映画の中の映画
ミツバチのささやきでフランケンシュタインを観て精霊を信じた幼きアナと父の記憶を辿るために未完の作品を観る大人のアナ
観客に委ねたラストはエリセからの深いメッセージ
やはり崇高で格別なエ>>続きを読む
性描写はバリバリのR-18指定なんだけどお伽話を観ているような感覚
エマ・ストーンの確かな演技力、エマ・ストーンすげえ!ってなったし本当に素晴らしかった
度肝を抜かれた奇想天外で豪快なストーリーと衣装>>続きを読む
ブライアン・デ・パルマ監督によるシャム双生児を題材にしたサイコスリラー
70年代のニューヨークがチープに映し出されていて どことなく漂うB級感がたまらなかった
ふたつの人格を見事に演じ分けたマーゴット>>続きを読む
エストニアの寒村で起こるお伽話のようなダークファンタジー
モノクロの映像美は幻想的で、奇妙なストーリーをどこまでも美しく描く
神秘的な深い夜の海と少女の雄叫び
どこまでもカルトな世界に魅了される
素晴らしい映画だった
ヴェンダースにかかると浅草のあの小汚い地下商店街も魅力的に映し出される
音楽も全部良かったけどルーリードのPerfect Dayは格別
そして役所広司はずば抜けすぎてる
キュートな小悪魔に狂わされた中年男のひと夏のバカンスは喜劇と哀愁
画面いっぱいに弾けるカトリーヌ・スパークはそれはそれは眩しくて、10代の無防備な魅力が溢れんばかりの美しさだった
白いワンピースの水着>>続きを読む
同じくケリーライカートのミークスカットオフを思わせる西部開拓時代
ひょんなことから出会った2人の友情が裏切ることなく最後まで続いて良かった
冒頭と繋がる余韻を残すラストが素晴くとても切ない
そしてこん>>続きを読む
フィンランドの労働者階級のおそらく底辺で生活するふたりの目線で語られるヘルシンキ
この時代にメモ書き渡してすれ違うとか、なんだかクスって笑ってしまうのにウクライナ情勢を織り交ぜたり、労働者の世知辛さを>>続きを読む
70年代のスロバキアを舞台にトラックで停留所に突っ込み8人を殺害したオルガの処刑されるまでを描いた作品
息が詰まるような重さだけどスタイリッシュなモノクロ映像が素晴らしい
誰も救える事が出来なかったオ>>続きを読む
セーヌ川、ポンヌフ橋、路上の音楽、石畳に響く靴音、ロマンティックで美しく繊細で魔法にかけられたような映画
情けないラストに至るまで全てが素晴らしかった
「ママと娼婦」でも見惚れたマルト演じる イザベル>>続きを読む
カリカリのクレームブリュレもこの映画で知ったし、インテリアに憧れて部屋が真っ赤になった時もあった
アメリの可笑しな空想と独特な世界観もジュネならでは
サブカルおしゃれ映画と揶揄されるのも人気が出すぎた>>続きを読む
ブレッソンの遺作
偽札をめぐる非条理なストーリー
ブレッソン、80歳の時の作品だなんて思えないほどクールで洗練されていてまるで高貴な絵画を観ているような繊細さ
ドアの開閉、革靴の音、あらゆる生活音が最>>続きを読む
アンドレ・テシネの恋愛サスペンス
ジュリエット・ビノシュは流石の演技だけど、これが映画出演初だというアレクシ・ロレが良かった(顔面含めて)
ゲイの兄役のマチュー・アマルリックの存在感も素晴らしい
た>>続きを読む
ザ・シネマメンバーズ
役者を夢見てパリに来た青年の挫折
男娼となった青年は娼婦に恋をする
忘れ去られていたこの映画のタイトルを目にした時、当時の懐かしい感情が一気に溢れ出てきた
ベアールの息を飲む>>続きを読む
1986年版から1時間近くものシーンが追加された完全版
ベティの狂おしいほどの激しい愛とゾルクの闇のように深い愛
破滅しかないふたりの愛が壊れて行く過程が痛々しく、初めて観た時に衝撃を受けてしばらく抜>>続きを読む
久しぶりのガーデンシネマでエミール・クストリッツァの幻のデビュー作
すぐにわかる独特の世界観はクストリッツァにしか出せない色
『ジプシーのとき』での壮絶なベルハンの人生とはまた違う青年の物語
淡い恋や>>続きを読む
イタリアとスロヴェニアの国境にある取り残された栗の村
第二次世界大戦後の1950年代
不安定な情勢から村を後にする人々と残る人
静寂な森で語られる御伽話と現実と幻想が混ざり合ったような枯葉の世界
人生>>続きを読む
仁川空港が開港する直前の仁川が舞台
高校時代からの仲良し5人組
学歴社会と貧富の格差、それぞれに生きづらさを感じなら続く5人の関係
5人を中立する立場のようだったテヒ(ぺ・ドゥナ)がジヨンを理由にいち>>続きを読む
母がパールを農場から出る事を許さなかったのはパールの異常性にいち早く気付いていたから。
可愛くも恐ろしい狂気をミアゴスが見事に演じていて前作のXへと繋がる
最後の笑顔はまさに狂気そのもの
見事なヒモっぷりを発揮するジャン=ピエール・レオと2人の女の赤裸々な三角関係
捲し立てて喋りまくるレオが時折深い事をさらっと言っててハッとなる
ドゥ・マゴやカフェ・ド・フロールで待ち合わせしてひたすら>>続きを読む
アテネフランセで若かりしイザベル・ユペールの主演作を鑑賞
ロメールばりのバカンス映画かと思いきや一転、教養のなさをじわじわ責め立て離れていく男と静かに壊れてゆく女
ラストのこちらをじっと見つめる無の表>>続きを読む
スタイリッシュな映像は花様年華の世界そのままに全てが妖艶で艶があり60年代と近未来がうまく融合されていて流石だなあと思う
ただ重みのある世界観の中、日本語の台詞まわしだけがなんだかとても軽くてちょっと>>続きを読む
ジェーンが亡くなった後に観る事になって、シャルロットに感情移入してしまい辛かった
勝手な思いで親はいつまでも元気でいてくれるものだといつか来るであろう現実から逃げてしまう
その後直面したシャルロットを>>続きを読む
ドイツからベルリンにやってきたブルジョア女がただひたすら酒を飲み続け彷徨うだけの最高な映画でした
言葉を発しない主人公とカートを押す浮浪者の女との友情なのか何なのか分からない関係もシュールで可笑しいし>>続きを読む
相変わらず飛ばしてくれるウェス・アンダーソン
はっきり言って一回じゃ理解出来ないし情報量を整理するのも追いつかない感じなんだけど、唯一無二のこの世界観に酔いしれるだけで大大大満足‼︎
もう公開されるた>>続きを読む
ヤン・シュヴァンクマイエルのアリスを彷彿させる不気味でグロテスクなストップモーションアニメ
こちらはチリのカルト集団コロニア・ディグニダカが元ネタとなっているため根本にある深い闇をより一層強く感じる>>続きを読む
年齢も人種も何もかもアンバランスなふたりが夫婦となり周囲を惑わせる
差別と偏見、習慣の相違
ヒトラーが通った高級レストラン、おそらくまだ敬愛しているであろうドイツの闇
周囲が理解を示した途端に2人の心>>続きを読む
90年代初頭の台北、いろんな人間関係が交差する群像劇
こんなにぐちゃぐちゃしてるのに最後は爽やかな気持ちでフライデーズでコーヒー飲みたくなってる自分がいる
フライデーズは近くになかったので映画館を出て>>続きを読む
大まかな内容しか知らずに子役の子が上手すぎるなと感心して観ていたら、これ、ドキュメンタリーだったのですね
ラストの字幕でしる衝撃
これから思春期になり迎えるであろうサシャの困難を想像すると涙が出てくる>>続きを読む
移転したBunkamuraル・シネマ渋谷宮下でファスビンダー傑作集
戦時、戦後のドイツを駆け抜けたマリア・ブラウンの半生
空爆の結婚式から始まりたった1日半の結婚生活も揺るぎない夫への愛、そしてとにか>>続きを読む
ユーロスペース「みんなのジャック・ロジエ」特集にて
ひとりの男が兵役に行くまでのふたりの女の子をめぐる三角関係と夏のバカンスのお話
自由だけど根本には戦争があって、嫉妬もあって、夏のバカンスは瑞々し>>続きを読む
冒頭から目を覆いたくなるような残虐な戦争のコラージュで始まり、それは過去であり今であり未来かもしれない
難解だけど感じるし伝わる
代弁させたかのようなオルガの言葉はまるでゴダールの遺書なのではとも感じ>>続きを読む
アントワーヌ・ドワネルシリーズ4作目
アントワーヌとクルスティンは結婚して子供を授かるが、浮気、別居とシリアスな展開をコミカルに描く
浮気相手のキョーコ役の松本弘子さんがエキゾチックで美しい
ピエール>>続きを読む
大好きな映画
予約していたBlu-rayが届いたので鑑賞
なんと11月から映画館での上映も決まったようで本当に嬉しい!
ソーラ・バーチはじめ、スカヨハも今は亡きブラッド・レンフロもみんな良き
そしてな>>続きを読む
なまいきシャルロット然り、クロード・ミレールにおけるシャルロット・ゲンズブールの使い方が秀逸だなあと思う
あどけない顔にシャルロットの囁くようなウィスパーボイスがとても官能的で思春期の少女の危うさをい>>続きを読む
花様年華の世界観をそのままにウォン・カーウァイの手腕が光る1作
妖艶で美しいコンリーに秘めた恋心を抱く若い仕立て屋見習い役のチャン・チェンの悶々とした佇まいが胸を打つ
手とはなんて残酷で美しいものなの>>続きを読む