某佐藤氏さんの映画レビュー・感想・評価

某佐藤氏

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犬王(2021年製作の映画)

4.0

足利の時代、とある出来事により父と視界を失った琵琶法師の少年・友魚と、異形の体ゆえに能楽の家で疎まれている子・犬王。京の都で出会った二人は、まったく新しい独自の琵琶と舞で人々を熱狂させるようになる。>>続きを読む

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.5

不況に揺らぐ大手出版・薫風社に訪れた、社長急逝の苦難。社内で政治や陰謀が繰り広げられる中、新人編集者・高野は廃刊の危機に直面しているカルチャー誌の新編集長・速水の下で奔走することになる。

大泉洋が主
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.4

ブルックリンで配管工として独立したマリオとルイージの兄弟だったが、家族や同業者からは失敗するだろうと軽んじられていた。ある日、謎の土管に吸い込まれ別世界で逸れてしまった二人。マリオはルイージを助けるた>>続きを読む

鹿の王 ユナと約束の旅(2020年製作の映画)

3.0

山犬を媒介し罹患する病は皇帝をも苦しめていた。妻子を失い奴隷に身を窶していたヴァンは病に抗体を持っていたために山犬の襲撃を生き延び、身寄りのない少女ユナを拾う。その抗体の存在に勘付いた医師ホッサルの指>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

3.2

今や世界有数のスポーツシューズメーカーであるNIKEがその地位を得たきっかけは、バスケ選手マイケル・ジョーダンとのコラボ商品でもあるエアジョーダンという伝説的シューズのヒットだった。その商品が世に出る>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

3.8

アールは良い家庭人ではなかった。妻子とは絶縁状態で金も無い老人に未来は無い。唯一自分を好いてくれる孫娘の結婚式に祝い金をやりたい彼に舞い込んだ仕事は麻薬の運び屋だった。

人生のやり直しというか、贖罪
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.0

妻に先立たれた偏屈な老人ウォルト・コワルスキーは、近所に越してきたアジア人たちを快く思っていなかった。だが、彼らを取り巻くトラブルから生じた火の粉を払ったことが切っ掛けで、コワルスキーは彼らと深く関わ>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.3

目の前で起こった父の不可思議な事故死に納得できないまま、OJは妹と力を合わせて継いだ牧場を経営しているが上手くいっていない。父の死に未確認飛行物体が関係していることを疑った彼らは、その飛行物体を撮影し>>続きを読む

PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR(2020年製作の映画)

3.2

アニメ三期の完全な続き。というよりも最終話を映画でやってるだけ。PSYCHO-PASS3の締めとして期待通りの面白さだが、PSYCHO-PASS3の締めを観に行くのでなければ何も分からない。局長かっこ>>続きを読む

42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

3.8

アメリカ野球界において、背番号42は特別な意味を持つ。それは初の黒人メジャーリーガーであるジャッキー・ロビンソンの番号。彼が人種差別に耐えながらもグラウンドに立つ伝記物語。

野球にはほぼ興味ゼロで知
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テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)

3.4

イタリアのオーダメイドスーツ店では閑古鳥が鳴き、銀行からは差押えが通告されていた。仕立て屋のニコスは移動式屋台により新規顧客の獲得に動くが、高級紳士服は道行く人々のニーズに合わず苦戦を強いられる。そん>>続きを読む

99.9-刑事専門弁護士‐ THE MOVIE(2021年製作の映画)

3.2

日本の刑事事件は99.9%が有罪判決となる。その残りの0.1%の冤罪の事実を明らかにしてきた斑目法律事務所の面々。彼らの下に来た新たな依頼は、15年前の毒殺事件の真相を探ること。被告は死刑判決を覆せず>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

3.7

浮気で去った父と、それに傷心し再婚した母に置いていかれるように祖母の家で育った三姉妹。彼女たちの元に、父の訃報が届く。葬式で出会ったのは何歳も歳の差がある腹違いの妹。彼女を引き取ることに決め、鎌倉の家>>続きを読む

イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.3

全ての提案に後ろ向きにノーを言っているカールは、出世もできず妻には離婚され友人との関係も希薄になっていた。ある日再開した友人に誘われたセミナーで「イエス」という言葉が人生を好転させると教えられ、彼は何>>続きを読む

オブリビオン(2013年製作の映画)

3.2

悪くはないんだがCGでゴリ押してるだけとも言える凡作。荒廃した世界の背景とかは見応えがあったし役者も豪華ではあるのだが、いかんせんしゃぶられ尽くしたSFを再放送してるだけ感も拭いきれておらず、かつテン>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

3.8

指名手配の殺人犯を見たという翌日に姿を消した父親をさがす娘。父が巻き込まれていた事件の真相とは。

PG12じゃないだろこれ!!!AVとか映るのでご注意を。
演技に文句なし、ストーリーも面白く、ただ視
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海辺のエトランゼ(2019年製作の映画)

3.5

同性愛者である駿は、海辺のベンチにいつも座っている少年・未央に惹かれていた。彼との交流は彼が居なくなったことでそのまま終わったかに思えたが、三年後に彼は成長して帰ってきた。駿は戸惑いながらも未央がいる>>続きを読む

ニューヨーク東8番街の奇跡(1987年製作の映画)

3.8

ビル街の開発計画で立ち退きを要求されているオンボロアパートの住人たち。地上げ屋に暮らしを荒らされ限界間際な彼らの前に、予想だにしない訪問者が現れた。

古典的名作タイプで、『グレムリン』のような空気感
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キング・アーサー(2016年製作の映画)

2.7

演出など目を見張るものはあったように思うが、何というか視聴者には目がついてるから話分かるよねって言われてるかのような分かりづらさがあった。単にストーリーが面白くない。気づいたら話が進んでいるのはいいの>>続きを読む

クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.8

冷戦の時代、聡明なイギリス人セールスマンのグレヴィル・ウィンがMI6とCIAから依頼されたのは、モスクワでの商売を偽装してソ連の内通者からの情報を運ぶことだった。精神や妻からの信頼を擦り減らしながらも>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.9

東京発京都行の新幹線に乗り合わせた裏稼業の人間たち。交錯する意思と、加速する彼らの運命。終着点の京都駅で彼ら彼女らを待つ真実とは。

伊坂幸太郎原作らしいが改変されすぎであることが原作未読でも推察に難
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ソニック・ザ・ムービー(2020年製作の映画)

3.4

超速の異能故に故郷の星を去らねばなかったハリネズミのソニックは地球の片田舎で密かに暮らしていた。充実しながらも孤独な生活に限界を迎えたソニックは力を解き放ち、マッドサイエンティストに狙われる身となって>>続きを読む

羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

3.9

人間の森林開発により棲家を追われた猫妖精・小黒(シャオヘイ)。同族たちに出逢い新たな居場所を得たと思ったが、そこに人間の規格外な術師・無限が襲来し小黒は彼に捕縛されてしまう。強制的な二人旅が始まった。>>続きを読む

ミッドウェイ(2019年製作の映画)

3.0

真珠湾攻撃からミッドウェー海戦までの日米両海軍の戦いを描く。

主にアメリカ軍側の視点で情報士官や艦載機乗りを主人公にストーリーが進む群像劇だが、とにかくキャラや場面、戦況の把握が難しい。『艦これ』経
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.6

ベトナム戦争の時代。罵詈雑言と徹底的なしごきでハートマン軍曹に鍛えられた新兵が経験する戦場を描く。

キューブリック監督作と言えば過剰なまでの間延びしたシーンの多用により悪くなっているテンポの印象が強
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天使のたまご(1985年製作の映画)

2.9

一人、誰もいない街で卵を抱いて暖めている少女に話しかける謎の青年。押井守監督らしく世界観が際立って演出され、一方でストーリーは奇抜というか……「面白いかどうか」という評価軸で測ってはならないような、そ>>続きを読む

グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

4.0

高二の文化祭を控える響裕太たちグリッドマン同盟の前に再び怪獣が現れた。怪獣のいなくなったこの世界と怪獣のいる世界が重なったことで怪獣が現れ、更にはビッグクランチにより世界終焉を迎えるのだという。その影>>続きを読む

仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判(2018年製作の映画)

3.0

人喰いの怪人・アマゾンの根絶の達成まで、残り二体……人かアマゾンかに関わらず守りたいものを守るために戦う水澤悠と、人を守るために自他問わず全アマゾンの駆逐を誓う鷹山仁である。その筈だったが新たなアマゾ>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.7

スーパーヴィラン・ジョーカーの恋人として知られているハーレイ・クインはジョーカー仕込みの凶悪さで恐れられていた。だがジョーカーとの離縁によってその強大な後ろ盾を失ったことで、今まで買ってきた多くの恨み>>続きを読む

探偵はBARにいる(2011年製作の映画)

4.2

探偵である主人公はたいていバーに屯している。ある日謎めいた電話がバーに届き、その依頼をこなしていると謎の集団から半殺し&生き埋めにされてしまう。謎に包まれた依頼人と、その依頼。危険な匂いを感じながらも>>続きを読む

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.4

映画都市ニャリウッドで若年ながらも万人に認められる敏腕映画プロデューサー・ポンポさん。彼女の下でアシスタントを務める映画狂のジーンはその腕前を認められ、ポンポさんの次回作の監督を任せられることになった>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

4.2

ターゲットの明晰夢に侵入することで機密情報の「抜き取り(extract)」を行う産業スパイであるコブは、人生の好転を賭け不可能と言われる「植え付け(inception)」のミッションに挑む。だが、妻子>>続きを読む

ハロウィン(2018年製作の映画)

3.6

あのハロウィンの夜から40年後。ローリーだけは殺人鬼マイケル・マイヤーズが再び襲来することを確信していた。パラノイアに陥った彼女は、家庭すら犠牲に備えを整え、老後を過ごしている。果たしてマイケルは脱走>>続きを読む

アイアンマン(2008年製作の映画)

4.5

兵器開発最大手企業スターク・インダストリーの社長、トニー・スタークは自社製品のデモプレゼンの帰りにテロ組織に拉致されてしまう。その組織では、トニーの会社の兵器が使用されていた。新兵器を渡せば命は助ける>>続きを読む

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.6

『バーフバリ』後編。前編で練り上げた高まりを見事に昇華している。過去に何が起こったのか、そしてそこから現在にどう繋がっているのかをしっかりと描ききり、現王バラーラデーヴァとの因縁の清算を流れるように行>>続きを読む

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.3

川に流されていたところを拾われた赤子、シヴドゥ。物心が付いた時には、彼は川上にある天を衝くほど巨大な滝に惹かれていた。滝に沿うように崖を登ろうとしては転落するということを繰り返していたが、ある日とうと>>続きを読む