いさんの映画レビュー・感想・評価

い

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

3.7

話の構成や映像の質感がすごく今時。35年前の映画にはとても見えない。作品の情報量は昔っぽい気もするけど。作品全体に漂う殺伐としていて不穏な空気が心地良かった。

CURE キュア(1997年製作の映画)

4.0

大学の授業で観た。シームレスに繋がる日常と非日常の描き方が秀逸!

少年(1969年製作の映画)

3.5

閉塞感とままならなさ。ゴダール作品のような質感

さらば、愛の言葉よ(2014年製作の映画)

3.5

快楽と不快が絡み合うような独特の感覚はゴダール作品でしか得られない

アルファヴィル(1965年製作の映画)

4.0

風刺の仕方があまりにも洒落ていてぶっ飛ばされた。この手のテーマを描く作品は沢山あるけど、60年代にこれをやっている先見性も含めてこれは頭一つ抜けてると思う。

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.5

パルプ・フィクションのプロトタイプ、という印象。

ピクニック(1936年製作の映画)

3.0

白黒の古い映画が未だに苦手なんだけど今回で克服…とはいかなかった。デジタルリマスターって凄い。

サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

3.5

タイムスリップ物としての完成度も高いし、ラストもかなり子気味いい。20年前の京都の街並みが見れたのも感慨深かった。

夫たち、妻たち(1992年製作の映画)

3.7

良作。夫婦生活においてお互いを信じ合うことってマジで大事なんだなと…

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

3.0

クラシックの名作だから観たけど、なんつーか今観たところで殊更に新しく感じることもなかったというか…そもそもサスペンスがあまり好みじゃないのかもしれないけど。

エレファント(2003年製作の映画)

3.5

穏やかな日常に突如訪れる地獄。終始静かで多角的かつリアリティのある描写には魅了されたけど、なんかこの手の作品って前にも見たような気がしてあまり沁みなかった。

ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

3.0

話は面白くなかったけど…50分で終わってくれたから全然許せる!
会話の長回しシーンや集団がパニックに陥っていく感じはまさしくギャスパー・ノエって感じだったけどパニックの動機付けが弱いよね。最後は楽しか
>>続きを読む

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

2.5

うーんこれは!!面白くない!!笑
テンポが遅い割にただただ面白みもなく冗長。タルコフスキー作品が好きな俺でも全くもって我慢できない冗長さ。
とはいえデヴィッド・リンチに関してはイレイザーヘッドが好きす
>>続きを読む

スモーク(1995年製作の映画)

3.7

なんかもう登場人物みんなに幸せが訪れてほしい……
人生のままならなさと、そこに各々が手を取り合って立ち向かっていく様子に胸を打たれました。大げさな展開はなくリアリティをもって進行していく感じが心地良か
>>続きを読む

ラストタンゴ・イン・パリ(1972年製作の映画)

3.5

話の筋は分かるけど、なんかもっと上手い見せ方できないもんかな…と。ポルノ映画にしてはあんまエロくないし。破滅的な愛を描く映画は他にもっと良いものがあるし。正直今の感覚で見るとすごく古く感じてしまった。

ラヂオの時間(1997年製作の映画)

4.0

しんどかった…演者や関係者、上層部それぞれのこだわりによってスタッフは振り回され、作家はプライドをへし折られる。本当に居た堪れなかった。コメディだけど手放しに笑えない感覚は常にあった気がする。
とはい
>>続きを読む

ウイークエンド(1967年製作の映画)

3.7

すごい、こんなにも美しくて不快な映画を久しぶりに見た。1つ1つのネタをランジャタイ並のしつこさでずっと擦り続ける構成のイカれ具合ったらないよね。クラクションやら銃声やらがずっと鳴ってて音的にもめっちゃ>>続きを読む

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

4.2

全然意味わかんなくて最高だった。ブルジョワ批判と言うにはあまりにも雑多で寓話的なシークエンスの数々。むしろこれは頭空っぽにして観た方が楽しいやつだと思います。女中が飛んでるシーンとか最高じゃんね。
>>続きを読む

CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

4.0

おぞましい没入感。気持ち悪いのに心地良い。
その辺のホラー映画より余程胸糞悪くてドギヅイ内容なんだけど、妙にどっしり構えてるDJやNYを目指す兄妹のキャラはなんだか愛らしくて、どこか憎めない映画だなと
>>続きを読む

青の炎(2003年製作の映画)

3.7

松浦さん目当てで観たんだけどまあまあ面白かった。ニノの演技がかなり良い。
公開当時、10代後半のトップアイドル2人を主演に据えてこんな暗い映画を世に出したのはかなりセンセーショナルな出来事だったんじゃ
>>続きを読む

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.7

久しぶりに映画を見るならもう少し好みの映画を選ぶべきだった。演出はけっこう好みなんだけど、能天気すぎてちょっとついていけない。
70'sのファンクがたくさん聴けたのは楽しかったです。

フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)

2.0

要所要所で面白いシーンはあったけど、やはり退屈だった。私がフェリーニに求めていたものとは違うかもしれない。

サクリファイス(1986年製作の映画)

4.5

豊かな自然を中心に描いた美しい映像。底なしの絶望と救い。言う事なしの大傑作。
本作の魅力はやはり、深淵な美しさと狂気がめちゃくちゃ高い純度で共存しているところ。そして示唆に富んだ映像美(って言いたいだ
>>続きを読む

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.5

16モンキーズのショートバージョン、という印象。

サムライ(1967年製作の映画)

4.2

カッコ良すぎる。主役のアランドロンが超カッコいいのは勿論だけど、余計な演出や台詞が一切排除されてるのが最高にクール。無駄がなさすぎるのにこんなに魅力的だなんて、流石60年代のフランス映画だなーと。
>>続きを読む

街の灯(1931年製作の映画)

3.7

優しい映画だった。ひょうきんで健気なチャップリンに癒されます。

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

3.7

映像はグリーナウェイっぽくてめちゃくちゃ好みなんだけど、ちょっと長すぎたかな。物理的に時間が長いというよりは少し内容の密度が低かったかも。前評判の割にーって感じだったかな。
結婚式のシーンはかなり好き
>>続きを読む

愛しのフリーダ(2013年製作の映画)

3.5

身内の人が語るビートルズ、等身大で興味深かったです。

トリコロール/赤の愛(1994年製作の映画)

4.5

若いヒロインと老人男性との会話が心地良い。悩みつつも比較的快活に生きるヒロインも良かったし、最初サイコ野郎だったのに少しずつ心を開いていくジイさんも魅力的だった。
あと赤を基調にした映像もめちゃくちゃ
>>続きを読む

トリコロール/白の愛(1994年製作の映画)

4.0

したたかなのに色々とだらしない主人公が変わった方法で祖国に帰り、変わった方法で妻との愛を取り戻す話。白を基調とした映像がめちゃくちゃ綺麗です。

トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

4.2

運命に翻弄されながらも強く生きる主人公。人間臭さ、美しさが染みる。青を基調とした映像も心地よくて、深淵な愛と悲しみが心に響きました。このまま三部作を続けて観ようと思います。

暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

4.5

いや、映像マジで良すぎる。
まず色彩がめちゃ綺麗。具体的な説明は一切出来ないけど、なんかマジで凄い。めちゃくちゃ幻想的でお洒落で冷徹で、異常なほど惹き込まれる。
そして動きが小さいカメラワークと、レン
>>続きを読む

ギミー・デンジャー(2016年製作の映画)

3.5

雑に見てしまったけど良い作品だった。ストゥージーズが聴きたくなった。

ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

4.2

ウェス・アンダーソン作品はやはり“間違いない”と思わされる快作。
子気味良いテンポで展開もあっさりしてるのに映像がすさまじく凝ってて、この独特な雰囲気にいつも打ちのめされる。ウェスアンダーソン作品やっ
>>続きを読む

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

4.5

最高!!この上なく不気味で芸術的で大好きです。それ以外特に言うことがない。
あと登場人物みんなクセ強くて楽しかった。オチークの母親の狂い方サイコーだったなあ。

ジョン・レノン,ニューヨーク(2010年製作の映画)

3.5

ファンにとっては興味深い内容だったけど、ジョンレノン関連のドキュメンタリーだとイマジンの方が良かった。史料として楽しむ分にはいいと思う。

>|