萩原くわがたさんの映画レビュー・感想・評価

萩原くわがた

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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

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めっちゃ夢中になって見てしまった。前編と後編で全然毛色が違う映画になってたからびっくり。なんで前後編に分けたんだろうと思ってたら成程、キルビルvol.1に対する2的なね!

前作では門出とおんたんの2
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

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森の中を見上げるロングカットから始まる、明らかに異質な映画。
雄大で綺麗な風景、自然の中での人々の営み。そこへ現れるグランピング施設を建てたい業者。
物語の構造は全然異質じゃないんだけど、何だろう、な
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大菩薩峠(1966年製作の映画)

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主人公の机竜之助が邪悪すぎる!すれ違いざまに知らん爺をなんとなく斬り捨てるな!しかしそんな残酷な奇行も仲代達矢のガンギマリ眼球を見ると納得してしまう。そうだ、お前はすれ違った爺をなんとなくで斬り捨てな>>続きを読む

胸騒ぎ(2022年製作の映画)

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今の判断ってこれでよかったのかな?今の言葉って正解だったかな?と日常的に不安になる人ほど刺さる映画なのかもしれない。この映画は10分ごとくらいに後悔が来て胃がキリキリする。楽しい。

最近知り合った人
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ドラキュラ血のしたたり(1971年製作の映画)

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自分の『クラシックイギリスホラー映画大好き!』という補正抜きでもかなり面白いと思った作品。
正義を掲げる清教徒達が罪のない若い女性を捕らえて魔女狩りを執行するシーンから始まって、うわ嫌な時代だ…とオー
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What about me(1993年製作の映画)

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日本で新宿あたりの都心に行けば必ず見ることができるホームレス。無縁な世界の住人だと思いつつも物理的には身近だったりする。でもそのホームレスという存在自体を己の中で深く掘り下げようと思う人も自分含めあま>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

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未知の巨大宇宙船が街の空に浮かび、たまにそのせいで死者が出る。バカクソデカすぎるとんでもない問題に目を背けながら日常を送る女子高生達の姿を見守る映画。

2時間尺で更に前後編ということで、本作の前半と
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

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超次元的な冷たいバイオレンスとドス黒いグロテスクの映像が見られる!ブランドンクローネンバーグの新作!と数日前からワクワクと劇場へ。

孤島へバカンスに来た悩める新人小説家の男が徐々に精神を歪めていく姿
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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わくわくで視聴。
原子爆弾の開発者の伝記映画をクリストファーノーランが作るということで、これを知った時最初はちょっと驚いてた。ノーランの映画で思い当たる代表的なやつが大体非日常的エンタメ作品だったから
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

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若い女の子を自動車でぶっ潰すのが大好きな、醜き変態殺人鬼中年があまりにも最高。
タランティーノのムービーオタク性が遺憾無く発揮されてる。主人公である女の子達がめっちゃ雑談して、日常ムービーをこれでもか
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ミュータント・タートルズ(1990年製作の映画)

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タートルズ実写化第1作目、これ中学生の頃に存在を知って、もうずーっとすごい見たかったからBlu-ray化ありがとうございます。

世代は違えど、ケーブルテレビや親がレンタルしてくれるVHSでコメディ溢
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HANA-BI(1997年製作の映画)

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そよ風のように訪れる暴力はとても自然に。

何かに希望を抱いたり目標や試練に向けて前に進む映画ではなくて、でも、これが陰惨か?と言われるとなんとも不思議な気持ちになる。生と死がフラットな位置にあって、
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悪魔がはらわたでいけにえで私(2023年製作の映画)

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#あくわた
見る人が皆笑顔で困惑できる素晴らしい作品。
『悪魔がはらわたでいけにえで私』まずこのタイトルが素晴らしくて、わざわざこれを見に行く人間というのは、”一定の血みどろ的条件を満たせばあとは何を
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

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自分の話になるんだけど、よくX(旧:Twitter)で外国人同士が喧嘩して殴り合っている動画を見る。麻薬街でゾンビのように歩く動画を見る。歌舞伎町でトー横キッズが問題を起こしている動画を見る。旦那に浮>>続きを読む

悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

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地獄も地獄な環境で大人になったバビー。倫理も道徳も知識も無く、このまま地獄の底まで落ちていくしかないと思われた彼が、とある出来事で外の世界を知り、社会を浴び、人間と会話し、様々な『関係性』を生む。そん>>続きを読む

カラマリ・ユニオン(1985年製作の映画)

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世の中に不満を持つ男達が夜な夜な集まり決起集会。地下鉄をジャックし新天地へ向かうも過酷な旅に1人また1人と命は奪われて…
と言う話なんだけど、不満というのは「俺たちが住む街ってなんか小汚いし道路も狭い
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

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皆からダメって言われてること危ないって言われてることって色々あるんだけど、大体の場合その禁忌と背徳は人と共有することで結束を強め、スリルが快感を呼ぶ。
しかし、”それ”がなぜダメなのかはよく理解しなき
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

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若き演劇団員たちが、次の舞台のオーディションとして参加するのは「閉ざされた山荘で起こる殺人事件を解決せよ」の試練。

あらすじもキャストも何も調べず、時間潰しの気持ちで見に行った。こんな感じで行くなら
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枯れ葉(2023年製作の映画)

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最近世知辛いねえ。
嫌なことばかり起きるねえ。
不景気だねえ。
今自分が生きるこの時代この世界を悲観することは誰でも簡単にできる。ネガティブの潮流にぷかぷかと浮いて、なんとなく世の中に目を浅く滑らせて
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ヘルレイザー2(1988年製作の映画)

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引越し先の一つの屋敷を舞台に壮絶な”血みどろ人間醜悪物語feat地獄の魔道士”を描いた前作直後の物語。
様々なものを失いながらもなんとか生き延びたカースティを運悪く待ち受けるのはこれまた欲深き邪悪な人
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(2023年製作の映画)

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見終わった後に『首』というタイトルの秀逸さに気づく。様々な人間が策略や愛を巡らして生むドラマとカタルシスにハラハラしながらも、冷や水をぶっかけられたかのように気づく。所詮は全員「首」だ。胴体から離れた>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

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伝説的作品『ブレードランナー』から30年経って作られた本作はめちゃくちゃに良い映画だった。もう大好き!

前作から30年。前作終了後から間も無くレプリカントが大規模テロを起こしたせいで色々世界が大変な
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

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タイレル社の製品。人間を模した形をし、人間と同じ思考力を持ち、人間の数倍の腕力と適応力を持つ、人間の為に働く為に作られた存在=レプリカント。
彼らへ取り付けられた残酷な安全装置こそが『たった3年間の寿
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

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10日以上前にこの映画に与えられた衝撃は今まで自分の人生で初めて感じたものであり、今ようやっとそれが飲み込めた気がします。

仲睦まじき一つの夫婦。彼らは二つの生命があり、彼らは二つの生物であり、そし
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

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“殺し屋”という非日常的な存在を限りなく等身大(我々視聴者と同じ目線の高さ)の日常ライフへ落とし込み、ほのぼの×バイオレンスを奇跡的とも言えるレベルで両立させてしまった偉大なる前作。
本作そんな物語の
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ヘル・レイザー 4Kデジタルリマスター版(1987年製作の映画)

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背徳的でジドジトした嫌な人間模様がオカルティックでグロテスクな異世界ホラーと融合する。

エキゾチックなホラー満載のストーリーでありながら本筋は邪悪な欲望に狂った人間達の交わり合いなのがすごく面白い。
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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神風特攻の使命へ背を向けた敷島青年。死への恐怖に打ちのめされ、そのまま日本は敗戦、そこへ現れる意志を持った超巨大災害生物ゴジラ…

タイトルがマイナスワンというだけあって、泣きっ面に蜂、敗戦にゴジラ上
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

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殺し屋社会の日常を生きる高校生卒業直後の女子2人の映画。

27歳という丁度自分と同い年の監督が撮ったバイオレンス&アクションコメディ映画ということで楽しみにしてたんだけど、やっぱりガンガンに波長が合
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春画先生(2023年製作の映画)

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一見すると下品でありながらも深く観ると卓越された画技法による表現が光り絵中の人間模様がさりげない描写の中で深く広がる『春画』の魅力。ただの猥褻絵に留まらず時代背景や当時のカルチャーなども見えてくるのが>>続きを読む

ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

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殺し屋の世界に生きる27歳の女性がトラブってしまう映画。こう聞くと女性版ジョン・ウィックのような印象が浮かぶかもだけど、本作でフォーカスされる部分は『女性の強さ』だったり『カワイイ』だったり『愛』だっ>>続きを読む

ノロイ(2005年製作の映画)

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死ぬほど怖かった。

白石晃士監督の作品はカルトやコワスギシリーズ、オカルト、バチアタリ暴力人間などコメディが強めに練り込まれたもので親しんできていて、ホラー純度の高い本作をようやっと見た。

白石晃
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

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シリーズ過去3作が今まで積み上げてきた超絶世界観と超絶アクション、そしてジョンウィックという男の歴史がこの4作目で見事に爆発した!凄い楽しい!!!

ついに本格的に『殺しの世界』そのものから牙を剥かれ
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ローマの休日(1953年製作の映画)

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数時間後には覚めることになると解っている夢だけど、全力で心を尽くす。大人2人がそうまでするほどに恋愛という行為は美しいことを、切なく教えてくれる。

王女の身分を隠して街で羽を伸ばしたいアンとトクダネ
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

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三作目ジョンウィックは奇天烈性が爆上がりしてて、アクションから世界観からもう、もの凄いことになっている。しかし前作でヤバ描写にいい感じに慣らされたからか、割としっかり受け入れられてしまうのが面白い。>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

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復讐鬼と化したジョンウィックが悪党にぶつける殺意と暴力が凄く気持ち良い本作。
なんでこんなに面白いのか考えたくなったので書いてみようと思います。


※ここから先は最後の行以外読まなくても大丈夫です。
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

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タートルズ大好きなので本作めちゃめちゃ楽しみにしてたんですけど、しっかり期待値超えて楽しく観終わりました!嬉しい!


本作は下水に漏れた化学薬品によって生まれた15歳の亀人間4人が人間社会へ憧れたり
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