近年観た映画作品の中では、指折りで驚愕させられる作品だった。
この映画の主人公(巧)は、世界の均衡を体現する神話的機能を課せられた存在として描かれている。
森や川、そこに生きる動植物、人間の視点に>>続きを読む
主人公が経験する客観的な事実世界の出来事と空想をシームレスに描くことで目指されているのは、主人公の苦しみや不安を規定している無意識の葛藤をそれ自体として抉り出し、表現することだろう。
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生命は予見不可能な創造的な流れであり、管理統制、支配の網の目から漏れ出していく逃走線(漏出線)である。
この映画のテーマは端的にそう論じることができるでしょう。
科学的決定論、家父長制的なパターナ>>続きを読む