YasujiOshibaさんの映画レビュー・感想・評価 - 38ページ目

ザ・シューター/極大射程(2007年製作の映画)

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週末のお楽しみ。

最後はお決まりの法廷闘争かと思わせておいて、
銃を使える例外状態で決着をつけるわけ。
ちょっと「ワイルド7」みたいなオチ。

まあ、アメリカの「正義」なんて、石油の利権の前では建前
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ザ・ビーチ(2000年製作の映画)

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少なくとも2回以上は見てる作品。大学生の娘がオススメ映画を聞いてくるので、こいつを勧めてお相伴することに。

それにしてもデカプリオって、若い頃からこういう役をやらせるとはまる。ただの2枚目の優男だと
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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

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ラブコメディが見たいと娘たちが騒ぐのでこれを選ぶ。

もちろんこの作品こそは正真正銘のラブコメディだなどとは思っていない。けれども幸いなことに娘たちは、冒頭のシーンから引きこまれたみたいで一安心。
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ステイク・ランド 戦いの旅路(2010年製作の映画)

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週末のお楽しみで、めんどくさいのは嫌で、バトルシーンがありそうなもの、というだけで選んだ作品。オープニングのB級っぽさに期待が高鳴り、テンポよく展開する演出に好感。

Wikipeida (En)を見
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吸血鬼ゴケミドロ(1968年製作の映画)

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Netflix で鑑賞。掘り出し物。タランティーノが絶賛したというのもよくわかる。はっとするほど安っぽい特撮は、むしろ好感が持てるし、取って付けたようなセリフ回しもご愛嬌。それよりも、きっちりと政治家>>続きを読む

コラテラル(2004年製作の映画)

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この映画、俳優よりも背景が良い。流れるような夜のLA。まるでブレードランナーの未来都市。

セリフも良い。物語のためのセリフと言うよりも、ひたすら背景を語ろうとするセリフ。村上春樹の会話のようにポリ
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ミニミニ大作戦(2003年製作の映画)

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娘のお付き合いで見る。

それなりに楽しかったな。

シャリーズ・セロン:まだまだ若くて軽い。マッドマックスのフリオーサには遠いけれど、つながっているのだなと思わせるものもある。この人、美人ちゃんなの
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

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Netflix で鑑賞。

リヴァー・フェニックスとウィル・ウィトンが友情を確かめ合うシーン、娘の世代に言わせると「腐女子にとって垂涎もの」なのだそうだ。なるほどね。

僕の方は、少年たちが沼地でヒル
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007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)

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やっとキャッチアップ。

見終わって、娘たちがこの作品が「出落ち」かどうか議論している。要するに、最初から最後まで面白かったというのを、「出落ち」と呼べるのかという日本語についての議論。

映画につい
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Cowspiracy: サステイナビリティ(持続可能性)の秘密(2014年製作の映画)

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タイトルは「牛をめぐる陰謀」ぐらいの意味だろうか。マイケル・ムーアの映画のような導入。スピード感もある。ユーモアもある。「畜産は温暖化の最大の原因とされているのに、どうして誰も話さそうとしないのか」。>>続きを読む

タクシードライバー(1976年製作の映画)

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Trainspotting に続けて Netflix で鑑賞。どちらも何回目かの見直しだけど、名作はいつも発見があるのが良い。

70年代のニューヨークの街並み、水の溢れ出る水道管、どでかいアメ車、行
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

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"Trainspotting"

文字通りには「電車を眺めること」だが、辞書を見れば「通りゆく電車を眺め、その車両番号を読み取り、収集すること」とある。要するに「鉄道オタク」のことだ。

ただし映画
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パニッシャー:ウォー・ゾーン(2008年製作の映画)

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アクション好きの娘につきあう。

アメコミ由来のシンプルな設定とダークな誇張。そういうものとして楽める仕上がりだったけど、それでもラストの一発の銃声にはハッとするよね。

そこはもちろん「やっぱりパニ
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眠狂四郎 炎情剣(1965年製作の映画)

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大学生の娘が市川雷蔵を見たいというので、たまたま録画してあったこの作品を見たのだけれど、今見るとなかなか興味深い。

「今じゃ世の中なんでもカネ、カネ、カネか」とうそぶいてみせるの眠狂四郎は、きっと、
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バーバリアン怪奇映画特殊音響効果製作所(2012年製作の映画)

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音響は映像の底を抜いてしまう。

そう言っていたのは、確かパゾリーニだった。それがどれほど立体的に見えようとも、映像は平坦で2次元の面に過ぎない。ところが、音響効果が加えられ、音楽が重ねられる時、スク
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苦役列車(2012年製作の映画)

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山下敦弘の作品は結構好きだけど、これは『リアリズムの宿』の雰囲気を思い起こさせるな。それにしてもこの監督、役者さんを本当にうまく風景の中に溶け込ませるのがうまいよね。それから、おいおい、大丈夫かよ、思>>続きを読む

シャッター アイランド(2009年製作の映画)

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@Netflix
さすがスコセッシ、演出が冴えてる。ノワールな雰囲気のなかに狂気に触れる映像が見事で、最後まで堪能できました。

それにしてもデ・カプリオはこういう役になると嬉々としてやってるね。そ
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ダイアリー・オブ・ザ・デッド(2007年製作の映画)

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G.A.ロメロが流行りのモキュメンタリーの技法を使い、低予算で思いっきり楽しんで作った映画。冒頭の学生たちのミイラ映画の撮影シーンなんて、大手のプロダクションで作ろうとしてボツになった企画への当てこす>>続きを読む

武器人間(2013年製作の映画)

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フェイク・ドキュメンタリーをフェイクしてやろうという試みだけど、なかなかどうして、最後まで堪能できた。

冒頭のフィルムライクなデジタルエフェクトも、ロシア語っぽい英語を話すセリフ回しも、彼らの着てい
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

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 なんて見事なカメラワークなんだろう。まさに「パン神の迷宮」というタイトルにふさわしいものとなるように、計算しつくしているのがよくわかる。映像によるストーリーテリングのお手本。

 それからデル・トロ
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トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

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それにしてもメキシコ映画の三羽烏はすごい。

イニャリトゥも、デル・トロも、もちろんこの作品の監督アルフォンソ・キュアロンも、ほんとうに映画を楽しませてくれるのだけど、それだけじゃない。綿密に構成され
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

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アントニオ・アンチェスのドラムが映像のリズムを立ち上げる。テンポの単調さに生命の躍動を与える魔力がリズムだとすれば、リーガン/M.キートンのテレキネシスもまた同じ。それは『バードマン』が映画のための映>>続きを読む

ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

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ひさしぶりに堪能できる映画。

D.ボウイの息子ダンカン・ジョーンズが監督だけど、その『月に囚われた男』もなかなかよかった。なによりも、物語を可能にする科学技術が、荒唐無稽ではなく、近い将来にはきっと
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ジュピター(2014年製作の映画)

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レビューがよろしくないので、ウォシャウスキー姉弟の作品だということを忘れて、あえて期待せずに見たのだけれど、傑作じゃありませんか。少なくともぼくにはそう思えました。で、そのあたりを説明しようと思って書>>続きを読む

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2014年製作の映画)

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あれ、書いたの消えちゃった。
ともかく観ました。

映画好きの娘は演技に文句タラタラ。ぼくはなんとか面白かったところを見つけようとしたのですが、言葉に詰まってしまう。

できれば園子温か、三池崇史に監
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

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荒野を疾走するトレーラーは
ジョン・フォードの "Stagecoach"
地平線から現れる追っ手たちは
その轍を追う "Ombre rosse "

マッドマックスは
遠い伝説にして狂言回し
あの怒
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メカニック(1972年製作の映画)

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"See Naples and die!"

YTで見直したんだけどラストはナポリだったのね。

ブロンソンはもちろんなんだけど、
ジャンマイケル・ヴィンセントが実にいい味だしている。

そういえば
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メカニック(2011年製作の映画)

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1972年のマイケル・ウィナー作品のリメイクなんだよな。

見どころはジェイソン・ステイサムがチャールズ・ブロンソンを超えられるかってところだろうか。

甲乙つけがたいけど、派手なアクションではステイ
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

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こいつは西部劇が撮れない時代の西部劇
フロンティアなき時代のフロンティア
伝説なき時代に伝説と呼ばれて
大義なき時代に大義を求め
生命のために生命を屠り
不条理を越えようと
不条理に躓き
起きれば
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エレクトラ(2005年製作の映画)

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観た。悪くない。言いたいことや、突っ込みどころ満載かもしれないけれど、ぼくは嫌いじゃない。なんだろうな、画面をきっちり作っているよね。好感。

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

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最近縁があって、こんな文章を書いてみました。ご笑覧。 (http://hgkmsn.hatenablog.com/entry/2015/07/26/213124)

キラー・エリート(2011年製作の映画)

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ジェイソン・ステイサムって、作品がよかろうと悪かろうと、彼がいるだけで、最後まで見ていられる。たしか、この映画には「本物の人殺しになれるのは2%だけだ」というのがあったけど、ステイサムみたいな俳優にな>>続きを読む

ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

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 ウォンビンくんのラストシーンが悪夢になりそうなので、どうせ悪夢見るならこっちだろう、ということでサタデーナイトの2本目はこれ。
 なんの予備知識もなく見たけれど、大笑い。アメリカのゾンビ映画が最後に
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アジョシ(2010年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 娘が観たいというので iTunes レンタル。たしかにウォンビンは向井理みたいだけど、あっちのほうが往年のスターに見える、というかスターに見せている。アップを多用して、その眼差し、表情、そして上半身>>続きを読む

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

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ようよくキャッチアップ。これってM.デイモンとB.アフレックによる脚本ありきの作品なのね。たしかに引き込まれる話だったけど、ぼくが惹かれたのはむしろカメラ。落ち着いた映像ながら、そこに映し出された人物>>続きを読む