らんらさんの映画レビュー・感想・評価

らんら

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マレフィセント(2014年製作の映画)

3.9

原作やディズニーアニメ映画では悪役だった「マレフィセント」を主役にした新しい物語。

ファンタジー映画として、童話の新解釈として、とても面白い作品。
大人にこそ刺さるもうひとつの物語です。

人間の
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眠れる森の美女(1959年製作の映画)

3.6

背景美術がとても美しい。
特に、オーロラ姫が森で歌いながら踊るシーンが綺麗です

キャラクターの動きは勿論、チャイコフスキーのバレエ音楽が使用されておりとても優雅。背景美術の森の描き込みも圧巻です。
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シンデレラ(1950年製作の映画)

4.8

成り上がり系「シンデレラストーリー」の元祖です。

流行は巡ると言いますが、今ラノベやアニメ等の創作物で「悪役令嬢」だったり可哀想な生い立ちの主人公が成り上がる物語が流行っています。
あれら全て「シン
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リトル・マーメイド(1989年製作の映画)

3.6

ディズニーが暗黒期を抜け出すきっかけとなった革命的作品。

俗に言う「ディズニー・ルネサンス」の始まりです。

当時は宮崎駿あたりもノリに乗っていた時期で、完全に暗黒期に入っていたディズニーは他企業、
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ふしぎの国のアリス(1951年製作の映画)

5.0

最高に好き。

映像と作画技術の凄さは勿論、光と影の描き方や色彩構成がとても魅力的。

沢山のキャラクターが出てきますがどのキャラクターデザインも神的に良いです。

ディズニーアニメの中でもトップに挙
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白雪姫(1937年製作の映画)

4.5

世界初の長編アニメーション。
しかもカラー。
こんなとんでもない作品が、本当に1937年に作られたものなのか、にわかに信じ難いレベルで凄すぎる。

今観ても、キャラクターの動きが凄く滑らかでぬるっぬる
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

3.6

王道破天荒スクールもので、大体の人類が好きなタイプの映画です。

デューイが思いの外クズなのが良い。
でも物語が進むにつれ、子どもたちとロックをする中でめちゃくちゃかっこよく見えてくるんですよね。
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.8

この独特の世界観に慣れたら、めちゃくちゃ楽しめます。
アメコミっぽさもありつつ、キリスト教の宗教的な世界観なのが楽しい。

鑑賞前は普通のエクソシストものだと思って観始めたのですが予想外のファンタジー
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

2.9

マッツ・ミケルセンのグリンデルバルド見たさに観に行きました。

ジョニデのグリンデルバルドはやんちゃなヒール役っぽい雰囲気がありましたが、マッツのグリンデルバルドは悪のカリスマっぽさがあってまた違った
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.3

マグルと魔法族は結婚できないという設定が効いてます。やはりクイニーとジェイコブの関係性大変良い。

本作ではイギリスやパリが舞台で、国によって魔法界の雰囲気が違うのも楽しいです。

グリンデルバルドが
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

4.0

個人的にはハリー・ポッターシリーズよりもこの作品の方が好み的にはどストライクなんですが、
ハリー・ポッターの世界観ありきなのでやはりハリー・ポッターを観た上で本作を観るとめちゃくちゃ楽しめます。

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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年製作の映画)

3.8

シリーズ内でも好みがかなり分かれそうな作品ですが、私は本作が一番好きです。

兎に角、内容的にも画的にもかなり重く暗いです。
終始舞台は森だし、学園要素も無いし魔法要素も少なめ。

賢者の石の頃のキラ
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ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

3.7

全体的に恋愛要素、ロマンスが強め。
しかし彩度はかなり落ちて、暗雲がたちこめています。

この作品で一気にドラコ・マルフォイが好きになりました。
いちゃこらしだすハリーたちメインキャラをよそに、ひとり
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ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

3.5

ハリーの宿命と葛藤。

「選ばれし者」といえば聞こえはいいけど、
それはつまり「生まれながらにして己の意思など関係なく決まった運命を背負わされた」ということ。

まだ10代の子どもに何でそんな巨悪を倒
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ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

3.5

ジャンル的には勿論ファンタジーなのですが、学園ドラマ要素も強くて前作とはまた違った面白さがあります。
キャスト(キャラクター)の年齢がジャンルと合っていて良い。

キャスト陣のビジュアルも、シリーズ内
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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

3.4

監督が違うこともあって、前2作とはかなり雰囲気が変わりシリアス要素強めに。

「賢者の石」時点では、ハリーってラノベのなろう小説系主人公って印象なんですが
このあたりから段々イメージ変わってきます。
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ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

3.4

まだキラキラしてます。

ハリー・ポッターはとことん子ども心をくすぐる作品。冒頭の空飛ぶフォードが出てくるシーンは大人になって観てもワクワクします

内容的には印象薄めです

ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

3.6

きらきらファンタジーが苦手で、大人になるまで「賢者の石」をまともに最後まで観れたことがなかった。

けれど、大人になってハリー・ポッターシリーズの面白さに気づきました。

内容も面白いですが、世界観の
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

3.6

実際に行われたヴァンゼー会議を、議事録を元に再現した作品。

淡々と進む会議ドラマですが、会議に参加している各勢力の密約だったり対立だったり、様々な思惑が随所で描かれ、とても興味深いです。
政治家サ
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降霊 KOUREI(1999年製作の映画)

3.7

「日常の中にじわ〜っと存在する怪異」を描かせたら、右に出る者はいない黒沢清監督。

本作も淡々と物語が進み、派手なジャンプスケアなどは使われずナチュラルに幽霊が登場します。
表情が読み取れないぼや〜
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ヒミズ(2011年製作の映画)

3.1

現実より人間を美化して描く映画もあれば、過剰に汚く描く映画もありますが、園子温監督の場合は後者の作品を作られることが多い。 この作品もそうだと思う。
いわゆる鬱映画。
古谷実原作と園子温の相性は結構良
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戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)

3.9

1925年の作品にして、ここまでドラマチックで先進的なカメラワークがされていたのかと驚かされます。

技術面で映画としての完成度が高いのは勿論、内容と展開も筋が通っていてプロパガンダ映画としてのつくり
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.8

好きな映画。

戦時下のイギリスを描いた作品ですが、政治家メインの話なので戦争描写は少ない。なのにめちゃくちゃ熱い。特にラストの演説シーンは素晴らしかった。

チャーチルって善人ではないし、なんなら傲
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トラ・トラ・トラ!(1970年製作の映画)

3.4

真珠湾攻撃に至るまでの流れがかなり丁寧に描かれているため、正直中盤までは「長い」と感じてしまいましたが、

終盤でエグい盛り上がりを見せすっかり目が覚めました。

戦闘機で突撃するシーンの迫力が凄まじ
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聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-(2011年製作の映画)

3.3

太平洋戦争における、日本人の希望的観測と確証バイアスによる失敗がよく分かる映画。

日本に限ったことではないけれど、戦時中や非常時は皆、都合の良い情報ばかり取り入れがちになってしまう。

国が煽り、メ
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キッド(1921年製作の映画)

3.8

昔の白黒無声映画ってどうしても退屈そうなイメージがあるけれど、この映画を観るとその概念が覆ります。

チャップリン特有のコメディ要素と感動的なドラマ要素が上手くマッチしていて、テンポ感が絶妙。

退屈
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予告犯(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

邦画のあるあるサイコサスペンスだと思って観たら、思いの外社会派な作品でびっくりしました。
日本の格差社会がテーマの作品です。

1人の青年が社会的弱者となりドヤ街に足を踏み入れ労基もクソもないような
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

3.9

絶対事前情報なしで観た方がいい作品。
まだ観たことの無い人はこの感想見る前に映画観てください。

展開の面白さと、気持ちの良いくらい見事に回収されていく伏線にとても楽しめました。

バタフライ効果とタ
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残酷で異常(2014年製作の映画)

3.2

「新感覚の地獄」って感じがする。

派手さは無いけれど、ループものとしては斬新な設定で面白かったです。

現実味のあるビジュアルでありながら非現実的なシチュエーションが繰り出され、不思議な感覚になりま
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

3.8

うわー!ロバート・デ・ニーロがかっこよすぎるよ〜!!!

ゴッドファーザーIIのロバート・デ・ニーロ、ロバート・デ・ニーロ史上最もすき。

映画としてはⅠの方が好みなんですが、続編として素晴らしい出来
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

3.8

印象的で強烈なシーンが多い。

有名なスローモーションの銃撃戦シーンは、劇的すぎて一歩間違えればチープになりそうなものなのに、デ・パルマ監督の手腕で緊迫感のある名シーンに仕上がっています。

この緊迫
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月世界旅行(1902年製作の映画)

3.5

今みるとメルヘンチックでファンタジーな世界観ですが、製作公開当時は本格SF映画だったのだと思うと面白いです。(そもそもこの作品が世界初のSF映画なのですが)

設定も世界観も独創的でロマンに溢れていま
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大列車強盗(1903年製作の映画)

-

20世紀初頭の映像技術と、監督の独創性を感じることが出来ます。

全編通して引きの映像で客観的に描かれているので、ラストのクローズアップで男が銃をこちら側(観客側)に向けるショットがより映え、新鮮で面
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ミッシング(2024年製作の映画)

3.9

やっぱり、吉田恵輔監督の映画が好きです。

映画やドラマはあくまでエンタメ、フィクションなので劇中の人物を極端に悪人にしたり善人にしたりします。それもまた創作物の醍醐味なのですが。

しかし、この作品
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

3.7

心がとても暖かくなる作品。
登場人物が皆優しくて良い人で、人間同士の繋がりや会話がとても愛おしく感じます。

主人公のオスカーは、父親をテロによって亡くすという、とても悲劇的な境遇にあります。
しかし
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A.I.(2001年製作の映画)

3.5

王道SF感動ドラマかと思いきや、
予想以上のハードモードと悲しい展開で心が抉られます。

リアルとメルヘンとSFのバランスが絶妙。
独特の雰囲気と世界観が作り上げられています。 SFに苦手意識があった
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