アニローズさんの映画レビュー・感想・評価

アニローズ

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碁盤斬り(2024年製作の映画)

4.0

草彅剛の朴訥な武士の演技が全編に緊張感を与え、時代劇を敬遠しがちな私も引き込まれる満足の作品。
演技という面では國村隼の緩急つけた芝居も絶妙で毎シーン感心しながら見てました。indeedのCMを思い出
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ありふれた教室(2023年製作の映画)

3.9

学校での盗難事件を機に露わになった様々な疑念や本性が複雑に絡み合っていく様を描く作品。不運や組み合わせ、処理によってはどんな組織でも起こり得る要素が描かれ、「ありふれた教室」というタイトルが非常に刺さ>>続きを読む

からかい上手の高木さん(2024年製作の映画)

3.1

今泉力哉監督に期待して。  

原作未読のため詳細な背景や細部の機微が分からないためか、、全く楽しめず。
永野芽郁を除く役者達が大根で、全く作品に没入できないうえ、最後のダラダラとした長回しの告白は観
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.1

隻腕の女戦士・フュリオサの幼少期から怒りのデスロードに至るまでの物語。

本作の魅力である人類社会滅亡後の世界観や独特のカーアクションは健在。フュリオサのスナイパー資質の由来や、ほのかな恋なども明らか
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.6

フュリオサに注目しながら再鑑賞。
この凄まじい精神力を持った女戦士がどのように誕生したのか…最新作が楽しみです。

それにしても何度観ても引き込まれる作品。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

4.4

「世界の運命を変える覚悟はあるか?」という台詞あたりから、
「あれ?なんかエヴァみたいになってきたな」
と思っていたら不安が的中。終末的展開を経て、血飛沫と十字の光による似非人類補完計画が発生。地球や
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.3

原作未読ながらずっと気になっていた作品。
後章公開に合わせて、前章・後章を一気見。

正体不明の宇宙船が地球に飛来し、甚大な被害が出た数年後の日本において、個性的な女子高生の日常と運命をシュールかつド
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.5

幼女失踪事件に伴う家族とマスコミ、ネット社会の問題点を浮き彫りにする単純な作品かと思って後回しにしていたが、俳優陣の好演による魂を揺さぶられる良作だった。
石原さとみ、中村倫也の演技は前評判で聞いてい
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関心領域(2023年製作の映画)

3.8

アウシュビッツ収容所に隣接する屋敷に住むドイツ人家族の日常を描いた作品。

壁を隔てた収容所から悲鳴や銃声が轟くが、ドイツ人家族は誕生日を祝い、プールに興じ、会話を楽しむ。にわかには信じられない日常だ
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観察者(2021年製作の映画)

3.6

注目の女優・シドニースウィニーの主演作。

ヒッチコックの「裏窓」的作品を期待したが、中盤までは単なるエロティックな作品で、最後にサスペンス要素を取り入れてまとめてきた印象。

人間関係や社会構成はい
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恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

3.7

シドニー・スウィニーとグレン・パウエルの魅力だけで引っ張るラブコメディ。
メチャクチャ面白い訳でもないが、絶望的に退屈する話でもないので、時間があれば観てもよいかと思う。悪い気にはならない作品。

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.5

「タイタニック」や「セカチュー」などの過去の恋愛を回想する作品はかなり好きです。
本作はそんな私の好みにドンピシャでした。

ゲーム制作会社社長を解任されたジミーは久々に帰宅した実家で雪国の絵葉書に触
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タイガー 裏切りのスパイ(2023年製作の映画)

4.4

世界を股にかけてスパイアクションが展開されるボリウッド版ミッション・インポッシブル。
「WAR ウォー!!」や「パターン」などと共に「YRFスパイ・ユニバース」なるシリーズが確立されていて、本作はその
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マイ・ハート・パピー(2023年製作の映画)

3.9

彼女との結婚が決まった際、犬アレルギーを打ち明けられた主人公が、自身の愛犬の里親を探物語。

韓流×犬×ロードムービーという私の好きな要素が満載でもちろん面白い作品だが、ストーリーでの驚きや感動は弱い
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.8

京都の老舗旅館に起こる2分間ループ作品。

出てきたモノや話題はすべて伏線でしっかり回収されます。90分前後で間延びもないが、若干インパクトには欠ける。

羅生門(1950年製作の映画)

3.5

約30年ぶりの鑑賞。
人間のエゴや見栄への不信と、それでも人間への希望を抱きたい者達の姿を描く。

昔の邦画は台詞が聞き取りづらいうえ、本作は大雨も絡むからね…字幕でみました。

ソードフィッシュ(2001年製作の映画)

3.9

豪華俳優陣によるクライムサスペンス。
テンポよく90分でまとめたうえ、内容も濃い。
2001年の作品とは思えない映像技術が光る。

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

2.9

大怪獣と人間、地底人たちによるご都合主義全開映画。
怪獣バトルロイヤル系は配信で見るばかりだが、たまには劇場鑑賞してその魅力に触れてみようと意気込んで着席したが、中盤頃には「早く終わってくれー」と思い
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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

4.6

ロシアによるウクライナ侵攻後、要衝の港湾都市・マウリポリに残ったAP通信記者による20日間の記録映像。

当地の惨状が生々しく記録され、何もできない自分に無力感だけが残りますが、ウクライナ軍人や医師が
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.9

必殺技「アイアンクロー」で有名なプロレス一家=フォン・エリック家。その一家を襲った数奇で波乱に満ちた人生を描く。

プロレスシーンの描き方が秀逸で、人生模様よりもそちらの方に目が行った。ボクシングや総
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変な家(2024年製作の映画)

3.2

客層が若いことは予想していたが、ここまで若いとは。小中学生の集団が押し寄せていて、上映中も会話があちこちから聞こえてくる始末。

肝心の作品は…編集が明らかに下手ですね。片渕家に乗り込んで以降は不自然
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異人たち(2023年製作の映画)

3.3

山田太一の原作「異人たちとの夏」も、大林監督の同名映画も未鑑賞。
本作の宣伝でペット・ショップ・ボーイズのフェイバリットソング「Always On My Mind」がメインソングのように掛かってて、何
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.7

イランで実際に起こった連続殺人事件に基づく作品。女性蔑視や狂信的行為などが描かれ若干不快なうえ、ミステリーやサスペンス要素が弱くて作品自体に魅力を感じず。
主人公のジャーナリストも一線を越えています…
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

第96回アカデミー賞7部門受賞作にして、敬愛するクリストファー・ノーラン監督最新作。

正義と悪、決定権と責任、戦争の悲しみなどが、原子爆弾開発を指揮したオッペンハイマーの半生を通して描かれる大作。集
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

4.4

実力派俳優と人気若手女優を配し、流行りのミュージシャンが主題歌を担当して、ヒロインが亡くなる…という東宝が20年ほど前にヒット作を連発した時代の作品を観るようだった。
これが懐かしさもあり、メチャクチ
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.3

流行りの先行上映にて鑑賞。

韓国語の「イニョン」とは「袖触れ合うも他生の縁」のような意味。このキーワードを元に展開される幼馴染の男女の物語。

若い頃に観たら共感や感動が無い作品だったろうが、歳を重
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

先行上映にて。

中盤の香料採掘機撃破や最後の奇襲作戦など、音楽と映像が融合した戦闘シーンは脳裏に焼き付く迫力。これだけでも劇場鑑賞を薦めたい。
また、新たな登場人物のキャスティングも秀逸。フローレン
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.9

「キングスマン」のマシュー・ヴォーン監督による新たなスタイリッシュスパイアクション。

同監督は音楽の使い方が本当にうまい。本作でも選曲とタイミングが絶妙。エンディングもノリノリな曲で最後まで楽しめた
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.2

本作のメインコピー「本格ミステリー・サスペンス」は明らかに誤りです。本格的と謳えるミステリーやサスペンスの要素は皆無で、新たなマーベルの一面を期待する方は騙されます。この表現にOKを出した責任者は宣伝>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.6

夫婦と一人息子が住む人里離れた雪山の山荘で転落死した父親が発見される。視覚障害のある息子は愛犬と散歩に出ており、家には母親(妻)しかいないという状況で、検察は妻に疑いをかけ起訴する。果たして父親は自殺>>続きを読む

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.9

FIFAランキング世界最下位・アメリカ領サモアのサッカー代表監督に就任したトーマス・ロンゲンが奇跡の1ゴールと初勝利を目指す実話に基づく作品。

人はどこでも幸せになれるし、いつでも巻き返せることを描
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.2

ガイ・リッチー最新作。
20年に及ぶ米軍のアフガニスタン駐留時、アメリカへのビザ発行を期待した若者達は米軍への通訳に協力するが、米国が撤退した今、異教徒扱いされ苦境に立たされる者達がいる現実を描く。
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.9

原作未読。
パニック障害やPMSに悩む男女が様々な交流や周囲の支えを通して前向きに生きていく姿を描く。 

原作内容を無理矢理詰め込んだと思われる要素が多々あり気になった。
ロンドンに転勤した山添の恋
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.0

私の映画史において「タイタニック」に次ぐ好きな恋愛映画。

列車の中で偶然出会った2人が急速に惹かれ合い、一緒に降りたウィーンの街で日の出までを共に過ごす会話劇作品。

配信で何度も観たが、今回は初め
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.5

"韓国年間最長No.1記録を樹立、映画賞で25冠の最多受賞!"
突然現れた本作の大型広告に魅了され、最近まで存在すら知らなかったが鑑賞。前から話題だった?

韓国史における謎の事件を題材に、宮廷の盲目
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

"綺麗なモノしかあかんかったら、この街ごと全滅や"

最下位になると不恰好な刺青を彫られるカラオケ大会を乗り越えるべく、ヤクザの若頭代理が美声を持つ中学生に歌の指導を依頼するストーリー。

既視感のな
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