朝稲青沙さんの映画レビュー・感想・評価

朝稲青沙

朝稲青沙

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美しき仕事 4Kレストア版(1999年製作の映画)

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長年見たかった映画なのに、なんだかぼやっとしてしまって、語り口も不可思議だし、ピンとこなかった。とにかくドニ・ラヴァンの佇まいは常にカッコよかった。これはリベンジ案件かもしれない。しかし不思議と退屈は>>続きを読む

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

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ショーン・ベイカーって街というか、場所を撮るのがうますぎる。
あと、出てくる人物がみんなクソなんだけど憎めない。この映画は特に、「もしかしてここでこの人は変わるのでは?」みたいな思わせぶりなシーンがい
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タンジェリン(2015年製作の映画)

4.0

めちゃよかった。
どこまで演出なのか分からないくらい、世界が映画に貢献してる。通りを行く消防車まで演出に思える。

悪は存在しない(2023年製作の映画)

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タイトルが示唆するものが多すぎて、逆に引っかけなのかな、とか深読みのようなものをしてみたくなったり。
分かったような分からないような。
濱口作品の人物造形って不思議で、いそうでいなさそうな感じがする。
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ジャスト 6.5 闘いの証(2019年製作の映画)

4.3

めちゃくちゃ良かった。ものすごい力作。視点が警察側だったり犯罪者側だったりあやふやなのだけ気になったのだけど、まさかの麻薬王の熱演がすごくて、感情移入してしまった。イランでは有名な役者だったりするのだ>>続きを読む

10人の泥棒たち(2012年製作の映画)

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久しぶりに見返した。
まぁオールスター映画。メイン女性キャスト、4人全員が魅力的に描かれてたことに大満足。

ロスト・フライト(2022年製作の映画)

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あらすじだけで、めっちゃくちゃ見たかった映画。面白かった。



傭兵部隊も悪くないんだけど、乗客がもうちょっと特殊能力持ち合わせてて助け合うみたいな感じも見たかったな〜と思いつつ、そんなん漫画みたい
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

前回、核の脅威だったからもうそれを上回るミッションなんてないだろうと思ったけれど、AIの暴走の方が怖いっていうのがね……。
前後編になってると一気に見る気が失せるので後回しになっていたがようやく。
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イノセンツ(2021年製作の映画)

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子供達の演技が上手い。この題材でここまで静かに物語を進行させられるの凄いと思う。

バレリーナ(2023年製作の映画)

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これ以上ないくらい分かりやすくて意外と面白い。シスターフッドをわざとらしいくらい貫き通すのも今の時代なら有りだし(もし女性が搾取されない時代がやってきたとしたらこの表現だとミサンドリーすぎるかもしれな>>続きを読む

ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

5.0

良かった。
暴動の流れの中に突然入るまるで聖人のような老体。あれはなんだ。発光しているような。

月の寵児たち(1985年製作の映画)

4.2

超面白い。いつもの群像劇の横軸に歴史の縦軸が入ってさらに。軽さの中に、暴力的な瞬間があるのも良い。

ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

5.0

こんなにシンプルで力強い物語だったとは。20年ぶりに見て、分かりやすさに驚いた。ラストのこの世のものと思えない美しいショットは是が非でも劇場で見たい。

アダマン号に乗って(2022年製作の映画)

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ここにいけばみんなに会える、ということの素晴らしさ。

私は自由を失ったの、と語る老婆の壮絶さ。

音のない世界で(1992年製作の映画)

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30年前の映画なので今とは違うのかもしれないが、思いもよらない差別や生きづらさがあった。
けれどその反対に、彼らの世界は何ら欠けていなくて満たされているように見えた。

エスケープ・ルーム2:決勝戦(2021年製作の映画)

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面白いが登場人物の頭の回転が早すぎて見てる方はついてけん。

NetflixとU-NEXTで違う内容が配信されててそんなのって珍しいのでちょっと興味深くて両方続けて見てしまった。

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

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崇高な芸術と、笑える駄作とのシーソーを行き来した結構、これは笑えるやつです……ってなってしまった。
近未来なのにハイテクじゃなく奇妙な歪みの中に発展している世界観が間違いなく独創的でそれは素晴らしいと
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さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

4.2

久しぶりに見たらコン・リーがすごく良かった。本編までもが京劇さながらの大仰な演出・演技で好き嫌い分かれそうだけど、文化大革命前後の激動の時代の大きな物語、面白くない訳がない。

ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

5.0

20年ぶりに見て印象が変わった。
退屈で底知れなく寂しい映画だと思ってたけど、笑えて面白くてやっぱり寂しい映画だった。でも絶望はないんだよなー。
ウォン・カーウァイってこんなにエモかったのか。知ってた
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空気殺人~TOXIC~(2022年製作の映画)

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社会派なのにエンタメでもあり二転三転して面白かった。役者の熱量もタイミング良く適切な長さで撮られているので冗長な感じがしない。
泣き方だけで「そういうことだったのか!」と分かるシーンがあり、演技力と演
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Here(2023年製作の映画)

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ちょっと集中できなかったのだけど、良かったと思う。主人公は何かを抱えていそうなんだけど、説明のなさがストレスにならない。説明しないぞ!というわざとらしさも感じない。人とぶつかった時の会話とかをわざわざ>>続きを読む

ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

4.0

アケルマン『一晩中』を想像してたらどちらかというと『アンナの出会い』。音が繊細。家に対する郷愁、夜の怖さと何かよくわからない憧れ。言葉にする前のグラデーションが画面に映っていて生理的に凄く、「合う」映>>続きを読む

PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ(2022年製作の映画)

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イ・ハニ、パク・ソダム、愛してる……。中盤から目が覚めるような展開で盛り上がった。ソル・ギョング様は韓国の大スターだと刷り込まれているので日本人として見るには無理があった。

王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

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たぶん100分くらいはかなり集中して見てたのだが途中で完全に糸が切れてしまった。長すぎると感じたが、監督が何らかの異化効果を狙っているようにも思うので必要な尺だったのかもしれない。
身体の変化を撮ると
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彼方のうた(2023年製作の映画)

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余白と秘密だらけの映画。自分で埋められれば楽しめる。
人と人の喋らない時間というのがかなり気になり、これは映画の側に問題があるのか、自分の側にあるのかわからなかった。多分演出ではない緊張感が常にあった
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ドンバス(2018年製作の映画)

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戦争短編集で僅かにリンクしているのが面白いのだが、よく見てないと気付かずに見逃してしまいそう。
そして、撮影中に捕虜役の男性がリンチを受けているのを、現実だと勘違いして止めに入った人がいたという本物の
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

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『アス』×『聖なる鹿殺し』って感じ。
絶妙にむかつく嫌な映画。
自分を犠牲にして人を救う必要なんてないんですよ、本当に。
最後、ラジオのスイッチを3回入れる所なんて感心するくらいうまい演出だと思うんだ
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

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映画の中で流れる動画が面白すぎてそっちの方が気になってしまうくらいに、バーナデットという人物が規格外で気になる。芸術家には芸術をやらせとけというごくまともな正論に立ち返るのだが、そこがやはり感動的。お>>続きを読む