Genaさんの映画レビュー・感想・評価

Gena

Gena

映画(394)
ドラマ(0)
アニメ(0)

マイスモールランド(2022年製作の映画)

5.0

試写会にて。前情報をあまり得ずに行ったので、「クルド人」の「難民」の映画なのかなと思ってたら、ものすごく期待を裏切られた。

難民問題を主題にしつつも「難民映画」だけでない、サーリャという一人の日本に
>>続きを読む

SHADOW/影武者(2018年製作の映画)

4.1

長年影武者として表舞台で振る舞い、自分を抑制された状況下での恋慕。
なんて色っぽいんでしょう。よだれが出そうなほど好み。

ぎりぎり色彩が残されてるけど、現代においてはほぼモノクロ映画と言ってもいいん
>>続きを読む

ナンシー(2018年製作の映画)

3.0

予告編うますぎ!
エスターの再来かと思ったじゃんか。
実際の本編はサスペンスというよりもヒューマンドラマより。

嘘をついてでも人の関心を惹きたい、認められたい、評価されたい、愛されたい。
代理ミュン
>>続きを読む

皮膚を売った男(2020年製作の映画)

2.5

シリア難民に「シェンゲンビザ」のタトゥーを彫ることでアート作品と化し、国境をまたぐ移動を可能にする。
めちゃめちゃ議論を呼びそうな話なので、社会派映画かと期待してたんだけとそれほどでもなかった。

>>続きを読む

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.5

新文芸坐の特集にて

たった一人の人が、ゼロから作ったなんて信じられない。
キャラクターや世界観がメチャクチャ濃い。

動きも細かくて、コマ撮りしてるなんて信じられない。

「人間」の主人公が下へ下へ
>>続きを読む

Away(2019年製作の映画)

3.7

新文芸坐の特集にて。

幻想的な美しい世界を堪能できて、見ているだけでこちらまで冒険している気分だった。

セリフなし、物語の前後もあまりわからない。

でもゲームぽくはなく、美しい絵本でも読んでいる
>>続きを読む

KIDS/キッズ(1995年製作の映画)

3.3

DVDのはじめに「不適切な表現があります」っていう注意書きがあったんだけど、不適切でしかなかったわ!笑

ロリコンの処女信仰のHIVスプラッター男の胸糞映画。
でも90年代の雰囲気はすごく活き活き切り
>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

1.0

恐ろしく下らない。アメリカのハイスクールものでこんなに面白くない映画見たことないよ!

モラハラパパ、スポイルドチャイルド。
ボキャ貧。fuckしか言えないの?酒のんで車を運転するしか、テキストで会話
>>続きを読む

少年の君(2019年製作の映画)

4.4

2011年に高校三年生ということなので、私はまた同世代の映画に出会った

ひりひりする。
深い谷の底みたいな街で、大量の学生が受験のために狭い空間に閉じ込められている。
ほかに行ける場所もなくて、受験
>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

3.4

認知症になっていく者の視点から描かれた物語。

初期の記憶の混濁は、こちらも巻き込まれる。

娘パリに引っ越すって言ったじゃん!
一体どっちが誰が娘の夫なの?
チキンは?
看護師はだれ?

時系列、
>>続きを読む

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.5

原作は韓国のみならず日本でもめちゃくちゃ反響が大きかった話題作。
映画としても完結はしてるけど、やはり原作ありきだと感じた。

以下その理由
・原作ではキム・ジヨンとその母、祖母の代まで軽く遡って女性
>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.4

アメリカ流 孤独との向き合い方。という感じでとてもよかった。
フランシス・マクドーマンドしかこんな旅はこなせないという気がする。

なんて過酷なんだろう。実際に車で移動するアメリカの季節労働者は、厳し
>>続きを読む

薬の神じゃない!(2018年製作の映画)

3.0

香港に旅行に行ったときにポスターで見かけて気になってた作品。

舞台は上海。グローバル製薬企業の白血病の薬は高くてとても庶民には手が出ない。
そこでインドのジェネリックを密輸することになるが、、、とい
>>続きを読む

魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

2.8

子供の頃、よくロアルド・ダールの本を読んでいて、一番怖かったのがこれ。
だからまさかあれを映画化!?と思って飛びついた。

アン・ハサウェイの大魔女の演技はちょっと仰々しくない?あの動きとロシア?訛り
>>続きを読む

夜明け前のうた(2020年製作の映画)

1.0

しばらくFilmarksから離れてしまっていたのだけど、これはぜひともレビューせねばと思う作品に出会ったので記録。

いろいろ疑問のあるドキュメンタリーだった。
所感としてはかなりひどい。

以下私の
>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

4.6

私、家族について描く映画がこの世で一番難しいと思う。
家族ほど歪なものってないと思っているから。

だからお父さんが家族のためという大義名分のもとに自分の野望を叶えようとするのも、お母さんがそんなお父
>>続きを読む

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

3.5

予告編を見て、アメリカの黒人の歴史をベースにしているやつかと思ったんだけどそういう要素はかなり薄め。

家なき青年の家族への思い、その象徴のようになっているある家をめぐる話だった。

サンフランシスコ
>>続きを読む

SKIN/スキン(2019年製作の映画)

4.3

※※【DVDの特典にある短編が必見】※※

白人至上主義団体に属すバブズが、3人の娘を育てるシングルマザーとの出会いをきっかけに「転向」することがこの映画の首題になっている。
退屈しないストーリーだっ
>>続きを読む

聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

3.9

色素が薄くて明るい色の目が苦手だ。
何を考えているのか全く想像ができなくて。
きっと目の前にしたなら、私は逃げ出してしまうかも。

人間の底知れなさが存分に描かれている映画だった。

そしてあの男子刑
>>続きを読む

君の心に刻んだ名前(2020年製作の映画)

4.3

すごく良かった。
80年代台湾の一つの青春。
変わり者のバーディーと人気者のアハン。

強い想いをお互いに抱いているのに、どうしても一筋縄ではいかない関係。
友情と恋愛が絶妙なバランスで混ざり合う。
>>続きを読む

詩人の恋(2017年製作の映画)

2.5

時の経過というのは恐ろしいもので、かつての泣く子も黙る借金取りは、今や腹の出た詩人役が見事に似合うように。。。
なんかしみじみしちゃった。

映画自体はとても微妙。
不妊治療や同性愛、ヤングケアラーな
>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.5

最初に『行き止まりの世界に生まれて』を観てからこれを観たけど、最高だった!
やっぱりスケボーはこのくそったれの日常から抜け出せる唯一の手段なんだなと。

あの体格差の兄弟喧嘩は虐待だよ・・・見てて本当
>>続きを読む

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.5

これめちゃめちゃよかった。映画館でぜひ見てほしい!

観る前はスケボー少年たちの鬱屈した日常なのかなぐらいに思っていたけど、実際は本物の人生の重みのあるものすごくいい作品。

アフリカ系のキアー、白人
>>続きを読む

今宵、212号室で(2019年製作の映画)

4.0

Bunkamuraにて駆け込みで鑑賞。
結婚生活と性と人生を描いた、とっても上質な大人のための映画という感じ。

展開に大いに笑い、我が身を振り返ってちょっぴり焦り、こんな未来が自分に起こりうるかもと
>>続きを読む

紅き大魚の伝説(2016年製作の映画)

1.0


アジアの映画全般が好きで、中国の映画にもいくつかお気に入りがある。だからNetflixで見つけたこの中国アニメも面白そうだと思ったんだけど、期待以下とかそれどころではなかった。

既視感がすごい。一
>>続きを読む

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

4.5

台湾映画大好き!とか普段から言っておいてずっと未見だった。
遅ればせながら!

ヤンヤン最高!!!
ずっと子供目線の映画かな?と思っていたら、小学生のヤンヤン、高校生のお姉さん、父、(母はちょっと)の
>>続きを読む

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.2

逆境指数高すぎ!育った環境があまりにひどくて気の毒だった。
母への怒りをスケートの向けているのはいい循環ではないのに、それで成果が出ているのがすごい。

実際の出来事を元にし、みんなの証言を集めながら
>>続きを読む

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(1994年製作の映画)

-

クラシックな吸血鬼映画!!こういうの見たかった!!
いいよいいよ、かなりいい!

伝統的なポイントを抑えつつ、物語も決して退屈じゃない。
アントニオのいう「人間の心を持った吸血鬼。それこそ求めていたも
>>続きを読む

空海 ーKU-KAIー 美しき王妃の謎(2017年製作の映画)

2.7

最近中華CG系の映画が楽しめるようになってきた。
ハリウッドのとは一味ちがって面白い!

そして監督はかのチェン・カイコー!ようやくDVDで見れた。

壮大な物語を期待していたんだけれど、話が次々と進
>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

-

あたしゃウンコ食わされる映画が大嫌いなんじゃぁあーーーー!!!!

十年(2015年製作の映画)

3.3

そういえばなんか話題になってたな〜と思って、Netflixにあったし、ふらっと観はじめて、途中から2025年の香港の姿に戦慄!!

5話の短編がじっくり描き出すのは、言論統制、テロ対策という名の強行政
>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.7

複雑な映画だった。
そしてすべてが説明されていないことが、リアルで、素晴らしい。

現実を切り取って、画面のこちらまでぶん投げられたような。

最近、私が観たり読んだりしている中で、欧米が過去の植民地
>>続きを読む

アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

3.0

青春を追体験させてくれる映画が好きだ。

特に自分に縁のなかった地域、クールなコミュニティー、ギークな人々、日本と異なる文化。

そういうものが出てくる青春映画に、永遠にあこがれている。

myth
>>続きを読む

ひとつの太陽(2019年製作の映画)

5.0

素晴らしい映画だった!!!!

ずっと自宅にいて、映画館で映画を観ることに飢えていた。
それも映画らしい映画に。

最近は集中力もとぎれとぎれで、観ながら携帯を触ってしまうことも多いなか、この映画は、
>>続きを読む

帰ってきたムッソリーニ(2018年製作の映画)

1.5

ドイツのオリジナル版を観れば十分!!本作は全く不要。

リメイク作品を見るときに誰が丸パクリを期待するんだろう。キャストや言語を置き換えただけなら改めて作る意味はないと思ってしまう。

・筋書きはその
>>続きを読む

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.6

一時代を母として生きた女性の人生を振り返ることで、過ぎ去った良き20世紀を振り返る映画だった。

のんびりしていて、劇的なことはなにも起こらなくて、愛と煙草の煙に満ちている物語。

結構良かった。ちょ
>>続きを読む