褐色丼ぶりさんの映画レビュー・感想・評価

褐色丼ぶり

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ミッシング(2024年製作の映画)

4.2

SNSやマスコミ、善悪の判断が難しい情報が渋滞する時代で起きた娘の失踪事件。

悪質なイタズラや根拠の無い書き込み、実態が見えない悪意や偏見が蔓延するこの現代で希望を捨てずに求め続けて生きていく人の姿
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劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~(2019年製作の映画)

4.0

リズと青い鳥という背景を知ってるからこそラストの演奏にはグッとくるものがあって良いね。

みなに幸あれ(2023年製作の映画)

4.2

“誰かの幸せは誰かの犠牲の上に成り立つ”という目を背けてたくなる世界の法則を大胆な展開で描き、いつ何が起きてもおかしくない陰湿な空間が肌を刺す傑作。
Jホラーの明るい兆しが見える。
幸せ。

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.4

村八分や一族がしっかり殺される描写はいいがゴリゴリのアクション要素の派手さに疲れる。
時代か。

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.3

対話なくして悪意や敵意の浄化は難しい。
均衡を保つための行いは誰かにとっての善であっても誰かにとっての悪でもある。

ドライブ・マイ・カーもといこれまでの濱口監督作品とはまた違う視点から人の中身に寄り
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

4.0

再鑑賞。

ガンダムシリーズを全く知らずに今作を観た当時の自分を殴りたい。

ヤバい男と女が更にヤバい男に振り回される映画。
宇宙世紀シリーズ、特に逆襲のシャアを追えているとハサウェイの抱えた呪いと思
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.4

ゴジラは添えるだけ。
こちらが変なテンションで鑑賞に挑むと変なテンションで返してくれる超パワー型映画。
自分より強い相手にヘコヘコしてるミニコングが完全に職場での俺の立ち位置で泣きそうになる。

機動戦士ガンダムUC/episode7 虹の彼方に(2014年製作の映画)

4.3

episode1〜7までの総合評価。

ユニコォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年製作の映画)

4.4

女の魂に惹かれあった大人になりきれない両者の理想と大義を掲げた因縁の決着。
激突するシャアの執念とアムロの信念、それによって奪われた尊い犠牲が戦争の虚しさを語る。
宇宙規模の傑作、νガンダムは伊達じゃ
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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

3.8

現代の技術で蘇るファーストガンダム、バチくそテンションが上がる。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

女子高生日常パートの緩さと地球の危機のテンションの差に振り回されるが妙に心地よい。
地球滅亡の恐怖より人の環境への適応能力の方がよっぽど怖い。

マルチプル・マニアックス(1970年製作の映画)

4.2

表舞台では決して扱えない変態行為を見世物にする一座に属する男と女の復讐劇。
殺人、強盗、神への冒涜、残虐の限りを尽くし狂気すら味方につけてしまった人間の底知れない愚かさと逞しさは嫌悪感を超え清々しさを
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.3

前作の重量のある静寂から砂の海を駆けるスペクタクルSFアクションへと舵を切ったドゥニ・ヴィルヌーヴの腕前を見せつけられる贅沢な傑作。

目に入る景色、耳から入る音全てがあるべき場所、そこにあって欲しい
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機動戦士Zガンダム III -星の鼓動は愛-(2006年製作の映画)

3.0

ガンダム素人の俺でもなんとなく感じてはいたがこの3本、本編の大事な所を色々カットしすぎて訳わかんない事になってる気がする。
しかしハマーン様は好き。
いい女。

機動戦士Zガンダム II -恋人たち-(2005年製作の映画)

3.2

アムロやカミーユを含め登場人物達が女に振り回され過ぎて涙が出る。

機動戦士Zガンダム -星を継ぐ者-(2005年製作の映画)

3.4

新カットとTV版の絵柄がコロコロ変わる仕様は気にならないが、組織やら人間関係やらが分かりづらい。

機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編(1982年製作の映画)

4.1

一年戦争という宇宙の広さから見れば小さく短い壮大な戦いの終結。

何のために、誰のための戦争だったのかを再確認させてくれる傑作。
MSのバトル描写より連邦サイドやジオンサイドの人間ドラマが心を熱くする
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機動戦士ガンダム II 哀・戦士編(1981年製作の映画)

4.0

出会いと別れ。
アムロのニュータイプとしての覚醒と飛躍、戦死という形での失恋。
哀しい運命と宿命を背負い戦う戦士達が戦争に慣れていく過程が心を締めつける。

機動戦士ガンダム(1981年製作の映画)

3.9

甘ったれたアムロにイラついて1発殴りたいと思ったところブライトさんが代わりに2度ぶってくれたので名作。

EXIT(2019年製作の映画)

3.8

韓国市内に謎の有毒ガスが大量発生。地上には死、落ちれば即死の高層ビル群を駆け抜けるサバイバルパニック。
丁度いいコメディと人情パート。登る、跳ぶ、走る、この3つの要素でちゃんと娯楽映画になってるのが好
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ある用務員(2020年製作の映画)

3.7

暗殺者として育てられた男と9人の猛者達によるサバイバルアクション。
殺らなきゃいけない時に殺るべきことを殺るカチッとキマったアクションと阪元監督オールスターのメンツがちょうど良い尺に纏まってて良い。
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.7

新作が近くなったので再鑑賞。

この規模の映画を当時劇場で観られたのは素直に嬉しい。
ドゥニヴィル・ヌーヴによって再構築された重たい静寂で語る映像美と豪華な俳優陣のおかげで眠気を感じることなく観られる
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

-

スコアが付けられない、そもそも付けていいのか分からない。

応答がないトランシーバー、周りとは明らかに違う存在が周りから異端扱いされるのを俯瞰的にしか見てあげられない辛さ。
あまりにも壮絶で残酷。
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.1

雑音だらけの心を唯一空っぽにさせてくれるボクシング。
恩師の病気やジムの閉館の悲しみをミット打ち、試合、目で訴え周りの人やケイコ自身の成長に繋がる物語に涙腺が緩む。
雑音を拳で打ち消し全てが透き通る熱
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.9

針のない時計に時間を与える物語。

生気を感じられない街で活発に生活するキャラクター達の気持ち悪さ、死体の中に人が住んでるような演出が不安を煽る。
時間が動かない日常アニメの時を動かし、最終回でもない
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.7

言葉が通じても話が通じない極限の不安と不条理を煮詰めた3時間耐久戦。
子離れできない親と親離れできない子の神経と精神を削るチキンレース。

家族という組織への執着心を追求し続けてきたアリ・アスター監督
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

3.7

山頂から戦の全体図を見せてくれたり李牧や龐煖が出てきたりするとテンションが上がる。
1年に1本この規模の映画出すの凄い。

故に桓騎将軍が誰になるのか問題といつまで続くのか問題が気になる。

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.0

取り壊しが決まった高校、卒業式までの2日間に起こる少年少女の心境を描く青春群像劇。
卒業、変化、別れ、それぞれのまだ幼さが少し残る価値観が大きく動く2日間が眩しい青い春を追体験させてくれる傑作。

イノセンツ(2021年製作の映画)

3.9

突如超能力に目覚めた子供達の夏休み。
子供ならではの成長していない思考と倫理観から来る暴力性を静かに描いたサイキックスリラー。
怒りや恐怖をセリフを使わず訴える子役の表情が良い。

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