ナナメ後ろも百太郎さんの映画レビュー・感想・評価

ナナメ後ろも百太郎

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キャラクター(2021年製作の映画)

4.0

急にFukaseを準主役に据えた上、まわりの役者もガッチリ固めてるから話題性を狙った映画だろうなぁと期待してなかった。

まず
ミュージアム(2016)を連想させる小栗旬の刑事役!
そしてその上司の中
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ペネロピ(2006年製作の映画)

5.0

「多くの人がウィルハーン一族と同じ呪いをかけられてるのかも知れない…」
とか良い感じのレビューかまそうと思ったんですけど、我慢できないわ。

この!マカヴォイがっ!最高っ!!!
いやー、良くない。これ
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ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖(1973年製作の映画)

-

あらゆるパンデミック映画の中に必ず出てくる特効薬の開発シーンの中で最も私に衝撃をくらわせてきた。

「待って!え!バカなの!?え!?」と叫んでしまった。

こういった細菌兵器や新しい疫病が発見された時
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浮草(1959年製作の映画)

3.5

みんな大好き若尾文子と川口浩が恋に落ちる物語。

とはいえ、この話を仕切っているもう1人が今日マチ子である。一筋縄にはいくはずがない…!
ハニートラップの恋愛なのだ。

思わせぶりに誘う文子、そしてそ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

5.0

映画が始まってすぐやり場のない悲しみが襲ってきて、何度か泣いてしまった。

私は「ゴジラ」を娯楽映画と位置付けていたがこの作品は「戦争映画」だ。
終わらない戦争と生きていくための戦争だ。

そもそもの
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ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)

3.0

ちょっと昔の三谷幸喜の映画のようなハイテンションコメディ。

バカリズムらしいセリフまわしや、独特の自分語りのナレーションなども面白い。

個人的には一回の鑑賞で満足です!
でもおもしろいよ。

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.8

あらゆるアクション映画の中でも
トップクラスにトリッキーな闘い方をしてくれるラスプーチン。
ラスプーチンパートだけで2時間欲しいレベルで好き。

ブラック・ジャック(1996年製作の映画)

4.0

は?森絵都?森絵都なん???すご。

出崎統は少女漫画でさえ劇画タッチでアニメ化しているので、出崎統を選んだ時点でシリアス確定。
そして、出崎ワールド行き確定。
原作の柔らかさなしハードボイルド間黒男
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生きものの記録(1955年製作の映画)

4.0

何かに対する恐怖は大きな事件が起きなくったって、人生を狂わせることができる。

黒澤明が描く反戦は孤独な闘いだ。
家族を、自分を愛するが故に守りたいがために主人公は家族を敵に回した。

モノクロで描く
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不壊の白珠(1929年製作の映画)

4.0

約100年前の日本映画なのに今の日本よりお洒落な街並みと、ファッション。(インテリアも!)

音楽もなしのサイレントなのでなかなか好みが分かれそうだけど、とにかくお洒落。
口は動いてるけど字幕はでない
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さいはて(2023年製作の映画)

2.5

たぶんこの映画を観たほとんどの人が圧倒的に不完全燃焼である。

情熱的な愛でもなく、もちろんとことん貪るエロでもなく、ただただ自分を隠すためにキスをしまくるんすけど…これ女の子のキスの方がエロいな…だ
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

5.0

泣ける映画をお探しの方。

泣ける映画のすべてが最後に優しい眠りを連れてくるわけじゃありません。

どうしようもない憤りと失うことの痛みを容赦なくぶつけてくる作品です。

ティッシュ持って、
水分補給
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.3

安心してください、ほぼハッピーエンドなんで。でもね?幸せなラストシーンでエンディングかと思ったら不穏な音楽流れるから。
え…そこ?ってなるから。

何日で未知のウイルスが
確認→流行(パンデミック)→
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蛇娘と白髪魔(1968年製作の映画)

3.5

アメリカで猿の惑星が公開されていた頃、
日本では蛇娘と白髪魔が公開されていた。

原作のタマミちゃんとは打って変わってちゃんと成長してる女の子のタマミちゃん。
かわいい、おもったよりかわいい。

白髪
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.0

戦争映画史上トップクラスの有名キャラクターである「ハートマン軍曹」
まさか前半パートのみの出演だとは…
しかも替え歌王選手権で優勝しそうな才能の持ち主。罵倒の訓練とかあるのかな?海軍には…

そしてタ
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猿の惑星(1968年製作の映画)

-

これは名作として崇め奉られるな…
クオリティが高いというより、もう50年以上前にアイディアなんて出尽くしてるのか?と思ってしまう。

猿の中にもある階級社会とか、
自分たちの生活を守るためのでっち上げ
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獣道(2017年製作の映画)

3.0

ジャケットと演者に騙されて観るとまあまあハードな内容だったりするシリーズ。

地方都市独特の閉塞感と逃げ場のない感じから「大人になっていくこと」で分かれる明暗を描く。

伊藤沙莉以外の人が演じたらここ
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約束(1972年製作の映画)

5.0

ショーケンて顔だけ見るとイケメンじゃないんす。
がしかしね、コレ観て。なんかイケメンがいるから…笑うとやべぇから。かわいいから。
スタイルがとんでもなく良い。
そしてこの役柄。良い。
ただ走り方はすこ
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おとうと(1960年製作の映画)

4.5

市川崑×岸惠子の全部のシーンがポスターになりそうなうつくしさ。

碧郎さんのガキっぽさ(よく言えば無邪気さ)ときっぷのいいげんの掛け合いは、継母の作り出す陰鬱さ雰囲気を和らげる。

家の中のシーンがと
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おろち(2008年製作の映画)

2.5

なぜか漂うB級感。

そもそもおかしい登場人物たちの中にもっとおかしい特殊能力も持っちゃってる少女「おろち」が参戦して、サスペンスからファンタジーへと昇華する感じ。

原作を見て美少女おろちの登場を期
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残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

3.5

その土地に起こった穢れは何代も消えず、元の持ち主さえ変わった現代に至るまで脈々と穢れが穢れを呼び色濃く残っていく。

本当に劇的なことが起こるわけでもお祓いをするシーンがあるわけでもなく、あくまで日常
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メリーに首ったけ(1998年製作の映画)

-

キャメロン・ディアスのヘルシーな美しさとあのキュートな笑顔!

オールピンクの学生時代のファッションさえ、綺麗に着こなしちゃうなんて天才。

ふんだんに盛り込まれた下ネタもまっすぐで明るく優しいメリー
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ルパンは今も燃えているか?(2018年製作の映画)

-

アニメ第1シリーズが大好きな私にとってはもうタイトルから興奮

こんなんいつ放送されたのだ?と思っていたらOVA。
通りでミスターXの拷問がより際どくなっているわけだ…

緑ジャケット→赤ジャケットや
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昼顔(1967年製作の映画)

3.6

愛情120%と言ってもいい医師の夫に「性の欲求」を打ち明けることもできず、それを満たす為に娼館の門を叩く妻。

2:00〜5:00のパート感覚で願望も欲求も満たしていく。
そして夫も怪しむくらいにあか
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

5.0

登場人物が着ているコートが全部好きです。
かっちりとして綺麗な仕立てで、キャラクターに合わせて色や柄や形は変えているけど品のある感じ。

前回より勢力を広げ、強大になったグリンデルバルドはもうカルト的
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.7

U-NEXTのポイントが貯まっていたのでレンタル。(原作未読)

こういったミステリー映画って登場のシーンや映し方で犯人がわかってしまうのが、毎回悔しい!!!
何にもなくこの人出て来ないんだよなぁって
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フライト・ゲーム(2014年製作の映画)

4.5

この主人公のおじさんな…
トイレの個室で戦って勝てる人なんだぜ…
白い粉は舐めるタイプ。でも黒目がち。

めちゃくちゃ恐ろしいシチュエーションである「高度一万メートルの密室」で40分おきに人が殺されて
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マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

3.0

私はこの映画でマカロンを知りました。
色合わせも勉強になる。

シン・レッド・ライン(1998年製作の映画)

3.5

戦争映画にしては珍しく戦いの描写より心情や風景が多い。
なので、どこか哲学的な仕上がり。
うん、哲学的。

「敵」である日本兵も「悪」としてではなく「人」としてて描いているように感じた。

固定の主人
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ブリジット・ジョーンズの日記(2001年製作の映画)

4.0

くっそ!
こんなド直球なラブコメで悶絶するとは!!!ここまでくるとファンタジーなのに!!!

この頃のコリン・ファース可愛すぎるだろ…
いや、レネー・ゼルウィガーも可愛いけど。

でも!今!観たところ
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冷めるのを、待っている(2021年製作の映画)

2.5

あぁ、それで「冷めるのを、待っている」のか。

と綺麗な落とし方だと思った。
寒い冬の感じがとても伝わってくる。

やはり三角になる構図の関係性はこちらをいつでもハラハラさせる。あやうさがある。

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魔界転生(1981年製作の映画)

2.0

SFでActionでNINJYAでSAMURAIでBLだから輸出したほうがい。

なんなら逆に日本人には理解が難しいかも知れないから、エンタメとして昇華してもらおう。

そう、私は頭でっかちな日本人だ
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孤児院(2018年製作の映画)

2.5

漂う、2時間ドラマ感。
しかも連続ものっぽいのはなぜだ。
おそらく秘書と検事の爽快リーガルミステリーになる。うん。

検事があんなに頑張れる子だと思わなかったから出てきた瞬間「こいつじゃダメだ!」と声
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.8

店内ピカピカ エプロンも黄ばみや黒ずみがないのだ。

間違いなく、食品衛生法が厳しい日本でもやっていける肉屋だ。
ただ肉質。ストレスは気にかけていたが、薬はどうだろうか?無添加のイラン豚はないだろうけ
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

5.0

まずオープニングから妙に掴まれてしまった。

主人公の如く電車に飛び乗ろうと走り出すビル・マーレイ。
これから始まる映画はきっとシュールなコメディだ、と思っていたら美しい馬みたいなエイドリアン・ブロデ
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