一貫したコメディテイストの中に散りばめられた各キャラクターの影が光る、意外と社会派寄りな作品。里親制度養子制度の暗がりをちくちく刺すような構成はもはや清々しいレベル。
字幕には出ないけど、何気にホア>>続きを読む
一応LGBT作品にあたる史実を基にしたサスペンス映画。テーマがまず重いので薄暗い映画と言わざるをえない。
舞台は80年代、共産主義時代のポーランド。警察によって同性愛者の登録名簿を作る「ヒヤシンス作>>続きを読む
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カミングアウト描いたLGBT作品が溢れる中、逆に駄目なカミングアウトってなんぞや、と思い浮かんだのがこの作品。現実の差別問題全般を背景にしたヒーロー映画の二作目です。観返してみてシリーズで一番好きだっ>>続きを読む
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同性カップルの子育て、となると気になるのはやはり子供の気持ち。後ろ指を指されながらも真っ直ぐに育ったレオネはシモーネとパオロの自慢の息子だが、そんな幸せな家庭が壊れていく様子、そしてその行く末を描く。>>続きを読む
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カニバリズムなタイトルだけどもちろんメタファーで、憧れる人のたとえ一部でも取り入れながら生きていきたいね、っていう根っこは真っ直ぐな青春映画。エグみのあるこのタイトルは二人の関係のキーワード。一応悲恋>>続きを読む
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親子三代に渡るSF味のある冒険譚。ぶっちゃけポリコレ云々の評判を聞いて逆にポリコレ感とやらを味わいたくなり視聴しました。多様性に富んだキャラクターたちにまさにSDGsなメッセージ、そこに世代継承の賛美>>続きを読む
予告も見ずにあらすじだけ読んで勝手にほろ苦い初恋モノかと思い込み鑑賞。思わぬ重さに戸惑いつつも、構成とカット割りの良さに引き込まれてしまいました。LGBTがどうというよりはもう少し広義かつパーソナルな>>続きを読む
ディズニーが自虐ネタを披露した前作ほどのインパクトはないものの、現実とおとぎ話の対比は進化していて、前作ではあまり触れられなかったおとぎ話の負の側面が描かれます。
変化を求めて郊外に引っ越すも、自分>>続きを読む
閉塞的な田舎町で、子供と大人、男と女、生と死、本音と建前、そういった世に蔓延る二面性の中で葛藤する二人の少年の青春物語。大自然の映像を交えて心情が滲み出るような結構印象派な映画です。
成長の遅い自分>>続きを読む
フロドに救いを求めてイライジャ・ウッドの出演作を適当に漁ったら当たり引いた気分。これ好きですね。
他人に親切にしても他人に親切にされるわけじゃない。
そんな人の良さゆえの鬱憤が溜まりに溜まった主人>>続きを読む
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三部作再視聴。緻密な世界観と寓話的な展開、熱い人間ドラマが楽しめる言わずと知れたファンタジーの金字塔ですが、何度観てもフロドの抱える希望とその代償には辛いものがあります。
指輪破壊後、ビルボの指輪お>>続きを読む
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じょ、浄化されてしまった…。
目の見えない思春期男子レオの自立しきれない葛藤や漠然とした恋への憧れを描く青春映画でありながら、あえてロマンス表現にディレイを設けたような同性愛な恋愛映画。障害や同性愛>>続きを読む
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軽く見始めたら、序盤から意味深な文学・哲学・芸術の引用やメタファーが目立って困惑。詩的なタイトルから察するべきだったかもしれません。
ストーリーラインは「ひと夏の恋」で済みそうなシンプルさなんですけ>>続きを読む
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造り者たちの生涯をじっくりと映し出す。残酷で儚いけれど確かに生きた、命の在り方を見せつけられる映画。
仲間たちを看とり自身もそれを目前にした主人公の人生観は達観している。けれど、彼らを「人間」と見る>>続きを読む
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マルチバースという設定におそらく誰もが感じたことのある「あの時もしも」という感覚を加えて、具現化した憧れとしてMCUきっての魔法使い二名に対峙させる物語、しかもホラーしちゃってます。
MCUでゴアホ>>続きを読む
同性愛嫌悪を克服しきれないゲイの高校生純が、腐女子の同級生三浦と付き合い、葛藤する話。ドラマ原作未読なんですが三浦さんの腐り具合には笑ってしまいました。
ゲイと腐女子が意外と険悪な歴史を持つのはどち>>続きを読む
統合失調症を患う高校生アダムが病気や学業、夢、恋に向き合う青春映画。
原題『Words on Bathroom Walls』にも通ずる「落書き」がサブテーマにもなっていて、一個人が表面的な情報に処理>>続きを読む
ジェンダーロールのお話。「女の子っぽい男の子」がうまく機能していて、フェミニズムやクィア云々といった小難しい理論からは一定の距離を保ちつつ、子供らしい純粋な視点で自分らしさを問いかける。
周りの目を>>続きを読む
あのネオが精神の病んだゲームクリエイター、あのトリニティが役割に縛られた人妻として新世代マトリックスに囚われているって設定は反骨精神もりもりで好印象。エンディングは自由な世界に誘われているようで胸にく>>続きを読む
「音を立てたら、超即死。」ってキャッチコピー酷くないですか?
っていうのはまぁ置いておくとして、前作にモンスターパニック要素とディストピア成分を足した、正当進化な続編だと思います。釘まで進化してて若>>続きを読む
説明台詞が苦手な自分としては、凄く刺さる映画。序盤に起こるある悲劇までの主人公一家の一挙一動を、チュートリアルとして機能させる構成力の高さには驚かされました。その後もクリーチャーの性質、人類が追い込ま>>続きを読む
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色彩豊かなお料理映画でありながら文化とアイデンティティの在り方を描いたヒューマンドラマといった趣きの本作。
パレスチナ系の父とイスラエル系の母を持つエイブ君は食べ物と料理が大好き。自分の誕生日に自作>>続きを読む
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個人的に気になってるノア・ジュプが子役の役をしてるのと、シャイア・ラブーフの自伝的な映画と知って鑑賞。てっきり虐待暴露話かと思いきやそれだけでなく、歪ながらも互いを想う親子関係を繊細かつエモーショナル>>続きを読む
スミマセン。タイトルの絶妙なダサさゆえ正直期待してなかったんですけど、なかなか楽しめました。
なかでもナタリー・ポートマン演じるマイティ・ソー(ややこしい笑)が予想以上にヒーローしててカッコよかった>>続きを読む
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面白かったけど、具体的に描かない部分も多々あって人によってはもどかしく感じるかもしれません。
9人のゲイ(と自分は思っている)が集まる一夜の誕生日パーティーを、皮肉たっぷりな言葉の応酬とともに描く会>>続きを読む
悲恋モノは無意識に心のブレーキかけちゃうタイプなので後回しにしてたのですが、ようやく観ました。なんかこれ悲恋モノじゃない気がします。
末期癌で酸素ボンベが手放せないへイゼルは、癌患者の集会で義足の青>>続きを読む
人には勧めづらいけど一度は観てほしい系の映画。結末の重さが尋常じゃないので覚悟してから観てほしい。
無垢な子供から見るホロコースト。8歳の少年ブルーノには、ユダヤ人が縞模様のパジャマを着た人達に見え>>続きを読む
LGBTモノにしては珍しく性愛描写のない純粋な友情物語。
「後悔は誰にでもある。強烈に恥ずかしく思う出来事で、永遠に忘れられない。」
そうある後悔を作文にしたためるゲイの主人公ネッドは音楽好きのひ>>続きを読む
息を殺して生きるすべての人にオススメ。
ゲイのカミングアウトをコメディタッチに描いた青春映画で、LGBTモノにしては軽やかで性描写もキス止まりなので見やすいと思います。
ゲイの高校生サイモンは、理>>続きを読む
そうだ!ヴィランを集めて強制労働させよう!なシニカルさ満天のアンチヒーロー映画シリーズ第二弾。
前作からの続投はハーレイ・クインのみと思ってて新キャラに感情移入できるか不安だったんですけど、そもそも>>続きを読む
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疑似親子モノかと思ったら、崇高かつお下劣なガチの友情ロードムービー。
離婚を控えた元作家・介護士のベンは、一癖も二癖もというか癖しかないんじゃないかと思える程のひねくれ者トレヴァーの介護をすることに>>続きを読む
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すごく泣いた。
非現実的存在からの語り口と幻想的なグラフィックが織り成すおとぎ話は、思い通りに行かない現実からの逃げ道になるかと思いきや、物語という緩衝材を通して、ただでさえ追い詰められた少年に現実>>続きを読む
気になってた映画。軽い気持ちで消費してしまったことに少し後悔してます。
観ておいて申し訳ないけれど、この手の映画って半端に同情して無力さを覚えるので引いて観るよう心掛けているのですが、主人公の虚無感>>続きを読む
章ごとに区切りよく描写してくれてるはずなのに、感想が「死を目前に我が道を往くジョニー・デップが格好いい」しか浮かばず絶望し二回観ました。
結果として「皆へ別れを告げた後に我が道を往くリチャードが格好>>続きを読む