明らかに変人の父親とカクレ変人の娘。この親子の関係を描く良作ではあるが、途中で退屈してしまった。
シンプルなストーリーを、ここまで盛り上げる技はさすが。儚げであっても強く行動力のある主人公が魅力的。
ジョン・カーニーらしい作品。音楽が人を繋ぎ、人生を築いていく。見終わった後に爽快感。
紛争地帯。過去も未来も考えず、現在、出来ることをする、という言葉が心に残った。
不可能と思われることに果敢にチャレンジし、凄じいプレッシャーにもかかわらずそれを可能にし、13人の命を救った人々の物語。
愛情を求め合っているのに、楽しい思い出もあるのに、噛み合わない家族。こんな子供の心を蔑ろにする親は嫌だな。
よく考えられた脚本と透明感のある演技に、ふと心が温まる。そう、人生はまだまだ続くのである。
映画好きは、より楽しめるはず。
自分がこの状況に直面したら、どんな心境になるか考えさせられた。物語としては、死を決断した背景やこれまでの人生がほとんど描かれておらず物足りなさを感じた。
事実という重みと共に、個性派俳優陣のアクを抜いた演技、緊迫感のあるカメラワークが映画をより感動を与えるものに。
誰もが命の危険と隣合わせの西部開拓時代。その時代に生きた様々な人物の物語が、コーエン兄弟の手にかかると、これほどまでに深く面白くなるのである。
あのテトリスのライセンス獲得の裏にこんな騒動があったとは。遊び心のある映像や当時のヒット曲を散りばめた音楽がなかなか良い。
正しい行いとは何か?その選択は自己満足のためではないか?と、問いかける作品。入り組んだストーリーと名優たちの演技を楽しめた。
ウディ・アレン作品では、既視感のある登場人物の設定とストーリー展開。それでも面白く楽しめたのは、ケイト・ウインスレットの長台詞を豊かな感情表現で操る力量によるもの。
様々な死や死へ向かう人々が登場する。生と死は隣り合わせということを思い起こさせる作品。
極限の恐怖・不安の中、よくぞ生き延びた。支える家族達が、現場で野宿している光景にも驚いた。
Transit ですれ違った人々のひとときの物語。淡々とした口調で語られる。
差別主義者の集団心理が犯す犯罪と、それを見て見ぬふりをする人々。古くから存在する社会問題である。
この作品では、ラリーに焦点をあてることにより、単なる差別批判以上の余韻を残した。
大切な人を失ったときに、本来の自分に目覚めたのか、それとも失った人を自己に投影したのか。
ロマン・デュリスの妖艶な演技はさすが。
心が温かく穏やかになる作品。
ミスター・ロジャースのこの番組を観て育った子供は、どんな大人になっているのだろう。
史実を基にした作品は冗長になりがちだが、メリハリをつけた展開で飽きさせないのは、ポランスキー監督の流石の手腕。
美しく儚げな年上の女性に惑わされる若者という、よくある話だが、相手がマリリン・モンローとなると話が違ってくる。豪華なキャスティングも楽しめる。
人って不器用だけど、幸せを求めて生きていくのですね。個性豊かな登場人物それぞれを応援したくなる作品。
喜びも挫折も幸福も落胆もあるのが人生。終り近くに何が残っているかで、過ごした年月の意味がようやくわかるのです。
権力のための土地争い。大吉と大凶は隣り合わせ、もしくは、裏表ということか。
天国とこの世の間に落ちてしまった若者達が、肉体的精神的に追い詰められながらも生き延びようとする物語。
昔の米国作品より宗教色が強く、雪を抱く山々の神々しさに圧倒される。
当時、何度も何度も観た聞いたこの曲、こんな風に作られてたのかと楽しく鑑賞。すでに他界したミュージシャン達の姿には、ホロリとした。
自己を抑圧すべき世界から自己を表現すべき世界への離脱を可能にしたのは、幼い頃の思い出と傍らの人の愛。
ドイツの戦中戦後という暗い時代でも、美しく静かな田園風景が印象的だった。
テフロンの有毒性は知っていたが、デュポン社が、こんな低い倫理観の企業であったとは驚いた。静岡の旧デュポン社の工場でも社員の健康被害があったと、つい数ヶ月前に報道されていた。まだ、終わっていないのである>>続きを読む
国家権力に翻弄される人々と男の友情の話。かつて一つだった国が南北に分断されて、敵国のようになるとは酷いことだ。
心の傷は、相手を憎んでもどうにもならなくて、自分で向き合うしかないことを気づかせる作品。ラストに二人が静かに目を合わせるシーンが感動的。
悲しいニュースを聞かせる前に、子供と楽しい時間を過ごそうとする父親。そんな父親を気遣う長女。天真爛漫な次女。この3人なら頑張って生きていけるよと、涙が溢れた。