青と黒さんの映画レビュー・感想・評価

青と黒

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劇場版 おいしい給食 Road to イカメシ(2024年製作の映画)

4.1

個人的にシリーズ物と言うのはもう固定ファンが付いているので映画だからと言って変にスペシャルにしないほうがいいと思っている。この作品は3作目になってもドラマも映画も大袈裟にする事なく予算もほどほどに変わ>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

4.2

絶対見ようと思っていて朝イチで見に行ったけれど序盤からかなり辛くなった。オープニングタイトルの映像がやけに長い。「the zone of interest」の意味を考えろと言われてるかの様に感じた。そ>>続きを読む

アジアの天使(2021年製作の映画)

3.0

冒頭は良かった。兄が呼ぶところはなく呼ばれた弟が訪ねるところから始まる。兄弟で言い分が違うからどっちが正しいのかもわからない。その辺りは見ながら想像して楽しんだ。
しかしずっと子供がかわいそうでそれば
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生きる(1952年製作の映画)

4.0

昨年のリメイク版が良かったので鑑賞。リメイク版はコンパクトだったがこちらは約40分も長い。その分諸々少しくどい感じがしてしまった。しかしそもそも70年前と今では映画の作りが違うのかもしれない。
主人公
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エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

3.8

インドの方が見たらまた違うのかもしれないが今の日本では信じられないような状況。2010年設定らしいが父親どうしても受け入れられない。サマイの行為もあれでは犯罪だなあと気になってしまったり。それがラスト>>続きを読む

ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方(2018年製作の映画)

3.9

ドキュメンタリーだけどまるでフィクションのように映画的。本人が監督なのでかなり長い時間を撮ったところをきちんと編集して繋いで感じのいい作品になった。なかなか凄いことをしているのにそれをひけらかす事なく>>続きを読む

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.9

電車によるロードムービーも良いものだ。旅に出たくなる映画。日本の雪景色も台湾のランタンもとても綺麗。ジミーの描き方から台湾の日常感も伝わる。
控えめなラブストーリーが良い。不自然さはそれほど感じられな
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.3

こちらでの評価よりは良かったと思う。きっと期待外れ感で評価も低くなったのかも。
良かったところは若い俳優8人のキャラ付けがハッキリして被っていなかったこと。その分変な嫌なキャラもいたけれど。
原作が東
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ツユクサ(2022年製作の映画)

3.5

邦画で珍しい大人の恋愛。ドロドロじゃないのが良い。おしゃれでもなかったけれど。
田舎の描き方も良かったと思う。誇張せずに描かれている気がした。平岩紙とか江口のりことの会話などリアリティ感じた。
ただ心
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ひみつのなっちゃん。(2023年製作の映画)

3.3

ポスタービジュアルはなかなか興味を持たせるけれど劇中にはそれほど出てこないしキャラクター的は有りがちだしストーリーも平凡だった。
コメディと言うほど笑えない。かと言ってドラァグクイーンの心情の深掘りも
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.5

池井戸潤らしく銀行の裏側を描いていると思う。その分専門用語も多く説明が多くなってしまったのはしょうがないか。
原作未読なので調べてみたらだいぶ内容が違うらしい。映画化にあたってエンタメ性を強めたのだろ
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無名(2023年製作の映画)

3.5

完全にトニーレオン目当てで全く予習せず行ってしまって後悔した。当時の中国の歴史をある程度予習していないとわからない。
ストーリーはスパイや裏切りとかあるので背景などは描かれないのはわかるけれどなんとか
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春画先生(2023年製作の映画)

2.0

これだけの名優揃えてこれは残念。北香那の体当たり演技が可哀想。なんとも変な作品だった。
春画についてもそれほど掘り下げるでもなく結局ただのエロい映画になっていたような。
そしてやっぱり女性の扱われ方が
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.6

普通に面白いしカメラワークや映像など良いと思う。時に劇画的にも見えるアクションシーンはマンガ原作のリスペクトかと思うしコメディ部分もバランスよく考えられた良い脚本だと思う。
ただシティハンターを見た事
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.9

原作未読だけれど水墨画家の先生の原作と考えるととても丁寧に作られた感じがする。水墨画の魅力を伝えるのに十分だったのでは。
ストーリーは想像のつく流れだったが後半の青山の苦悩は伝わった。椿もいいモチーフ
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異人たち(2023年製作の映画)

3.8

山田太一の名前はエンドロールにもクレジットされているけれどきっと原案であって原作とは言えない気がする。別物になっているのではないだろうか。タイトルからして違うし。自分も誰もみんな異人なんだ。
この作品
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母性(2022年製作の映画)

2.8

醸し出す雰囲気はイヤミスらしさがあり原作リスペクトを感じる。その点はいいと思う。
ただ心の声まで入れて全て丁寧に説明し過ぎだと思う。映画なのだから芝居や演出で観客に伝わるように作って欲しいのだが。
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KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

4.0

良かった。ストップモーションとは思えないクオリティ高い映像。折り紙に命を与えるという発想も良い。徐々に仲間が加わって戦う冒険活劇としてしっかり盛り上がるしラストも決まった。子供向けと考えるとわかりやす>>続きを読む

隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

2.9

個人的に好きなストーリーだっただけに少し残念。原作未読だけれど面白そう。その設定が映画にはイマイチ活かされてない気がした。
そもそも良子の生き辛さが伝わらない。笹がおばあちゃんのために恋人を裏切るのも
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パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

3.1

ストーリーとしては特に新しさは感じない。主演二人のキャラ設定も既視感ありあり。ただ新鮮だったのはその職業「調香師」。香水を作るだけじゃない世の中の色々なにおいを解明していく。いわゆる絶対音感的なもので>>続きを読む

ブライアン・ウィルソン/約束の旅路(2021年製作の映画)

4.0

ビーチボーイズの大衆的な曲を知っている程度でメンバーのことは何も知らなかった。まさかあの若さでセルフプロデュースだったとは。まさに天才なんだな。
ブライアン・ウィルソンを助手席に乗せ友人である記者が運
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

3時間は長いと思っていたけれどそれでも完全には描ききれなかった気がする。彼の人生はそれほど複雑で絡み合っていて苦悩に満ちている。聴聞会でケンブリッジ時代からの振り返りから始まる。幼い頃はどうだったのだ>>続きを読む

長崎ぶらぶら節(2000年製作の映画)

3.0

原作未読。雰囲気は悪くなかった。長崎に花街があったなんて知らなかったし。ただあまりにも吉永小百合映画過ぎる。実在した愛八姐さんをモデルに当時のいい話や悲しい話など色々詰めんだがとにかく小百合さんを見せ>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.0

とても良い再会だったな。映画としては淡々とし過ぎてるのかもしれないけどその分リアリティを感じられる。
説明セリフもなく自然にわかる脚本が見事。さりげなく韓国の兵役にも触れる。そして移住したナヨンの変わ
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クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

2.0

評判が芳しくないのは知っていたけれど坂元脚本だしNetflixだし、と思ったがこれほどとは思わなかった。キャストは無駄に豪華だしテレビよりは予算もかけていると思うがNetflixがこの様な作品作るとは>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.8

唯一無二のウェスアンダーソンの世界。色彩や構図や諸々が完璧な映像で劇中劇だからか作り物感が満載、それも良し。キャストの演技もどこか作り物っぽくてリアルさが感じられない、それもこの映画なら良し。ただあま>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.2

良かった。主演の2人がいい。とてもカッコいい。
映画としての見せ方も良い。新聞社が舞台で実話がもとになっているのでストーリーとしては派手さは無い。なので最初にその犯罪を匂わせている。また記者2人の私生
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OUT(2023年製作の映画)

2.5

このヤンキー映画にはロマンが無い。斬人はともかく爆羅漢はヤンキーではなく半グレそのもの。ウシジマくんの世界かと思った。ヤンキーのケンカはやっぱ素手でなくちゃ、なんて思うのは古いのか?
キャラもどこかで
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.0

苦手だったー。そんな気はしていたけど松山ケンイチに釣られて鑑賞。やはりわたしの苦手分野でした。ただその世界観は好きな人も多いと思うので好みの分かれる映画と言うことか。
原作未読だけれど島田はとても難し
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

前作以上に十分に時間と予算をかけた贅沢な一本。今回も映像美で魅せる。砂虫を乗りこなす場面は圧巻。
最初はSFの戦い物だと思ったが見ているうちにこれは侵略戦争で政治も絡んでいてまるで今の世界情勢のようだ
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劇場版 アーヤと魔女(2020年製作の映画)

2.8

最初から最後まで「あやつる」に引っかかってしまい楽しめなかった。そもそも日本語で「操る」は良い意味とは思えない。生き抜くためのしたたかさ、であれば良いと思うけど堂々と操るって言ってるし。子供がそれを見>>続きを読む

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.2

作られた時代は違うけれど間違いなくアメリカンニューシネマだと思った。
出てくる男性はほとんどがクズ。18歳で結婚して世間知らずで夫の言いなりになっているテルマ。あまりにお馬鹿さんで最初はルイーズが可哀
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

3.8

ひとことで言うと「良かった」。ロードムービーはやっぱり好き。
テイタムはこの作品でアカデミー助演女優賞を受賞したけどこれは助演じゃなくて主演だと思った。主演のモーゼよりアディの気持ちの方が丁寧に描かれ
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正欲(2023年製作の映画)

3.4

原作未読。映画は正直言うとピンとこなかった。原作本のネタバレ読んでみると映画では後半にあった事件が冒頭にあるらしい。その方がミスリードできるし面白いと思うがなぜ構成を変えたのだろう。原作を読んでみたい>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

祝アカデミー賞。と言うことで鑑賞してみた。
わからない、と聞いていたので覚悟していたがストーリーとして難しくないと思う。ただそこから受け取るべきメッセージはわからない気もするが。
ジブリはあまり見ない
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.0

究極のワンシチュエーションもの。とてもシンプル。12人のバックグラウンドもほとんど語られることなく互いに誰かを牽制するような策略もなく主人公の心の声も無し。裁判場面さえ無く密室でひたすら話し合いの会話>>続きを読む

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