マネシツグミさんの映画レビュー・感想・評価

マネシツグミ

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関心領域(2023年製作の映画)

3.5

映像と音において様々な表現が練られた実験的な作品だった。
ユダヤ人収容者を一度も描くことはないが、24時間立ち昇り続ける焼却炉の煙を見ないわけにはいかない。
収容所の壁を隔てて営まれる贅沢なドイツ人家
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.8

またすごい邦画に出会ってしまった。
プロボクサーであることを生活の中心に置く寡黙なケイコだが、彼女の素直な思いが書き綴られている日記には心動かされた。
耳が聴こえないケイコにマスクをしたまま大声で話し
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.9

声変わりとともに少年が大人の階段を登る青春コメディ。
大阪が舞台っちゅうのがええねん。
エンドロールの紅の合唱版もええね。

KAPPEI カッペイ(2022年製作の映画)

3.6

酔っ払って家に帰って何気に観始めたら、止まらなくバカ面白い。大勢の大人がこんな映画を真面目に撮っているのを想像するだけでたまらなく面白い。

バーチュオシティ(1995年製作の映画)

3.1

GWに録画溜めを少しずつ鑑賞。
’95年あたりはスタローンのデモリションマンやジャッジ・ドレッドなど近未来モノが全盛だったので、ちょっと印象が薄いかな。贅沢な俳優陣だけど。
それにしてもウィリアム・フ
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.8

邦画ってこういうのに出会えるから面白い。
ヨーロッパ企画の「サマータイムマシン・ブルース」を彷彿とさせる不条理ドラマ。各キャラも個性があり、エンディングもジワッとくる。

キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱(2019年製作の映画)

3.7

ロザムンド・パイク推しなのに録画したままでGWにようやく鑑賞。
原題"Radioactive"の通りキュリー夫妻の功績を軸にそれが及ぼした大きな影響が挿入して描かれている。
広島の原爆投下の場面を観て
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こいつで、今夜もイート・イット アル・ヤンコビック物語(2022年製作の映画)

3.3

パロディ歌手のパロディ半生記。
ベストヒットUSA時代の懐かしいナンバーが続々。

異人たち(2023年製作の映画)

3.3

大林ワールド炸裂のオリジナルとは別物として観るべし。
親子関係のノスタルジーと孤独からの解放の二軸に、同性愛を織り込むのは賛否分かれるところかな。

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.1

正統派の続編。エクソシストといえばリンダ・ブレア。

アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.8

スポ根でもアメリカンドリームでもない、権力者である父親に愛されるために身と心を削って闘い続ける息子たちの悲劇ドラマ。A24って凄いね。
出演者たちの役作りのための肉体改造が半端ない。あのザック・エフロ
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バウンティフルへの旅(1985年製作の映画)

3.5

WOWOWのCMで気になって録画鑑賞。
前半は主人公が高齢者特有のちょっと面倒な存在だったが、バウンティフルに近づくに連れ帰郷を焦がれる純心さに触れることができる。
少し頼りなさ気な息子(ホーム・アロ
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.5

'70年代の田舎町の雰囲気が良く、ラブリーボーン的なサイコミステリー。
何と言っても妹の存在が絶大。問題のある家庭環境だが、最後に兄妹は父親を受け入れたのだろうか。気になるところだ。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

事前知識満載で観たが、C.ノーランらしい簡単には完全理解に至らない作品。何回か観直さなければならないだろうが、それに耐えうる映画だった。
公開が遅れた理由である原爆による無差別殺戮と被爆被害の描き方に
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.5

’73年版とは異なりアクションを含めた娯楽性が強く、鑑賞後感は以外と爽快。
'73年版がまた観たくなった。

ワース 命の値段(2019年製作の映画)

3.6

難しいテーマだなぁ、命の補償額なんて。
最近のマイケル・キートン傾向だと悪役なのかなと思いきや、「スポットライト 世紀のスクープ」の方だった。

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.8

時代背景や舞台設定は異なるが「キリング・フィールド」が思い出される。

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.6

色んな映画が下敷きになってるけど、純粋に楽しめた。韓国ってこういうの上手いね。

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.5

ダメだ、何も分からんまま179分が過ぎてしまった。
公式の解析サイトで少しは理解できるんかしら?

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.5

今や話題のA24スタジオ作品らしく、メジャー路線とは一味違うテイストが楽しめた。
「毛虫の終わりは蝶の始まり」ならばヤンの終わりは何をもたらすのか。

カラーパープル(2023年製作の映画)

4.2

娘として父と闘い、女として男と闘い、黒人として社会と闘い自立に目覚める女性の、神と家族の愛を掴み取るミュージカル。
オール・ブラックキャストのパワフルかつ繊細な歌声に引き込まれるあっという間の141分
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

おとぎ話のような、エロティック怪奇譚。原作が読みたくなる映画。
登場人物は誰もが個性的で憎めず、ウィレム・デフォーの存在感は忘れられない。
この映画を誰かと観るときは相手を選ぶことがおすすめ。

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.5

なんとも痛快。多少の脚色はあるんだろうけど、分かりやすい構図は観ていて楽しい。(株に関する知識はないけど)
ポール・ダノを支えるしっかりもののダイバージェント奥さまが、これまた頼もしい。

ガンズ・アンド・キラーズ(2023年製作の映画)

3.5

こういうニコラスは大好き。
この子役はすごいね。「炎の少女 チャーリー」よりもハマってる。
保安官も実はエエやつやん!

サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

3.7

おかえりなさい、ジーナ・ガーションさん。還暦過ぎても美しさは相変わらずです。
美しい風景に小気味よい音楽と大人の恋のから騒ぎ。そして映画オタクにはたまらないクラシックシネマのオンパレード。クスッとくる
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オスカーとルシンダ(1997年製作の映画)

3.4

ケイト・ブランシェットの初期作品で美しさと透明感を備えているのがよく分かる。この2年後にはエリザベスでアカデミー主演女優賞にノミネートされ世界的俳優の仲間入りし、現在に至っても存在感は増すばかりだ。

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.0

インド映画ってとんでもないな。
いろんなテーマを笑いと涙で描く人生譚。

蝶の舌(1999年製作の映画)

3.5

久しぶりに再鑑賞。
戦争と政権によって断たれる信頼と友情。
モンチョが幾つになってもグレゴリオ先生と過ごした日々を忘れないでいることを願う。

アフターマス(2016年製作の映画)

3.3

航空機事故の後日談。遺された遺族と事故を起こした当事者の運命が交錯する。
コラテラル・ダメージのようなテロリストへの復讐劇とは異なる、静かな怒りを溜めたシュワちゃんを救うことは誰もできない。

丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

3.5

在庫が豊富とは言えない古書店の店主が貸し与える本を通して、あの少年は人生の楽しみを見つけてくれたかな?
謎の日記の筆者の人生に行方も気になるところ。
エンディングの曲はもう少し情緒的な方が良かったな。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

古ぼけたアパートの一室で起きて歯を磨き、缶コーヒーを買って仕事に行き、仕事が終われば銭湯で汗を流して帰りに一杯やる。その繰り返し。休みの日は休みの日のルーティンがあり、主人公はその生活を楽しんでいるよ>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.8

なぜフランスではなくハリウッド映画なのかはさておき、戴冠式シーンを歴史の目撃者として観た気分に浸れるだけでも価値ありでは?
戦争シーンは実写なのかCGなのか分からないが圧巻。サーベルによる白兵戦プラス
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.5

ゴジラ70周年記念の正統派らしく伊福部テーマがふんだんに使用されており、満足感は満たされた。
本作が戦後日本を舞台に置いたことの意義は大きいと言える。現代を舞台にしたシン・ゴジラは災害と政治を軸に、世
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英雄の証明(2021年製作の映画)

3.5

一つの嘘が嘘を呼び、大勢を巻き込んだ事態となり窮地に立たされる。
もしも自分ならと考えてしまう。

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