T2Yさんの映画レビュー・感想・評価

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月の満ち欠け(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

完全スピリチュアル。受け入れられる人には感動するかも的なファンタジー。
そう考えたら死んだ後も怖くないだろうなって思えるような、だったらいいなが多かった内容。
過去の記憶があって何度もやり直す人生もな
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そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

3.4

まぁイラつかしてくれる主人公裕一くん。見始めて直ぐフラストレーションたまるけど、そういう風にまんまともっていかれたから上手いわ。苫小牧の長いワンショットの藤ヶ谷太輔の演技は印象的。登場人物なら香里奈姉>>続きを読む

ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)

3.1

今時こんなのある?と時代を感じて観てたら、リメイク作品だったのね。
ポスト・マローンやらコナー・マクレガーまで本業じゃない人たちも見所。がっつり出演してたUFCのマクレガーってもっと真剣な印象があるけ
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オンマ/呪縛(2022年製作の映画)

3.0

韓国ホラーかと思ってたら全然アメリカンのかなりライトなホラー。夜中でも余裕で観れる。サム・ライミ本当に製作に参加したのか?って思うほど。B級と言えないぐらいの作りだが、足りないものが多かった。
洋ドラ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.6

避暑地、親子の関係、思春期、ひと夏の思い出、大人になってからふとしたとき回想する懐かしい景色。淡い感じと儚さのようなものがある映像美が印象的。フォトTシャツにできるようなカット多し。

夕日が沈んでい
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.4

完全に不死身。肉体も精神も。強いだけの主人公だったら何回も死んでる状況。誰も勝てる気がしない、というか神がかってる運も持ち合わせてるから生身の人間だと太刀打ち不可能。武器として使うツルハシがとても似合>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.5

悪魔祓い系の映画で予想外の展開はなかったが、CGとか男の子の表情とかどうなってんの?って思うぐらいの映像はある。ホラーって感じの重々しさが全然なくて身構えずに観れる。その分、恐怖感が足りなかった作品。>>続きを読む

世界の終わりから(2023年製作の映画)

3.7

本当にこの監督の最終作品なのか。そんなことを考えながら観てると紀里谷氏のメッセージ性の強いものが直球で来てぶつかってきた、もうそれに尽きる。苦痛を感じながら続けていたという監督業、その苦労の大きさは計>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

3.8

杉咲花の多種多様な泣きの演技が絶品。あと関西弁、彼女の話すイントネーションが微妙にフワついていて市子という人物像を印象づけるのには最適だった。通り雨のシーンの「最高やっ」が後から時間差で響いてくる。>>続きを読む

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.8

1で鷲掴みされ、2で急落下し、本作でリバウンドしたシリーズの完結編。2は飛ばして良いかもしれないが、1観た人なら本作で締めれる。
デンゼル・ワシントンの年齢を考えると、今回のアクションが限界なのかな。
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家へ帰ろう(2017年製作の映画)

3.8

ジャケ写ではアンソニー・ホプキンスに見えた主人公アブラハムの決して忘れらない一つの約束のお話。
突き上げてくるような感動が強力。ヘビーなテーマのわりに全体的に明るい雰囲気があるから落ちない。当時の残虐
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衝動(2021年製作の映画)

3.5

そっちに行った衝動かぁー、求めてたのと違う終盤だったからちょっと残念。でもそれがテーマなら仕方ない。

漫画「闇金○ジマくん」に出てくるようなドきつい描写あるのに、それに似つかわしくない主人公ハチ役の
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わたしたち(2016年製作の映画)

3.6

子どもの頃に初めて感じる劣等感や疎外感、周囲の雰囲気で察する自分の立ち位置、妬みや嫉妬これらの負の感情がチクチク刺さる。

小学時代の何の変哲もないありふれた夏の日常。子どもの持つ無慈悲な残酷さと居心
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ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(2018年製作の映画)

3.6

壮大なスケールで受け継いでいく珠玉のヒューマンドラマ。何度も衝撃的なシーンがあるのに暗くならないのが不思議。人生の上り調子からの暗転、そこからの立ち上がり、出来過ぎた感はあったけど総合的な繋がり方がお>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.4

映画界の生きるレジェンド、スピルバーグの自伝的物語。監督の自叙伝というだけあるが波瀾万丈な物語でもない。だからそこまで熱いものは感じなかったのは仕方ない。でも映画へのリスペクトはしっかりある。
両親と
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.3

サスペンスものなのに緊張感があまり伝わってこなかった理由は何だろう。主人公ジューンとハビエル演じるベテラン俳優のヨアキム以外の配役が少しコメディぽく感じたからか。

IT、SNSフル活用で検索&追跡す
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光と血(2017年製作の映画)

4.0

登場人物多いのに全く混乱しない人間交差点ドラマ。小寺和久氏との傑出した脚本力が素晴らしい。そして藤井道人監督の映像美。同じタッグで製作された「デイアンドナイト」よりも俄然こっちが好き。

ラストにかけ
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悪人は生きている(2014年製作の映画)

3.6

最初から最後まで笑顔が全くなかった主人公ハン、佐々木蔵之介にしか見えなかった。何を考えてるのか不明な表情の登場人物が多く不気味さは十分。

脳内で映像が自動巻き戻しされ、そう繋げるかぁって唸ってしまう
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.3

役者陣、豪華で適役に感じた前半。後半になるにつれて波が小さくなっていった物語に長さを感じてしまった。
池田屋の殺陣場面や岡田准一の剣術も良かったけど、ブラジリアン柔術のボーアンドアローチョークで村上虹
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キング 罪の王(2005年製作の映画)

3.5

「リトル・ミス・サンシャイン」のお兄ちゃんポール・ダノ、相変わらず陰キャラでインパクト与えてくるのに歌が上手くてギャップがデカい。

元々の素質なのか環境が生んだものなのか、狂気をチラつかせるエルヴィ
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スマイル(2022年製作の映画)

3.4

ヒラリー・スワンクにも似てたソジー・ベーコン、難役をお父さんに負けてない演技で熱かった。

幻覚と現実を折り曲げながら展開していくストーリーは怖さがダイレクトに響かなくなって少し勿体なかったが、低予算
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.7

高所にいる擬似体験感がえげつなかった。足裏に汗かくほど冷風を感じられる。高所余裕症の自分でさえなかなか焦った。スクリーンで体感していたら3滴ぐらいチビりそう。

広げられないストーリーの中にスリル感と
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砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

3.5

タイトルはこの映画の本質のところをあえてズラしてつけたのだろうか。あとになってどの部分のことを暗示してるのか色々考えてしまった。
時代を感じさせないような流れでオープニングに戻っていくのは他の映画でも
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.3

最初の2人が出会うシーンやラスト前にそれぞれ走るシーンとか青春度が強い印象的な映像。お世辞にも美男美女とは言えない2人がそのおかげでキラッキラしてた。
胸騒ぎを起こさせるのにそれ以上の展開はなかったか
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.8

腹立つし目を逸らしたくなるけど、逆に目を離せなくなった。突発的な犯罪ってこんな感じで起こることがわかる。
ワンカット撮影なかなかスゴい。その場にいるような臨場感。内容が米国ならではの話だから出演者たち
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ある男(2022年製作の映画)

3.6

全体的に静かで落ち着いた重力ある空気がずっとあったサスペンス。小説を読んでるような感覚と物語の展開の速さが合っていて頭に浸透するのがとても早かった内容。

安藤サクラって過去の出演作品の痕跡を一切残し
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ひとくず 新ディレクターズカット(2019年製作の映画)

3.6

「ケイコ目を澄ませて」のような昭和タッチの映像なのに時代は現代、それに加え出演者たちもどこかレトロな雰囲気で不思議な感覚がある。
内容は「誰も知らない」に色の違う少しの光が差している感じのヒューマンド
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わたし達はおとな(2022年製作の映画)

3.5

確実に存在してそうな主人公を藤原季節がさらに脱力したように演じたからか、「ゲスいなぁ」と何度も言わせられる。
物語が進むにつれて、この彼女にも原因がありそうに思わせられる展開。希薄な人間関係や正しさの
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.6

TARを演じるケイト・ブランシェットしか入ってこなかった。それぐらい独壇場の存在感と演技があったからこそ成り立っていたような映画。

受け取り方次第でいつでも被害者になれるパワハラやモラハラという言葉
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サスペクト 哀しき容疑者(2013年製作の映画)

3.6

「ジェイソン・ボーン」シリーズ彷彿とさせるアクションの連続。カーチェイスのシーンはかなりの迫力。見たことあるような展開あっても2時間超えててもそれを感じさせないテンポの良さで楽しめた。
見所沢山あり。
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アテナ(2022年製作の映画)

3.4

ものすごい数のエキストラとカメラワークで怒涛の展開は臨場感が凄まじかった。暴動の中にいたらこんな感じなんだろうなって思うぐらいの焦燥感とスピード感で気持ちが煽られまくった序盤に全て凝縮してあったような>>続きを読む

アウトフィット(2022年製作の映画)

3.3

登場人物は少なめで舞台演劇にとても適しているようなワンシチュエーションもの。会話に重心があるのに上手く誘導されていったサスペンス。
仕立て屋という設定がプロの職人の持つ気高さや高級感を円熟のマーク・ラ
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.2

この世界観を創り上げた映像力がいかんせん濃くて強い。内容は釣り合いとれてないぐらい不可思議なやつ。中世時代の物語を好きな人ぐらいじゃないとすんなり入ってこないかも。
ルールの知らないスポーツを見ている
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.3

こちらの予想を超える展開ではなかったものの、とてもシンプルな筋道が見えるからエンタメとして安心して観れた作品。「エスター」のような不気味な空気は流れていたのに、コミカルさが出てしまってやや全体的にソフ>>続きを読む

オットーという男(2022年製作の映画)

3.6

スェーデン映画「幸せなひとりぼっち」のリメイク、こちらも気になる。
オットーも良かったけど、マリソルが素晴らしい人格者。屈託のないあの笑顔あの性格で踏み込んでこられたら、拒否なんて出来ない。彼女もまた
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.8

デビッド・フィンチャー作品、否応なく期待値上がってしまう。キンキンに冷たくて涼しい映像はより洗練されていて最高。チャプターごとに進む物語のわりに推進力は弱かったけど後付けしていない展開には満足。特に最>>続きを読む