油そば卵かけご飯さんの映画レビュー・感想・評価

油そば卵かけご飯

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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

4.5

衝撃的な前章からはや2ヶ月

浅野いにおが描く青春×カタストロフィ

おんたんの選択でもたらされる世界の変動

これまで数多くの映画でエイリアンは敵対勢力であると叩き込まれてきた我々にとって、今作にお
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.0

重たい話に対して通して色味が明るい

前に進み続ける社会とあの日から時間が動かない沙緒里たちの溝を嫌という程表す

「Missing」というタイトルが表すのは、いなくなった子供でも心でもある上で、社会
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ゲキ×シネ「蒼の乱」(2015年製作の映画)

3.7

天海祐希、早乙女太一かっこよすぎた

殺陣のクオリティがずばぬけており、迫力と緊張感が違う

舞台上を広く見せる演出に幅広い展開に驚く

かなり強く愛されているコンテンツだと感じた

愚行録(2017年製作の映画)

3.6

愚行

会話の中で引っかかる、この人ってちょっとなんか、、、を散りばめている

その欠片を拾い集めると集めていたあなた自身の物語なのかと分かる

バタフライエフェクトのように広がる一つ一つの発端から結
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.0

90分で映画製作の表裏を駆け抜ける爽快感とアニメーションの美しさとカットの心地良さ

映画を語るならばそれを今作で体現してやるという気概を感じると共に、没入させている観客にラストシーンでメタ思考に追い
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市子(2023年製作の映画)

4.5

庭のシャベルが1日濡れて、雨が上がって、くしゃみをひとつ
雲が流れて、光が差して、見上げてみれば



花火を見上げている人を見るのが好き
それは虹では無いけれど
同じものを見て同じような感想を持つ
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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

-

見たいというかは、見なければいけない

今の時代を生きている自分だからこそ、この瞬間もウクライナ戦争が起こっている中で感じるものはきっと違う

最前線のマリウポリで基本的に病院にいるので映像として流れ
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

4.0

真っ直ぐに面白いと思える作品はやはり映画館への敷居が低い
とにかく満席に次ぐ満席で、それでいて非常に客の質も高く、気持ちよく鑑賞できた(レビューにしてはメタすぎるか)

今作がかなり本編に絡んでくると
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夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

3.3

まず今作は決して駄作ではない

ただキャラクターの深みがなく、学生の抑圧された自己中心的な孤独感にシンパシーを感じたふたりが感情のままに突き進んでいくスタイルはどうしても既視感に溢れている

もはや約
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アウェイク(2007年製作の映画)

3.7

想像するだけでも痛くなる術中覚醒

胸を開く痛みそのままに声をあげれない状態は生き地獄と呼ぶにふさわしい

覚醒している状態を記憶の中で表現するのもリアリティと映像表現の両立が出来ていて良い

構造的
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.3

広く風呂敷を広げ、長時間かけて世界観に没入させた割にはラストがあまりにもお粗末すぎる

現実世界での危険性を示唆したのならば、そこまで描き切らないとそれは視聴者に懐という訳ではなく怠慢

特に魅力的で
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健太郎さん(2019年製作の映画)

3.1

4人家族と1人の健太郎さん

薄暗い部屋の中でどんよりとした空気を感じるのは過去の事故が起因していた

家族が崩壊していく様を見せるならば、もっと家庭内の喧嘩があってもリアルかも

ただ存在することが
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怪怪怪怪物!(2017年製作の映画)

4.5

胸糞オブ胸糞

低俗ないじめとそれを黙認する教師

いじめられっ子が可哀想、、、と思いきやこいつがずば抜けて気持ち悪い

自己防衛とは言えどもノリノリでグループに所属し出す当たりが吐き気

最低でゴミ
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パニック・ルーム(2002年製作の映画)

3.7

リミットシチュエーションにはお付き物の持病持ちの子供

戦うよ母親!

だけなら在り来りなのだが、今回は犯人にも感情移入してしまう点が良い

カメラワーク然り、奥行と構図が視覚的にも物語にも楽しみを与
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

3.5

ズームインからズームインへ

異なる表情が彼の致したことを示す

現代でも色褪せない作品の強さは、いつの時代も好まれたり嫌悪感に浸ったり

何も変わらず作品としてまっすぐ伝わるダントツのインパクトはさ
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

なんてこった、、

人形アニメーションの莫大な労力と時間を費やされているが、カメラアクションや画角共に素晴らしい構図が何度も何度もあり、単純に映画というよりは圧倒的な映像作品を見た感覚

設定やキャラ
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ゾディアック(2006年製作の映画)

3.8

この事件を知らなかった自分にとって、今作は非常に興味深かった

ゾディアック事件は1人の漫画家によって書物にされたが未だ未解決

純然たる恐怖と異物感を残してエンディングに至る物語は長丁場でありながら
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プレステージ(2006年製作の映画)

3.8

種があることが前提で人前で人を騙す特殊な仕事につく2人の野心溢れる若者

とある出来事から2人は異常なまでの敵対視を持ち、邪魔をしあうが、、

物語には起承転結があるが、今作は確認と展開と偉業で構成さ
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メッセージ(2016年製作の映画)

3.7

未知の生物との会話は、まず同様にこの行為を会話と捉えているかどうかの判断から始まる

前提の認識を繰り返しながら進んでいく宇宙人との交流は地道ながらも1歩ずつ進んでいく

宇宙船の造形及び内部や会合の
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.7

突っ走るにはストレートが長く感じた

ただ全編通して観客を巻き込んだスタイルは見ていて面白く、カメラ目線やフィルムを流す演出は「ファニーゲーム」のそれを彷彿とさせる

狂った主人公の行動もそれが来たバ
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#マンホール(2023年製作の映画)

3.7

ワンシチュエーションものだが、SNSを駆使して助けを求める展開は真新しさと面白みがある

後半、特に犯人のオチは正直、、と言った感じだが終始興味を引かれる展開であったことは間違いない

軽い気持ちで見
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

IMAX鑑賞

天才オッペンハイマーの人生と苦悩に重心を置いており、スクリーンサイズでの迫力と静寂のコントラストに没入する

オッペンハイマーが持つ研究者としての側面
女性関係の側面
死生観
リーダー
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正欲(2023年製作の映画)

3.8

普通とか当たり前という言葉が包含する領域には限界があるとされる今、普通ってなんだと考えることは大切でありながら、これでは理解まで行き着かない

いわゆる"普通"の人間がつかみ取れなかった幸せを、目の前
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.7

愛してる泉北で学生生活最後の鑑賞

キャラデザに声優、アニメーションにストーリー
どの角度からも完璧な前編を作れと言われるとこれになるのかなるほどなるほど

ミリタリー的要素も全て厨二の自分に刺さるん
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

4.2

真っ直ぐなバレー愛

全くもって誇張しない試合展開
素晴らしい

アニメーションのクオリティは近年のアニメ作品の異常な作画技術と比較するとバレーという特性上若干劣る気はしたが、ラストシーンで全て持って
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.3

誇張的で冗談のベールを纏ってとんでもない刺し方をしてくる

ジョジョとロージーの愛らしさとコミカルさに笑いながらも残酷な現実に心は複雑

良すぎたが故になにも語る必要がない気すらする

とにかくジョジ
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.7

エクソシストを美化しすぎず、ほどほどのリアリティとあまたの作品で表現された悪魔に取り憑かれた子供を見てるにも関わらず最後まで楽しめる

つまりこれぞちょうど良いエクソシストホラー映画ということ

少し
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.6

ブラピにチャニング・テイタムの凸凹コンビめちゃ好き

コメディ要素が多かった前半からそこそこのシリアス展開があるのだが、ダニエル・ラドクリフ含めてもっとコミカルで統一していればもっと面白かったかも
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テッド 2(2015年製作の映画)

3.8

バカを極めた映画

オマージュレベルでは無いパクリ演出に無駄
に豪華なカメオ出演
最低のセリフに最悪の描写

それら含めて笑った者勝ちという心地良さ

少なからず問題のある作品ではあるが、ブラックジョ
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.9

奥行きのある展開で2次元情報のポスターからでは伝わりきらない面白さがあった

助ける側、助けられる側が入れ替わり、互いの言葉を超えた信頼が心を打つ

ただ後半にかけてタリバン側を虫けらのように倒してい
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.8

3時間の幻想体験

リアリティと夢の狭間のような無重力感

アリ・アスター監督が長編2作を当てたので、もはやどんな作品でも客は来るだろうとやりたいことを映像化したのでは笑

カオスとの境界がガラス1枚
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黄龍の村(2021年製作の映画)

3.5

おもんない大学生の典型例のヤツらがやばい村で襲われる話と思いきや、、、な展開

とにかく前半のおもんない大学生パートがみんな演技力高すぎて本物にしか見えない
リアルにこういうヤツらがいるから面白い
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ブルー・リベンジ(2013年製作の映画)

3.3

復讐を肯定しない復讐物語

銃撃の凄惨な描写が想像よりもリアリティがあって良かった

親の仇としてホームレスが立ち上がるストーリーかと思いきや、早々にホームレス要素が無くなるので普通のリベンジストー
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鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)

4.1

変わらない銀世界の中で、乙松の人生に思いを馳せながら切なくも美しく、涙が止まらないエンディング

過去の現在を走馬灯のように見ながら、1人の少女が大きく話を変えるのではなく、あくまでも彼の人生の後悔を
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ゴシカ(2003年製作の映画)

3.8

サスペンスかと思いきやホラー、かと思いきやサスペンスホラーなのかとなるストーリー

前半は後に重要となるセリフや伏線が多く、情報が少ないのでミランダ目線でもどかしさを感じると同時に精神疾患の見てる世界
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鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

3.9

役者よし、脚本よし、テンポよし

一見するとシリアスなシーンに見えてもクスッと笑えるコメディ要素がとても良かった

しっかりと前半にみせた点を辿って伏線回収していく様も見事

起承転結の全ての要素が素
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