あさんの映画レビュー・感想・評価

あ

牛泥棒(1943年製作の映画)

4.5

面白い!!
絞首刑後、捜査隊が去っていき吊るされた影が映るまでを一連で観せるカットがスマート。
ラストの読み上げるシーン、帽子で目元が隠されていて、どんな思い(表情)で書かれたものか想像させる演出と受
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流れる(1956年製作の映画)

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置き屋での芸者達の会話がメインのミニマルな作品なのに、そこを取り囲む当時の社会を奥深く描いてる。三味線とミシンの対比も良かった。
マジでレジェンド大集合って感じのキャスト。全員演技が最高なんだけど、給
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捜索者(1956年製作の映画)

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ラストカットが渋い。面白い。
それはそれとして、本作のジョン・ウェイン、そういう人物設定なのでしょうがないけどバイソンのシーンとか含めあまりに邪悪すぎる。ネイティブアメリカンの妻を蹴り飛ばすところを見
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召使(1963年製作の映画)

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面白かったけど
終盤のボールをぶつけ合うところとか隠れん坊とか、あの展開をもっとじっくり観たかった感。

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

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面白い!
解雇された後の机を持っていかれるカットとか、なくても物語の進行に一切問題ないのにわざわざ入れてくるセンスがたまらない。

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

水は低い方へ流れる

一見、歩み寄っているように見えた高橋の動機も「今の仕事を投げ出したい」であって、説明会で焚き火について言及していた女性の「ここにストレスを捨てに来てる」という意見とほとんど違いが
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天国はまだ遠い(2015年製作の映画)

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演技にまつわる想像と信頼の話なのかなと思いました。
実際には見えていないのに想像力を働かせるとそこに信頼をおける何か。虚構が現実に働きかける本作の憑依が、映画における演技の構造に重なっている、とか思い
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異人たち(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

カミングアウトのシーンが怖い。
当時は打ち明けられなかったし受け入れてもらえなかったかもしれないけど、もしその日々が続いていたらそうではなかったかもしれない。そして、孤独を感じることも無かったし誰かの
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

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移民二世とマジョリティのロマンス。
恐らく非常にパーソナルな体験がベースにある物語なんじゃないかなと思う。ピクサーは監督の個人的な要素をすごく大切にしていてそれを大作にしてしまうからすごい。ウェイド宅
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

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『異人たち』予習
思っていた話とだいぶ違ったし、この物語をアンドリュー・ヘイがどうリメイクするのか全く想像がつかない。楽しみ。
特撮パートがしっかりしていて面白かった。
とある幽霊達の退場シーン、うっ
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さざなみ(2015年製作の映画)

4.3

ラストがひたすら苦しい
そしてラストまでの不信を積み重ねる描写が巧い

悲しみは空の彼方に(1959年製作の映画)

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男女の恋愛が外的な要因によって隔てられるメロドラマのフォーマットを、扶養者の自己実現と人種差別を扱って家族愛を主軸に再構築したような作品だった。何なら、メインで描かれそうな恋愛の要素が本作では主人公に>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

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ケレン味で溢れている割には、猛獣を利用するビーム自身も完全に従えてるわけじゃなくイギリス人同様に襲われながら戦うみたいな絶妙なバランス感覚があって良かった。
象徴となる水と炎の使い方も丁寧ですごく慎重
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