パワードケムラーさんの映画レビュー・感想・評価

パワードケムラー

パワードケムラー

クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

4.0

何かのアニメの実写化を観ているような衝撃!マイケル・B・ジョーダンの俳優だけではなく、監督としての手腕も輝くロッキー・サーガ最終章に相応しい作品!デイムの設定とファイトスタイルはマイケル・B・ジョーダ>>続きを読む

クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

4.0

クリードを取り巻く状況など、貧しいイタリア系アメリカ人のロッキーとはまた違う生々しさがあって良い。その末のバトルに熱さがある。

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

4.0

アフリカ系アメリカ人カルチャーとボクシングの熱い融合。そして親子2代に渡って続く因縁と熱すぎる展開の連続。

トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

5.0

新たなるユニバースの幕開け!ハズブロ・フィルムズによるトランスフォーマー新章開幕!オートボットとテラーコンとの戦いに加え、マクシマルのマクシマイズ(変身)に暗黒神ユニクロンの登場による巨大な戦いに期待>>続きを読む

ゼイ・クローン・タイローン/俺たちクローン(2023年製作の映画)

4.5

タスキギー梅毒人体実験やジェームズ・マリオン・シムズの膣瘻手術などをもとに、陰謀論にどっぷりハマった白人へ向けて「俺たちアフリカ系アメリカ人は陰謀論ではなく本当に人体実験などの対象にされ続け、今もスト>>続きを読む

バード・ボックス バルセロナ(2023年製作の映画)

3.0

前作ほどではない。主人公への感情移入が難しめの作品。シリーズ化を狙っている感じもする。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

1.0

宮﨑駿がスタジオジブリ長編アニメーション作品の最終作としてつくった芸術作品という印象。宮﨑駿が自分で言っていたように、「おそらく、訳が分からなかったことでしょう。私自身、訳が分からないところがありまし>>続きを読む

ニモーナ(2023年製作の映画)

4.5

ファンタジーの騎士×SF×社会風刺=最高の映画

騎士が騎士の文化のままハイテク世界を生きたら?というSFに階級社会やマジョリティになることへの強制といった社会構造的暴力への風刺を振りかけたら最高の映
>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

1.0

正直、アローバースの焼き直し感が否めない。CGもチープに見えるし、何よりも監督と、そして主演が映画外でやらかし過ぎて萎えてしまう。特にフラッシュが人としてやったらダメなことを語るが、それがほぼエズラ・>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

無駄な説明台詞などが無くヨーロッパの映画っぽい印象。BGMなども無く、自然音や雑音だけが小河ケイコの生きる無音の世界を表現している。また、聴覚障害を持つ人の現実や汗に滲んだボクシングの世界に生きるとい>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.0

綺麗な終わり方。エンドゲームで上がった期待をちゃんと乗り越えてきた作品。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.5

原作愛に満ちた作品。兄弟愛、家族愛に溢れており、すべての人が楽しめる。ヨーロッパ系移民の中ではマイノリティであるイタリア系移民の悩みなど社会と繋がった部分も多く、スーパーマリオブラザーズというヒーロー>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

史実を交えながら、時代に賭ける“賭博師”のソニーやデロリスたちの熱い物語。虚構と真実が入り混じり、スポーツ史上最大の革命の誕生を描き、それが『エアジョーダン』と『ジャンプマン』へと繋がる過程が素晴らし>>続きを読む

スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

3.0

蜘蛛の巣に絡めとられるように、じわじわと追い詰められていく系統のホラー。人がゆっくり真綿で首を絞められて壊れていく様子を見せられる作品。

G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ(2021年製作の映画)

3.5

これまでのリブートであり、(顔出しも声も出さないのに)ホワイトウォッシュされたスネークアイズに焦点を当てたオリジン。酷評されていたし、トンチキ忍者や日本観も残っているが薄まっている。個人的には一番好き>>続きを読む

G.I.ジョー バック2リベンジ(2013年製作の映画)

2.5

前作主人公の呆気のない退場に「G.I.ジョー=米軍エリート=正義の味方」という構図が完成している。核描写に関しては難色を示してしまうぐらい雑。

G.I.ジョー(2009年製作の映画)

2.5

トンチキ忍者軍団の登場する作品。そして2003年のイラク戦争直前にこの映画の企画案が浮かんだが、情勢を鑑みてトランスフォーマーに切り替えた理由がよくわかるほどの米軍=ヒーロー観。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.5

観客になるという加害性、今まで白人社会にエキゾチックな存在として扱われてきたアジア系とアフリカ系の人々を介してその反逆劇を描く傑作。途中で挟まれる動物たちのカットが人間が持つ「見ることの暴力」を際立た>>続きを読む

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

4.0

リメイク版カーク船長と「ワイルドスピード」シリーズのレティ、『名探偵ピカチュウ』のティムに『IT/“それ”が見えたら終わり』のベバリー、そして『パディントン2』のブキャナンというオタク向け豪華キャスト>>続きを読む

アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

シリアスな『リック&モーティ』のリック評議会

巨神兵東京に現わる(2012年製作の映画)

4.0

『シン・仮面ライダー』と同じように「特撮への恩返し」が詰まった作品。

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

5.0

仮面ライダーオタクとしては、庵野秀明監督がテレビシリーズや萬画版などのイースター・エッグを散りばめつつ、大衆向けに制作した作品という印象。初期のテレビシリーズ『仮面ライダー』の怪奇もののテイストも入れ>>続きを読む

シャザム!~神々の怒り〜(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

ザッカリー・リーヴァイの山のような不謹慎ツイートや差別ツイート、さらにはインセルのヒーローの支持表明という不祥事の山に加えて、全ての少女たちの憧れの的であり、希望の星、フェミニズムを体現したヒーローの>>続きを読む

スクリーム(2022年製作の映画)

3.5

名作ホラーの「スクリーム」シリーズの最新作にして、最近のホラー作品の情勢を語り、メタフィクション的展開も入っていてホラー・コメディ的な要素も入っていて観ていて飽きない。近年活躍する若手俳優が登場し、そ>>続きを読む

スクール・フォー・グッド・アンド・イービル(2022年製作の映画)

3.0

『魔法にかけられて』みたいな作品かと思ったら大間違い。適度に希釈されているが、生々しい中世頃をモチーフにした村不穏な空気が続き、真っ赤な空に怪物が現れるという「蝕」が起き、『ベルセルク断罪篇 ロスト・>>続きを読む

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

5.0

前作が「自分たちで成功したと勘違いしている連中に親ガチャ・人種ガチャ・国籍ガチャが成功しただけ」という痛烈な事実をぶつける名作だったが、今回はイーロン・マスクあたりをモデルにした人物や、各業界の著名人>>続きを読む

ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

5.0

ギレルモ・デル・トロ監督により第一次世界大戦最中のファシズムに傾倒するイタリアを舞台に、人間の醜さが露呈する中でそれでも人間になりたいピノッキオの成長を描いた大傑作。最後への流れも含め、子供たちの心情>>続きを読む

ギレルモ・デル・トロのピノッキオ: 手彫りの映画、その舞台裏(2022年製作の映画)

4.0

なぜ、あの傑作が生まれたのか。製作陣から出演陣まで一人一人の熱意が見れるので、本編鑑賞後に見ると余計に泣けてくる。

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.5

映像美は進化し、ジェームズ・キャメロン監督が長年冒険家として活動してきた成果であるクジラや海洋生物の描写などが際立つ作品。その一方でジェイクの家父長制や水上がりに髪をかきあげる80〜90年代的なヒロイ>>続きを読む

アバター(2009年製作の映画)

4.0

CGI映画の歴史を変えてしまった金字塔。その一方でジェームズ・キャメロン監督の思想も多く観える作品でもある。

ひみつのなっちゃん。(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

もし墓場までカミングアウトしないと決めていた同性愛の人間が亡くなったら?どうやって家族に伝える?それとも黙り続ける?

コメディチックだが、とても身近な問題を描いた作品で、ドラァッグクイーンの心情や家
>>続きを読む

ブラックアダム(2022年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

 序盤はシャザムをなぞりつつ、中盤は『ザ・スーサイド・スクワッド』や『ピースメーカー』など今後のDCEUの舵取りをしていくジェームズ・ガン監督の流れを汲んだ作品だった。ウォルター・ハマダ氏もこれを最後>>続きを読む

トロール(2022年製作の映画)

4.0

 北欧がとうとう気がついてしまった。トロールという一大資源に。

 そしてキリスト教の強引な改宗などを否定する現代のネオ・ペイガニズムは個人的に好み。白人優位の文化に対する一種も反動もありつつ、本来の
>>続きを読む

モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル(1975年製作の映画)

4.0

 世界で最も歴史的に正しい時代考証の為された、世界で最もアーサー王をイジリ倒した名作。ここまでアーサー王伝説をイジれるのは、中世の歴史研究家だったテリー・ジョーンズの熱意があってこそのものだろう。>>続きを読む

テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

4.0

テリー・ギリアムっぽさとモンティ・パイソンっぽさを持ち合わせつつ、現代的な解釈で『ドン・キホーテ』を再解釈した作品。物語は自分がドン・キホーテだと思い込んでいるハビエルと自身の映画によって他人の人生を>>続きを読む

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