が好き。

今回4作品見て、グリー
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ZOO(1985年製作の映画)

4.2

イメージフォーラム、ピーター・グリーナウェイ レトロスペクティヴ にて

監督のフェティズムの凝縮って感じが良い。

死、腐敗、頽廃、双子、対をなすもの、カタツムリ、構図への偏質的なまでのこだわりet
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No.10(2021年製作の映画)

4.2

なかなかのヘンテコムービーだった。
楽しすぎてTシャツ買っちゃった。
(Tシャツの背面ややネタバレかも)

今年の奇天烈映画暫定1位は「レオノールの脳内ヒプナゴジア」だったんだけど、甲乙付けがたい。
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リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

4.0

絵もストーリーも楽しい!
一見、絵本が動き出したような子供向けアニメーションかと思いきや、
子どもも大人も倫理観ちょっとヤバめで、ユーモアたっぷりのドタバタフレンチアニメーションだった。

色づかいが
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異人たち(2023年製作の映画)

3.9

試写会にて  

とても繊細な作品だった。
異界・彼岸と交わるSFでもあり、
ゲイ(クィア)の恋愛物(かなり濃密な)、また家族ものでもあり、
少しホラー要素もある。

原作は脚本家山田太一の小説「異人
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.7

試写会にて
ジョジョラビットのタイカワイティティ×サーチライトで実話ベースのサッカーエンタメムービー

上映時間が97分なのが良い!
問題アリのサッカーコーチが世界最弱米領サモアチームを任されて、とい
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ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

4.0

12/22より「A24知られざる映画たち」の1本として公開されるケリー・ライカート監督作「ショーイング・アップ」を試写会で。

陶芸彫刻アーティストのリジー(M.ウィリアムズ)の日常を切り取った感じの
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

4.0

激渋!激強!伝説の老兵・アアタミが、独りツルハシ片手にナチスと殺り合う、デスロードムービー。

大好きなマッドマックス怒りの~味かなりある!

判断力行動力機転がすごく、肉弾戦にも強くて死なないけど、
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.0

バレエ、コンテンポラリーを中心にたっぷりダンスシーンが楽しめて、笑いもあり、とても爽やかな作品だった。

鑑賞前の想像では、バレエダンサーの怪我~再起への真面目な作風だったけど
クスクス笑えるシーンも
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ビル・カニンガム&ニューヨーク(2010年製作の映画)

4.5

当時劇場で観た大好きなドキュメンタリー。久しぶりに観たくなってDVD で。

とにかくビル・カニンガムさんが素敵な人。いつも笑顔で明るい話し方をされるのでこっちもハッピーな気持ちになるのだけども、所々
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雄獅少年/ライオン少年(2021年製作の映画)

3.5

オンライン試写会にて。日本語吹替版。
初の中国アニメーション。映像はとてもキレイ。
獅子舞の動きは迫力があってとても楽しい。
ラストの獅子舞大会のところは動きもダイナミックで迫力満点、見応えあり。
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ナショナル・シアター・ライブ 2023 「るつぼ」(2023年製作の映画)

4.4

セイラム魔女裁判を描いたアーサーミラーの戯曲を原作としたNTLive 「るつぼ」

シンプルでとても力強い演出!雨が効果的。
演出はカンバーバッチ主演「ハムレット」のリンゼイ・ターナー。(ハムレットも
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ノベンバー(2017年製作の映画)

4.8

エストニア発のダークファンタジー。
好きすぎて2回観に行ってしまった。

死者、魔女、悪魔、人狼、疫病神が普通に居る世界観。
初っぱなのクラット(使い魔)から心掴まれてしまった。

モノクロ映像がとて
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WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

3.7

監督・脚本・主演をつとめるバーバラ・ローデン初監督作品とのこと。
低予算ながら衣装や、色合い、ざらついた画がよかった。

無気力で、男に寄りかからないと生きていけないワンダはほんとにどうしようもなくて
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.7

ブレンダン・フレイザーの演技はすごく良かった。
凄いのだけど映画としては個人的に好きではないかなぁ。

太っている醜さ(と言っていいものなのか、でも意図的に醜くさを強調してるように感じる)の描写がかな
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ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう/見上げた空に何が見える?(2021年製作の映画)

4.3

初めて観るジョージアの映画。
ジョージアのクタイシを舞台にした、ファンタジーというか、お伽噺というか、まったりしたちょいヘンテコムービー。
このヘンテコさ加減は個人的には好き。

予告編でクローズアッ
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.1

filmarks様試写会にて

ビル・ナイかっこよすぎる・・・!
黒澤明監督「生きる」は未見、情報をあまり入れずに観た。

ビル・ナイの「静」の演技に、少しずつ切なさが降り積もって後半は何度も涙があふ
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて

面白かった。
現代的にアップデートされたファム・ファタール物。ミステリー要素もあり、恋愛ストーリーでもある。

警察官(男性)と被疑者(女性)という相対する関係ながら、出会いから惹かれ合
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

4.0

試写会にて。

大好きな「ウィッチ」「ライトハウス」のエガース監督長編三作目は、

北欧神話&ヴァイキング要素のある、復讐物アクションダークファンタジー大作。


肉弾戦!って感じの筋骨隆々の男達のア
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ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

オンライン試写会にて。アデル主演作。

フランスの新鋭レア・ミシウス監督の長編第二作目。


事前に情報をあまり入れずに観たので、

ポスタービジュアルとタイトルから、

もっとおどろおどろしいホラー
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.2

試写会にて

北アイルランド・ベルファスト出身、ケネス・ブラナー製作&監督&脚本作。
サー自身の幼少期をベースとした自伝的作品。
見終わってからじわじわ愛しさが増す素敵な映画だった。

9歳のバディ少
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.5

グランドシネマサンシャイン IMAXレーザーGTにて。

新たなSF大河ドラマの幕開けに立ち会った!とう感慨。
ストーリーとしてはまだまだ序章って感じだったけど、個人的に凄く楽しくてこんなにワクワクし
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プリテンダーズ(2021年製作の映画)

3.6

久しぶりに邦画を。

「前へ倣え」からはみ出した高校生の、膨れ上がる承認欲求の暴走。金切り声の様な孤独な心の叫び。
主演の小野花梨さん、友人役の見上愛さんの体当たりの演技が凄い。

個人的には隣の部屋
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Our Friend/アワー・フレンド(2019年製作の映画)

3.6

実話を元にした作品。
妻の末期がん宣告による闘病生活に友人が寄り添うお話。
夫婦にケイシー・アフレックとダコタ・ジョンソン。
友人役のデインにジェイソン・シーゲル。

こんなに献身的な友情があるなんて
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マイ・ファースト・ミスター(2001年製作の映画)

3.9

渋谷パルコWCQ、サム・フリークス×P.O.N.D特別上映イベントにて。

家族にも心を閉ざす孤独な自傷癖のあるパンク少女と、中年のスーツ屋店主が出会い、奇妙な友人関係を築いていく、という人間ドラマ。
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ヒュートラ渋谷odessa上映にて
映画館で観たかったので初日に劇場へ。

彼女と二人、メタルバンドを組んでトレーラー生活をしているドラマー、ルーベンをリズ・アーメットが熱演。
アカデミー主演男優賞ノ
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トムボーイ(2011年製作の映画)

4.0

「燃ゆる女の肖像」のセリーヌ・シアマ監督作。
2011年製作長編小説第2作目。

「燃ゆる~」も素晴らしいかったけど、今作もすごくセンスのような物を感じて、シアマ監督の作品は今後も絶対追っていきたいと
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マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”(2019年製作の映画)

4.3

今まで公の場に一切姿を現さず、取材や撮影をを許可しなかったマルタン・マルジェラ。
そのご本人に、「顔を映さないこと」「このドキュメンタリーのためだけ」を条件にインタビューを行ったとても貴重なドキュメン
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We Margiela マルジェラと私たち(2017年製作の映画)

4.0

We Margiela マルジェラと私たち
鑑賞記録として

2019/2/10 bunkamuraル・シネマにて

公に姿をあらわさず、自らは語ることのないマルタン・マルジェラの人物像を、周囲にいた
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.0

マッツの魅力堪能!
最後のダンスシーンありがとう!の気持ち。

仕事も人生も下降気味の中年高校教師4人が、人間の血中アルコール濃度を常に0.5%に保たれれば人生上向きになるかも、と実験をはじめて、、、
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

オンライン試写会にて

ムーミンを生み出したトーベ・ヤンソンの半生を描いた「TOVE」
かなり恋愛面の比重が多かった。

タバコを吸い、お酒を飲み、既婚者と不倫、女性との恋愛、となかなかに破天荒で先進
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.0

予告編も見ずに、カンバーバッチ主演、実話に基づくスパイ物という情報のみで鑑賞。
見て良かった。最初からグッと引き込まれてラストまで固唾を呑んで見守った。
実在の人物グレヴィル・ウィンを演じたベネさん迫
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