あららさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

あらら

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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.1

見た目が凶悪なせいでキャンプに来た学生達に殺人鬼と間違えられる気の良い男2人組
念願の別荘を手に入れ湖で釣りをしていると学生グループの美女が溺れたのを目撃して助ける
勘違いが勘違いを生みポコポコと勝手
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.4

未来、人間が進化する過程で痛覚を失いそれが一般的になった世界線の話
一部で新たな臓器を産み出す身体が次第に人間ではない何かに進化を遂げるのを問題視した政府は、臓器登録という方法で取り締まるも民衆にはア
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俺たちフィギュアスケーター(2007年製作の映画)

3.3

愛すべきバカ映画の一つ
過去にライバルだった正反対なトップフィギュアスケーターの男2人が喧嘩してシングルで追放されたのでダブルスならいけるんじゃね、と鬼コーチの元で男にしか出来ない技を炸裂させ世界を震
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.4

途中10分ほど睡魔に負けてしまうというウェスアンダーソン作品あるあるが炸裂してしまったが、作品自体は作り込まれていて見応えがある
まずあらすじは作品の本質を擦りもしてないので無視して欲しい
演劇という
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.8

結論から言うとかなり素晴らしい作品
前半は悍ましい光景に衝撃を受けるが、限られた5日間とシチュエーションと人物の中で1人の父親の最期を描いた美しい映画
文字通り死ぬ程肥満な男はオンラインで詩の講義をす
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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

なんでもないニュージャージー州はパターソンに住むパターソンさんの1週間を描いた作品
バスドライバーを演じるAdam Driverの自然体な演技や織り交ぜられる詩が心地いい映画
ジム・ジャームッシュ監督
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.1

10年前という始まり方で物語は幕を開ける
30年間自分とその周りを偽り続けて順風満帆な人生を送る教員の主人公ロランスは、誕生日にパートナーであるフレッドに女性になりたい、身体を間違えたと打ち明ける
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キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

3.1

まだ殺してない奴がいるのでその続き
舞台は日本から惨劇の地テキサスへ
色んな映画のオマージュが楽しめる今作は映画好きなら非常におすすめ
どう見ても殺し屋の女は割と弱かったし、逆にテンガロンハットの男は
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スワンソング(2021年製作の映画)

3.5

老人ホームで静かにやんちゃしながら余生を送る、元凄腕ヘアスタイリストのゲイおじいちゃんが主人公の、実話を元にした物語
昔のお得意さんの遺言をきっかけに施設を脱走
ストーリーが進むにつれて過去の自分を取
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ピアッシング(2018年製作の映画)

2.8

幼少期のトラウマから幻聴を患ったまともな主人公が、妻の出産後娘をアイスピックで刺したい衝動に駆られ娼婦を殺害する計画を立てる
緻密な段取りとシュミレーション、薬品の効き目など細かくメモをとり、抑えられ
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フィリップ、きみを愛してる!(2009年製作の映画)

4.6

実話を元にしたEwan McGregorが兎に角可愛いゲイカップルの映画
奥さんと子供に恵まれ順風満帆な人生を送っているみんな大好きJim Carrey演じる主人公スティーブン
IQが非常に高く愛する
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

3.8

クソッタレなAV男優の主人公視点で絵かがれる周りの人が悉く可哀想な映画
虚構で固めた主人公のキャリアと見栄っ張りな性格が齎す結果は見ていてスカッとするものではないがかなりリアル
退役軍人になりたいお隣
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

4.1

幼少期の経験でひん曲がった、サディストで独りよがりの殺人鬼の思考を一人称で描いた理解し難い映像
特筆すべきはカメラワークで80年台の映画とは思えない程魅力的で斬新
冒頭の殺人から逮捕され、刑務所に10
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ディナーラッシュ(2000年製作の映画)

4.4

NYの老舗イタリアンレストラン「ジジ」で起こる、様々な人間模様や美しい料理が織りなす慌しい群像劇
オーナーの親友であるエンリコが2人組のマフィアに殺されたのをきっかけに物語は始まる
店を流行らせたがジ
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レインマン(1988年製作の映画)

4.2

絶縁状態だった父の訃報、遺産を巡りサヴァン症候群の兄の存在を知り共に過ごす人間の成長を描いたロードムービー
最初は計画通りに行かない苛立ちや理解出来ない行動に振り回されて疲弊するが、とある才能に気付き
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ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

3.1

リメイク版レディースゴーストバスターズ
ノリは違えどオリジナルを踏襲したストーリーで、映像技術の進化によるゴースト達のイキイキとした姿が楽しめる
設定自体も掘り下げられてる感じがして、堅苦しさは感じさ
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.9

思春期真っ只中の少女の成長を描いた少しだけ勇気をもらえる作品
YouTube的なものに動画をアップして理想を演じる内に現実とのギャップを抱えきれなくなる様がリアル
ネット社会を生きる現代の少年少女に贈
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.9

前作の前日譚
富裕層の行方位不明の娘に扮してロシアの施設から逃亡した下垂体機能不全のサイコパス
父親だけが良心で母親はエスターより残忍だし、その血を引く息子も相まってなんだか父親が不憫になる
衝撃的だ
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

4.1

カニバリズムが題材の美しい作品
故に常人には理解し難いとされがちだが、内に秘めた衝動や周りと違うという自覚の恐怖、孤独や勘違いした優しさが暴走する様は現代の生活にも十分潜み誰しもが抱える闇である
音楽
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ロイヤルコーギー レックスの大冒険(2019年製作の映画)

2.7

何となく作業をしながら観てみた映画
台詞がないのかなと思いきや普通に喋るし、普通にそのまんまのエリザベス女王とトランプが出てきたりとツッコミどころはあるけど子供向け過ぎない作品
ファイトクラブやワンダ
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

2.9

スプラッターにSF、セクシャルに家族愛となんでもありの超ぶっ飛んだ映画
確かに映画としては型破りで前半と中盤以降で全くもってメッセージ性が違う
違う映画を観ているみたい
幼少期の事故で頭にチタンを埋め
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インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

3.4

ミステリーやサスペンスかと思いきや主演のJoaquin Phoenixらしいヒューマン系の内容
私立探偵のヒッピー主人公を取り巻く複雑な人間関係とツンデレゴリラな警官を主軸にした、麻薬組織から親友の解
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ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

3.1

ラグの洗濯がどうこう言ってるうちに幾つもの事件に巻き込まれていく堕落したオヤジ達の物語
ベトナム戦争の話しかしないユダヤ教のクソッタレな親友とボーリングをする日々だったのが、実業家の依頼を受けて以降何
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ミラクル・ニール!(2015年製作の映画)

2.4

イギリスが舞台の、地球の存亡をかけた宇宙審査に選ばれた教員が主人公の映画
全知全能の力を与えられ、右手を振ればなんでも叶う事に気づき欲望を具現化していくのだがどれもしょうもないものばかり
善行は過らず
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ハッピーボイス・キラー(2014年製作の映画)

2.5

喋る動物が観たくてドクタードリトルを観ようとしたが天下のDisneyでしか観れなかったので代わりに視聴
とんでもないストーリーだったが中々に面白い作品
精神病により別の人格と周囲の動物や死体を介して会
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.7

デヴィッドリンチ監督の19世紀のイギリスを舞台にしたプロテウス病患者の人生を描いた実話を元にした作品
見せ物小屋で囚われ醜い自身の人生に絶望する心優しい主人公ジョセフメリック
医師との出会いによりその
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スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(2007年製作の映画)

3.0

ティムバートンらしく毎度お馴染みJohnny Depp主演の復讐劇
身籠った愛する人を裁判官に奪われ理不尽な罪を背負わされ、長き渡航より帰還したイギリスが舞台
ダークな世界観と繋がる人間関係、ミュージ
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ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999年製作の映画)

3.2

低予算ファウンドフッテージの走り
恐怖の本質を描くというと大袈裟だが、"分かりやすい演出"というのがなくパニック状態をリアルに収めていて限界状態の人間の心理が細かく描かれている
ホラー要素である魔女は
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50回目のファースト・キス(2004年製作の映画)

3.8

水族館の職員で本気の恋愛を恐れるチャラい主人公と交通事故をきっかけに1日で記憶を失う彼女のラブストーリー
カフェで知り合い次の日にはまた他人に
愛故に症状を隠す家族から拒まれるもめげずにあの手この手で
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ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

4.0

50年代のロンドン、夫を戦争で失った日払い家政婦の主人公エイダは悲しみのどん底で美しいDiorのドレスと出逢う
そのきっかけを境に様々な幸運と不幸を繰り返しながら夢を追いかけてパリへと辿り着く
物語は
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何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)

3.4

クソッタレなショービズの世界を狂気たっぷりに描いた風刺的な作品
子役時代の大スターが、老婆になってもその栄光を忘れられず、とち狂った挙句に姉を監禁しさらに狂気を加速させるサイコ・スリラー
全編に纏わり
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ねこぢる草(2000年製作の映画)

2.6

かなり不穏なアニメーション作品
でも個人的には漫画の倫理観が絶妙にズレている故の違和感みたいな部分だけが抽出されているようで寧ろ純粋に感じた
会話は無く魂が半分抜けたにゃー子を助ける為に弟のにゃっ太が
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グッド・ヴァイブレーションズ(2012年製作の映画)

3.6

紛争が絶えない壮絶な時代背景下の北アイルランドはベルファストにあるレコード屋の実話
バラ色な始まりをする物語は絶対にドン底の様な悪い過程を経るが終わりは決まって素晴らしい
軌道に乗るも商才は皆無、フラ
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ノーザン・ソウル(2014年製作の映画)

4.0

経済低迷期の1974年ランカシャー州を舞台に当時マイナーだったアメリカのソウルミュージックのレコードをディグり、回し、踊るユースカルチャーを題材にした映画
初期衝動が走り続けるような生き急いだ若者の夢
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We Margiela マルジェラと私たち(2017年製作の映画)

3.0

創設初期から本人在籍中の当時の関係者から紐解かれる謎多きデザイナーの思想や人間性
ドキュメンタリーなので映画とはまた違うが、服が好き人にはオススメです
クリエイションも非常に前衛的でアイテム自体に見応
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