樹木希林を鑑賞しつつ、茶道を知る映画
編集がだいぶテレビドラマ的だなぁという印象。フェードアウト多用してたし、音楽もかなりポップで主張が強め。ドラマならバラエティの延長という側面もあるからエンタメ要>>続きを読む
石原さとみver.2.0
石原さとみ特有の台詞回しってあると思うんだけど(冷静さの中に狂気的な感情を忍ばせる感じ)、それが本作では爆発しており、鬼気迫る狂気的な演技が光っていた。なにかに憑依したよう>>続きを読む
全くもってその通りです。
正直、レビューを書くのが難しいというか。分析の余地を残さない完璧さというか。この作品に私の言説を加えてしまいたくないような特別感がある。1日空けて、何とか書き始めました。>>続きを読む
陳腐な青春映画
正直、もう飽きた。とりあえずヒロインを死なせれば良いと思ってるのが不快。不治の病だから付き合うべきじゃない→彼氏がいると嘘をつく、ヒロインが死んだ後に遺された手紙を読むナレーションベ>>続きを読む
聴覚障害者を扱った三宅作品
三宅作品らしいな、という印象。夜のショットが多く、フィルムのホワイトノイズがかかり、暖色強めのカラグレが施され、三宅作品の出来上がり。
意味付けされない風景ショットも多>>続きを読む
キラキラしていないタイプの王道青春映画
フリーターの男女3人が、大学生のような青春を取り戻す物語。
「いつまで若くいられるのか」
という会話が効いている。
「恋愛ではみんな嘘をつく」
という会話が>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
剣士大活躍の映画名探偵コナンと、まじっく快斗の大告白。
なんというか、すごくこなれ感を感じる。
コナン特有の推理パートも、「君は何者なんだ?」「江戸川コナン。探偵さ。」も、キッドとの協力関係も、ピン>>続きを読む
言語は国境を超えるが、移住はできない。しかし、過去と決別しなければならない。本作は3人の心の葛藤を鮮明に描いた作品である。
幼馴染のふたりの恋物語ではあるが、そう単純では無い。アーサーがオムファター>>続きを読む
意外と単純で、想像の域を出ない作品。
現在において常識とされる量子力学の祖がいかにして誕生し、どのようにして原爆を完成させたのか。オッペンハイマーという人間の栄枯盛衰と功罪を3時間をかけじっくりと描>>続きを読む
前作を大きく上回る佳作
正直、前作がそれほど面白くなかったから、今作も期待できないなと感じていたが、杞憂だったらしい。
前作の段階では、独自の世界観を披露するに留まり、初めましての単語が羅列される>>続きを読む
名作日本アニメの詰め合わせ
突如飛来した未確認飛行物体を巡り、社会が混迷を窮め、正義と陰謀が渦巻く中で、おんたん達の日常が繰り広げられる。
ある出来事がトリガーとなり、陰謀が膨張する。政府を信じる>>続きを読む
壮大な世界観、陳腐な展開
規模とか世界観とかは凄い。ただ、理解させる気は無い。説明が無さすぎ+展開が早すぎで、緊迫感あるシーンなのに感情がのらない。
世界観自体も、スターウォーズとハリーポッターを>>続きを読む
感情もストーリーも展開せずに漂う作品
言語化の困難な感情の渦に観客も含めて飲み込まれていく作品。何か与えられたメッセージを受け取るような構図にも見えるが、実際は、共感と拒絶の中で、ただただ圧倒される>>続きを読む
何も思い出せない。
ごめんなさい。睡眠不足もあったのだろうけど、それ以上にゆったりと展開される物語に眠気を誘われました。
冒頭の場面から風景のみの「空(から)のショット」が連続し、セリフも登場せず>>続きを読む
青春と成長と情熱と、ジャズと。
青春の全てをジャズに捧げた宮本大という圧倒的な主人公。3年しかやっていないサックスで、沢辺雪祈や大人たちの度肝を抜く様は、実に爽快。ジャズに情熱を燃やし、ひたむきに努>>続きを読む
特盛親子丼定食
要素がてんこ盛りだったなぁ。きなこの壮絶なバックグラウンドと、少年のバックグラウンドだけでもお腹いっぱいなのに、安吾のLGBTQ要素も入り混じり、それらを描写する上で「〇年前」を多用>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
女子ふたりの愛情を超える友情。
前半はとても好き。テルマ&ルイーズみたいに、友情を深めていくストーリーなのだろうと思っていたけど、二人の関係が拗れたり、元に戻ったりと、後半あまり爽快なものではなかっ>>続きを読む
少女コットが家族の温もりを知る話。
一貫したコットの純粋な眼差しが、格差社会における冷徹で嘲笑的な大人の視線を際立たせる。「牛乳は牛が飲んで、粉ミルクを人間が飲むべき。」この純粋だからこそ放たれる核>>続きを読む
最高の一言。
いつもの烏野はデュースを繰り返すデッドヒートを演じるが、今回は相当呆気なく終わった。それは試合をする当人達も同じで、それだけ試合に熱中していた、ということなのだろう。「もう1回が無い試>>続きを読む
温かな助け合いのお話。
まず物語への導入が完璧。
物語世界を説明するために全てのショットが過不足なく機能しているという印象。藤沢が何かしらの病気を患っていることを序盤のシーンで視覚的に示し、その後P>>続きを読む
私は未だ、瞼をとじて。
『瞳をとじて』とはそういうことなのか、と。ラストのタイトル回収が素晴らしかった。
木々が芽吹き、寄せ波と引き波が交互に繰り返し、ほのかな香りと、爽やかな風が吹く。地球が呼吸>>続きを読む
ホームアローンの一卵性双生児。
前作に引き続き本作を鑑賞した。ストーリーの大枠は前作と同様。類似シーンが多数。舞台が変わっただけ。
セットも色調も、音楽の入れ方や質感も、効果的に建物の外観やズーム>>続きを読む
天才ケビンの大戦争
ダドリー家を彷彿とさせる嫌な家族と、不憫な少年ケビン。家にひとりぼっちになってしまった彼が、空き巣との世紀の攻防を繰り広げる。
一切の過不足ないストーリーと描写。ストーリー展開>>続きを読む
オッドタクシーのダイジェスト+α
12/24に各登場人物にインタビューをして、事件を振り返っていくというやり方は良かった。後半は完全にただのダイジェストになってたから、やっつけ仕事感は否めなかった>>続きを読む
「死」と「時間」と「愛」が具現化し、精神を病んだハワードを立ち直らせる話。
これが、ファンタジーではなくしっかりと演じられたものとして描かれた点は良かった。設定として面白いなと感じられた。
ただ、>>続きを読む
パワハラとモラハラの温床の中で哀れな子鹿が少しずつ自立していく物語。
アンドレアは、純朴さを失い、仕事のできる人間に変容していく中で、既成の人間関係に亀裂が入っていく。しかしこれが現実なのである。仕>>続きを読む
恋に破れた2人の決別と再生の物語
いちばん感動したのはアボットの祝賀会。老人になると、挑戦を諦めてしまう。物事への諦めが人を老化させると言える。アボットも歩くことを諦めていたし、人が集まらないという>>続きを読む
数奇な音楽体験
前情報なしで映画館に行く癖が、私を本作に巡り合わせたのだと思うと、そんなに悪い気はしない。TalkingHeadsを映画館で初めて知る人なんてなかなか居ないよね笑
無知はその価値を>>続きを読む
恋愛適齢期を過ぎた2人による青い恋愛模様
ハリーとエリカが2人で海辺を歩くシーンとか、夜中に別々の部屋でチャットをするシーンとか、最高に青い。2人の関係性が徐々に変化し、まるで青春時代を取り戻したか>>続きを読む
映画の教科書、人生の教科書。
映像も音声も衣装も小道具も美術も、どれも素晴らしいものであったが(特に紳士の道具には私自身が感化された)、私が特に感動したのはそのストーリーであるため、ここではその点に>>続きを読む
温和で親切なアビゲイルが狡猾で利己的な人間に変わっていく物語。
アン女王に気に入られたいサラとアビゲイルのドロドロとした人間模様が見事に表現されていた。万人の万人に対する闘争。それは王宮における権力>>続きを読む
ベラと彼女に振り回されるものたち
世界観が独特。19世紀なのかなぁ。実際にある町並みとは思えないから、全てセットを組んだのだろうか。映像自体も、かなり尖った撮り方がなされ、不思議な感じが強まる。ジャ>>続きを読む
戦争とコメディとヒューマンドラマの狭間
原作未読&前情報なしでの鑑賞。だが、能動的観客を必要としない、一方的に与えられる構成だったため、容易に理解できる内容だった。しかしそれは逆に、考察とか推理とか>>続きを読む
暗い時代を照らすトットちゃんの日常
原作を読んだことがなかったため、ほとんど前情報なしでの鑑賞。予告編を観た限り薄っぺらい友情物語なのかと、あまり期待せずに観に行ったが、結果的にここ1年で最も心に響>>続きを読む
人生の讃歌。
妻は認知症、夫は心臓病。観客はそんな老夫婦の人生の暮れに立ち会い、彼らの暮らしを見守る。
まず、家の美術を担当した方に賛辞を送りたい。なんだろう、この圧倒的なまでの祖父母宅感は。この>>続きを読む