ねおねおさんの映画レビュー・感想・評価

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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.0

夫のリクエストで。昔64でマリオカートやマリパーティ、マリオテニスをしたことを懐かしく思い出しながら鑑賞。
アニメーションやキャラの設定が良く、64の世界観からも違和感なく観れ、マリオが父とうまくいっ
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.5

「生きることなく、人生を終えたくない」。
深く深く突き刺さる言葉だった。
特に現代の人間は死ぬ前にやっと生きられるのかもしれない。
抜け殻のようになった主人公が、死ぬ前にちゃんと生きることに貪欲になれ
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

4.2

新宿御苑の美しさが際立つ作品。雨が静かに水面に落ちる一瞬一瞬と新緑の木々が丁寧に描写されており、心が落ち着く映像が続く。2人の主人公の関係よりも内面の変化に魅了される。特に雨が降らない日々の中で新しく>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

4.0

ロケ地が地元のため、鑑賞。
ロケ地は映画の内容とマッチしており、映像が綺麗。
それだけに、卒業間近の原稿を確認してもらうシーンの階段の映像(おそらく高校ではない場所で撮ったシーン)が残念。
社会派映画
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

2.0

高知の自然がとてもよく、行ってみたくなった。Bellの歌も聴き惚れる。
痛みの深度が同じ人たちがつながり、優しく温かな心の温度が伝わっていく、というコンセプトは良かったが、ストーリーの運びに関しては、
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.0

一年ほど前に飛行機の中で無料で観て途中になっていたため、続きから。

ストーリー展開は予想できるし、若者層やジェンダーステレオタイプが強く出るところもあり個人的には好きなタイプの映画ではなかったが、楽
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クレッシェンド 音楽の架け橋(2019年製作の映画)

3.0

ヴィヴァルディの冬、いつまでも聴いていたかった。
レイラの目力とヴァイオリンの音色がヴァイオリンを「武器よ」と言った彼女の強さと他者への理解の調和を象徴するよう。
素晴らしい音楽を劇場で聴けたことには
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.8

ずっとルビーの声を聴いて、ルビーの手話を見ていたい。
上手い・下手ではなく、見ていてとにかく伝えたくて伝えたくて仕方のない思いがビリビリと伝わってきて、一緒に歌い出し、踊り出したくなる。
最初の合唱の
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

村上春樹の作品は、性表現に苦手意識があり、恐々鑑賞。
でも夫と観れてよかった。
性表現や語り切らない余白をどう解釈するか鑑賞後に語り合うことで(少なくとも私は夫のことを)、鑑賞前より知ることができたか
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約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯(2012年製作の映画)

4.5

「眠る村」に引き続き名張毒葡萄酒事件。

「眠る村」では、妹さんの再審請求の時点からの視点で名張毒葡萄酒事件を取材する側の立場や再審請求支援者の立場で観たが、この時の奥西さんの気持ちは?一審無罪となっ
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眠る村(2019年製作の映画)

5.0

村人は言う。加害者にとっても被害者にとっても、この事件は早く終わらせた方がいいのだ、と。そうして事件関係者がひとり、またひとりと死んでゆく。

しかし、そうだろうか?この事件は冤罪だと、おかしいのだと
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ロンドン・エディンバラ・ロンドン(2016年製作の映画)

3.5

映像に映る風景の美しさと人間の極限状態の精神性が絶妙なコントラストを描く。
寝ながら走る状態ってどんなものだろう。
マラソンイベントはよく出るが、ロードバイクの奥深さにも関心を持ってしまう。
性別や年
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

普段は不気味系の映画は観ないのだが、家族に付き合わされ…。
超越した力よりも現実味のある人間の行為や思想の方が恐ろしいと考えるタイプなのだが、本作品は、精神病や宗教・自助団体など現実の世界と想像の世界
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朝が来る(2020年製作の映画)

4.3

経済的に恵まれなくて子供を育てられなかったり、若年で妊娠してしまったりと、生みの親が子供を育てられない理由はさまざまだ。
貧困、父親の無責任、養育者の無理解、風俗など、生みの母以外の社会の問題の多さも
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おかえり ただいま(2020年製作の映画)

3.0

行為を憎み、人を憎まず。


それをどうしたら、被害者や被害者遺族と共有できるのか、深く考えさせられた。


被害者には父の病死という背景があり、自分を育てながら働く母を支えるために自分の夢も諦めた。
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トークバック 沈黙を破る女たち(2013年製作の映画)

4.5

HIV陽性者に対する差別は根深い。 それは、HIVが、セックスや薬物の回し打ちの際に感染しやすいからである。
しかし、HIV陽性者だからといって、不特定多数の人とセックスをしたわけでも薬物使用をしたわ
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Lifers ライファーズ 終身刑を超えて(2004年製作の映画)

4.1

ギャング仲間を誤って撃ち殺してしまった加害者に対し、被害者遺族が、「加害者に復讐しても、失うだけで何の解決にもならない。過去は戻せないから、今生きている加害者の更生こそ意味がある」そう言ってハグするシ>>続きを読む

獄友(2018年製作の映画)

4.9

足利事件の菅家さんの手記『冤罪』を読んで、菅家さんのそれからを知りたくて、観ましたが、他の布川事件、佐山事件、袴田事件の関係者のお話にも釘付けに。
特に、菅家さん、石川さんと桜井さんが、獄中で辛かった
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