ただ、もう好きにならずにはいられない。この多幸感、爽快さ、そして何より優しさが芯にある本作を。
笑って、怒って、気づいたら泣いてる。
グリーンブック、
その響きからすると、どこか爽やかさが漂う。2人>>続きを読む
彼は、月へと何を追い求めたのか。
本作には、死の匂いが立ち込めている。
それは冒頭のX-15の事故シーンからも、最愛の娘の死からも、多くの犠牲をだし無謀なアポロ計画からも、頼りなさげで小さな棺の>>続きを読む
親が子に与えられるものはなんだろう?
子どもに万引きさせる、
虐待から救い、我が子のように愛する。
そんな本作の親をみて、冒頭の問いを思う。
親から子に授けるべきものは、その存在を肯定すること>>続きを読む
本気は目に見えないから。
本気で泣いたって、叫んだって何も変えられやしないのだろうか?
本気で何かを伝えたい、本気で何かに怒っている。そんな感情は簡単には他人に見せられない。本気は時に傍からは滑稽に>>続きを読む
君の名は?
人は、悲しくも忘れてしまう。大事なことでさえも。
高校生の男女の入れ替わりの青春モノと喧伝されていた今作は、予想を遥かに超え3.11と向き合った物語だった。
そして、フィクションでしか描け>>続きを読む
世界は眩しくて、、。
誘拐され7年間監禁された女性とその間にできた5歳の息子。息子の視点から”世界”を見つめ直す。
冒頭、次第に明かされるあまりに悲惨で絶望的な状況。そこを覆う悪意に戦慄する。
そこか>>続きを読む
もうこの”世紀の対決”、勝敗なんて最初から分かってた。
DCコミックスの2大ヒーローが並び立つ、それだけでもワクワクさせられる!
肝心なことは、なぜ正義の味方同士が戦わないといけないのか?だ。
前作>>続きを読む
やっぱり韓国映画は、嬉しくなるほどに容赦ない。
そして、斧がよく似合う。
政治と財閥とメディアの癒着、血縁・地縁などコネがモノ言う社会、そんな現代韓国の闇、恥部をきっちりエンターテイメントに昇華して>>続きを読む
2人は”共犯”
トランスジェンダーなどという概念もなく、保守的で偏見が今以上にはびこっていた時代に、『世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語』。
眠っていた”本当の自分”を目覚めさせたのは>>続きを読む
”I will survive”と、グロリアゲイナーが高らかに歌う。たった一人、何処までも赤い大地の火星に取り残された男が、つぶやく、”こんなところで死んでたまるか”と。 あまりに絶望的だが、諦めな>>続きを読む
言葉なんていらない。
絡み合う視線が、愛を語るから。美しい映像が、衣装が、音楽が、2人の切なさを際立たせるから。
どうしようもなく恋に堕ちる。
これが恋だと初めて知るかのように。たまたま相手が同性だっ>>続きを読む
思わず伸ばしてた足を畳んで、地面を確かめてた。手に汗握るなんてもんでなく、足がすくんでた。ともに体感させられる地上411mの空中歩行。
これは愚行か?偉業か?ピンと張り詰めたワイヤーを歩く男は美しく>>続きを読む
自らの出生、アイデンティティに悩み若者の青春モノであり、果たせなかった擬似父子の物語でもある。(スタローンの実子が亡くなっていること想起されよけい泣ける。)お互いが刺激を受け合いながら、ロッキーの「新>>続きを読む
戦闘シーンはほぼなく、クルーニー監督らしいクラシカルな味わい。
だが、間違いなくこれは戦争映画。
戦争は相手の歴史、文化をも破壊してしまうことを再認識させる。地味でユルさが漂うが、内に確かにある熱い>>続きを読む
なぜ山に登るのか?
どこで間違ったのか?
そんな問いが頭を巡る。
判断を誤らせたのは商業主義か、情か。
3Dは娯楽としてでなく、自然の荒々しさを際立たせ、その中の極限状態のドラマ、生と死、人>>続きを読む
人はなぜ旅に出るのか?
ラクダ4頭と愛犬を連れオーストラリアの砂漠を2700km歩いた今作の主人公ロビンの場合は、ただ”やりたかった”から。
その言葉には、うまくできない衝動に駆られ、旅、いや冒険にで>>続きを読む
前作で母と子を描いたが、今作では『ベストキッド』よろしくジャッキー的活劇をもって、親子愛を師弟愛になぞり父と子を描く。
父は子に何を残せるだろう?バケモノ熊徹が伝えたのは「強さ」。修行で鍛えて得た強さ>>続きを読む
敵も味方もとことんな物量作戦に圧倒され、ところ狭しと暴れまくるヒーローたちにアガるアガる!前作では夢のヒーロー対決からの団結で魅せ、今回は華麗なる連携アクションで魅せる魅せる。仲間感たっぷりなじゃれ>>続きを読む
なんて熱量だろう。そのパワーに圧倒された!
冒頭から息つく暇もなく畳み掛けるアクション。
台詞は少なく、まるでトーキーのよう。活劇で語っていく面白さは、プリミティブな映画の楽しみを再発見させる。
正直>>続きを読む
同じ花火を見てる、一つの食卓を囲んでる、同じ街を見下ろしてる、同じ海を感じてる。それぞれの想いを抱えて。
両親に捨てられた姉妹と両親と死別した少女。たがいの中に存在する欠けた何か。
探してた居場所>>続きを読む
一人の男を通して描かれる韓国現代史。
愚直なまでに父との約束を守り続け、ただ家族のために生きた男。その姿に、胸打たれる。
先人の苦労が作ってきた歴史の重み、「家長」という言葉の重みを感じている。 >>続きを読む
眩しかった、躍動感あるパワフルなステージも、ファンキーなその生き様も。
底辺な幼少期から音楽を愛し、自分を信じ闘い続けた。
孤独で、時にイカれたたとこも全てを理解し友であり続けたバードの友情が泣ける>>続きを読む