日野氏さんの映画レビュー・感想・評価

日野氏

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ラの♯に恋をして(2021年製作の映画)

2.0

自主制作としてはロケハン・美術で頑張ったんだろうな、という印象。ぼんやり眺めるくらいなら良い。

たまには船にでも乗ろうか(2022年製作の映画)

1.0

CMみたいな短編映画。切なさが伝わりかけたところであっさり終わった。

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

5.0

日本人なら〜というより、普通に誰が観ても面白い。昭和20年8月15日の東京。玉音放送を目前に起こった衝撃の事件を緻密に掘り下げた歴史大作、さらに言えば邦画エンタメの傑作。多くの登場人物の視点に細断され>>続きを読む

ハッピーフライト(2008年製作の映画)

4.0

空港のあちこちでドタバタコメディが同時進行する群像劇。各部署ごとにキャラ濃いのがいて必ず笑いを誘ってくる。後半はハッピーフライトしちゃった1機を救うために全員が各々の場所から連携していく構成が素晴らし>>続きを読む

竹山ひとり旅(1977年製作の映画)

4.0

コンセプト系軟弱アーティストはひれ伏すがよい!と思った。
津軽三味線の咆哮するような音色がすごい。高橋竹山の悲惨な乞食旅を通して迫ってくる。「芸人」の本質は卑賤としてカースト的差別を受けるものというの
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.0

不倫嫁と向き合わなかった過去が心の傷になっている中年演劇家と仕事先の代行ドライバーとの邂逅が淡々と描かれている。自作戯曲を朗唱しながらSEXする嫁ワロタ。まあハルキ作品の女ってこんな感じだよなあと思い>>続きを読む

舞妓はレディ(2014年製作の映画)

2.0

華やかなエンタメを目指してスベり倒した感がある、お寒い作品。マイフェアレディを踏襲してるがテーマは別物。業界新人の成長物語に専念すれば良かったのに、色々つまらない人間ドラマを付け加えすぎた。
周防監督
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

1.5

世界のためミミズと呼ばれる破壊神を封じて回る旅を描いた作品。すみません、ミミズが奮い立つペニスにしかみえませんでした......
そして安い生成AIが作ったような謎の脚本。映像は新海監督らしい美しさだ
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人情紙風船(1937年製作の映画)

4.5

内職で食い繋ぐ江戸の浪人生活を儚く描いた傑作。武士にこだわる故の悲劇。
くだらない身分社会が支配する江戸時代に生きる小市民の姿が哀しい。
甲斐性のない長屋暮らしの夫に人知れず鬱を蓄積させる妻。いっぽう
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砂の器(1974年製作の映画)

4.0

ミステリーの枠を超えている。社会的差別と父子の根源的テーマが、華麗な交響楽と共に迫ってくる名作。荒波の日本海がとにかく哀しくて印象的。
前半の捜査パート、後半の種明かしパートに分けている構造が面白い。
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海街diary(2015年製作の映画)

3.0

内容はいつもの是枝監督らしい。愛さえあれば誰でも家族理論。ただ4姉妹の女優陣が華やか過ぎて、絵面が美女&日本の風物詩的な写真集みたいな映画。
長澤まさみの生足のアップから始まるのがエロかったり広瀬すず
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.5

通常アニメ回とクオリティは変わらない(良い意味で)。間違えて渋谷事変を先に見てしまったので色々ネタバレ状態だったが、碇シンジ君みたいな主人公のチート的な強さが面白い。
呪術士の仕事とチェンソーマンの悪
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陸軍中野学校(1966年製作の映画)

3.5

剣は無いけどいつもの市川雷蔵だった。戦前の陸軍組織の暗部をエンタメ化できてた時代なんだなあと感心した。町山智浩の解説聞いてから観ると良い

燃えよ剣(2021年製作の映画)

2.0

土方歳三の回想という形で進む、あっさりした新撰組ダイジェスト映画。全員セリフ回しがボソボソと理屈っぽく、何も伝わってこない。尺が足りないため人物像を掘り下げないのは仕方ないが、歴史的な大局観すら分かり>>続きを読む

東京物語(1953年製作の映画)

5.0

3度目くらいの鑑賞。今回が1番泣けてきた。歳を重ねるほど観ると良い作品って本当にあるんだなと驚いた。海外でのオールタイムベストでこれがトップにくるのも頷ける。内容は素朴だが誰でもいつかは経験させられる>>続きを読む

娼年(2018年製作の映画)

3.5

全裸セックスと精液(普通に出てくる)にまみれた映画。クンニ攻めはいいが、あの激しい手マンで喜ぶ女がいるのか不明。女たちがこぞって潮吹いてて笑った。
思いのほか切ないストーリーで余韻が残る。観終わってセ
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無法松の一生(1943年製作の映画)

4.5

無法松の一途な奉公人生が愛おしい名作映画。戦中に作られたせいか、穏やかな日常にふっと現れる命の儚さの表現が印象的だった。
何より素晴らしいのは撮影監督・宮川一夫のカメラ。時の流れや無常感をあらわす車輪
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らくごえいが(2013年製作の映画)

1.0

元ネタになってる落語演目を知らないと面白くないと思う。現代に置き換えるのはまだしも、ちんけな放送業界で働く人々という安易な設定が白ける。
落語本来の悲喜交々の生活感が伝わってこない。TEAM NACS
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用心棒(1961年製作の映画)

4.5

海外で熱狂的なファンが多いのも分かる。
とにかく画になるショットが多く、惚れ惚れするような作品。
時代考証とか小難しい事は度外視してOK!
というか完全に西部劇の形式である。黒澤明はやはりエンタメ活劇
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.5

「現世は逃げたくなる事ばかりだが、それでも何度でも生まれ変わりたい」
という宮崎駿らしい意志が遺言のように余韻に残る映画。
戦時中の悲惨な場面は殆どなく、マザコン少年の内面的な夢幻(?)と成長にフォー
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カンゾー先生(1998年製作の映画)

3.0

晩年の今村昌平による今村要素を詰め込んだような映画。清濁併せ持つ日本の土着性と、
異邦人(まれびと?)の来訪により展開する不思議なストーリー。
この監督はよほどマンコ信仰というか、地母神的な美少女への
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(2023年製作の映画)

4.0

北野武最大のエンタメ大作。武士を美化することなく、乱世を生きる男の欲望を冷笑的に描いている。「首」とは何か、意味が分かった気がする。バイオレンスも凄いが、クスっと笑える場面も多い。男色の絡みシーンが絶>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.0

ゴジラのCGや音響はかなり迫力ある。が、ゴジラが出てこないシーンがとにかくつまらない。ほぼ永遠の0。下手な人間ドラマより、純粋にアクション大作に仕立てた方がよかった作品。

さかなのこ(2022年製作の映画)

3.5

前半はB級映画かと思ってたが、後半はじんわり人生経験を積んだ気持ちになった。
さかなくんと縁の深い能年玲奈だが、やはり阿呆と純粋の境目を演じたら右に出る者なし。早く完全復帰させるべき才能だと思った。

THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリーピング ビューティ(2017年製作の映画)

3.5

鮮烈に演出されたセックス&クンニシーンが印象的。
ヌードにされて手篭めにされるシーンでは凄まじい女優魂を感じた。21世紀に寺山修司が生きていたら、こんな作品を撮りたかっただろうかとふと思った。

リュウグウノツカイ(2013年製作の映画)

1.0

集団妊娠という斬新なアイデアについての中編フィルム。何ともシュールな物語で、少子高齢化で先細り確実の日本を皮肉ったのか、テーマは不明。
ただ無責任な女子達に生まれさせられた子供達の将来は悲惨だろう。高
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キリエのうた(2023年製作の映画)

3.0

内容的にインディペンデント映画を期待したが、キャストがやたら豪華。広瀬すずが美しい。

福田村事件(2023年製作の映画)

3.5

中々良かった。関東大震災直後のパニックに便乗した流言に惑わされた村民が起こした実際の事件に、フィクション要素を入れて上手くまとめている。
政府寄りのデマ同様の情報に、民間メディアまでが加担するのは昨今
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つくもさん(2022年製作の映画)

1.0

せまい古アパートの1室で展開される落語のようなショートフィルム。
低予算映画によくあるのだが、音声に部屋の環境音が入る等の技術的な素人臭さが拭えなかった。
若い住人が地べたの布団で寝起きしている描写に
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