hide51さんの映画レビュー・感想・評価

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FALL/フォール(2022年製作の映画)

4.0

 ワンシチュエーション作品は好きだけど、あんな所に昇らなくても。高所で目眩がする自分には、背筋が寒くなるシーンの連続でした。

 同じ場所で二人芝居ですが、意外な展開もあり、飽きません。助かろうとする
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

5.0

 DVDを所持している程に好きな作品ですが、フュリオサを見た流れで再見。マッドマックスサーガの最高傑作と改めて実感。

 北斗の拳に多大な影響を与えたと思われるシリーズ2作目の世紀末感に、クレイジーさ
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.8

 公開初日に見ると決めていた程、楽しみにしていた作品。怒りのデスロードに繋がる前日談として、完璧な仕上がり。

 前作に比べ、展開にスピード感はなく、物語重視の作風。その分、アニャ演じるフュリオサの過
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.8

 荻上監督らしい、ホノボノとした作風の中、生死の暗いテーマが漂う。築50年の古いアパートが、良い味出してます。

 アパートの住人も個性が強く、自分の一人暮らし時代を思い出しました。

 ご飯を食べる
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 映画館で予告編を見た時から、ずっと楽しみにしていた作品。期待に違わぬ、ロードムービーの傑作でした。

 台湾、日本を舞台に、現在と18年前を交互に描きながら、真実に辿り着く構成が秀逸。個人的には、か
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ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

4.5

 時代設定が戦後のため、モノクロの画像が違和感なし、更に初代ゴジラに雰囲気が似てきた様な。

 カラー版は劇場で見たため、TV視聴のモノクロ版より、若干スコアは高め。しかしモノクロ版の方が、薄暗い雰囲
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バーバリアン(2022年製作の映画)

2.8

 ミステリーと思い見始めたら、かなりのB級ホラー作品。自分には合わないグロさでした。

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.5

 横溝正史の作品を見ている様で、日本古来のドロドロした怖さのある映画。「犬神家の一族」の世界に紛れ込む感覚が味わえました。

 鬼太郎の父親と、主人公の友情が熱く、バディ物として面白い。猫娘がオリジナ
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そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

3.6

 主人公が酷いダメ人間なので、嫌悪感を持つ人は苦手な作品だと思う。自分は笑いながら見て、楽しめました。

 父親役のトヨエツ、主人公が進化したかの様な駄目っぷりで、本作一番の見所。

 大好きな曲と同
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.2

 原作は未読。想像以上に笑えて、しみじみ感動。日常、巡り会うことのないヤクザと中学生のコンビが、絶妙なバランスで会話も楽しい。

 合唱部の活動に悩む中学生が、ヤクザとのカラオケに、のめり込む姿が面白
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シティーハンター(2024年製作の映画)

4.0

 鈴木亮平、冴羽獠にかなり近づいていて、やはり好感度高い俳優さんは凄いなと実感。アクションも良かった!!

 原作の雰囲気がよく出ていて、実写化に成功したのでは。個人的には、もう少しコメディ要素が少な
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

4.0

 見る前は、身勝手な悪女に振り回されるミステリーと勘違い。
 突然いなくなった女友達を思う主人公の切ない気持ちを、中川監督らしく淡々と描く佳作でした。

 ビデオカメラ、アニメでの表現が効果的。ミステ
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オレの記念日(2021年製作の映画)

4.5

 冤罪を扱ったドキュメンタリーでしたが、主人公である桜井さんの前向きな人柄が素晴らしく、明るく、元気になれる作品でした。

 パーフェクトデイズを観た時と同様、当たり前の事に、幸せを感じながら生きたい
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

4.0

 様々なダメ男に振り回される4人の女性。皆さん熱演で、タイトル通り突き抜けた展開。ヘンテコな作品だけど嫌いではない。

 コロナ禍を背景に、閉鎖的で舞台を見ているような作風。俳優達の会話劇が楽しい。
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法廷遊戯(2023年製作の映画)

4.3

 話の面白さを上回ってくる程に、杉咲花の存在感が圧倒的。凄まじい演技。

 原作は未読。ミステリ好きな自分には少々気になる点は有るけれども、ストーリー、結末ともに納得の出来映え。小説も読んでみたい。
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

2.5

 原作は既読。キャストが豪華なだけに、軽い作風なのが残念。ヒリヒリする様な展開で、シリアスな作品が見たかった。

ドーナツもり(2022年製作の映画)

3.6

 実際にあるドーナツショップを舞台とした短編。近くに有れば訪れたくなるオシャレな店内、美味しそうなドーナツ、心温まる会話劇。

 見ていて疲れず、癒やされる映画を求めているなら最適!!

正欲(2023年製作の映画)

4.2

 普通とは? 正常とは? 一般的な価値観を問いかける映画。

 原作は既読。分かりあえる誰かと一緒にいる事が一番大事だと考えさせられる作品。

 笑わない新垣結衣も良かったが、影のある優しげな青年を演
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.8

 不死身すぎて、笑ってしまうくらい。ランボー、マッドマックス、ダイハードなど、様々なアクション映画を思い出させる作風。

 小説の様に各章に分かれていて、「皆殺し」の章が、言葉の意味通り、凄まじい展開
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新幹線大爆破(1975年製作の映画)

4.0

 リメイクされる事を知り、再見。特撮含め、昭和感は拭えませんが、脚本が面白く、今でも十分楽しめました。

 出演者が豪華で、新幹線の爆破を防ごうと、熱いセリフが飛び交います。特に高倉健、宇津井健の二人
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

 ノーラン監督はアクション、SFなどエンタメ要素が持ち味ですが、本作は題材的に娯楽度は皆無である可能性が高いと考え、見る前は心配していました。
 実際は天才科学者の苦悩、葛藤が重厚な作風で描かれ、アカ
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.7

 ベイビー・ドライバー、グロリアなどを思い出すアクション作品。特にオープニングのカーアクションが面白い!!

 主役の女性が、守っている子供と打ち解けていく様が良い。子役が、とても可愛い。
 
 パラ
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ダムゼル/運命を拓きし者(2024年製作の映画)

3.0

 前半は北欧ファンタジー風の雰囲気で、景色も美しく好みでしたが、ドラゴン登場の後半は一転してダークに。

 ドラゴンと対峙しながら、洞窟をさまよう展開は、飽きないながらも、重さは感じられず。

 ゲー
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マンハッタン(1979年製作の映画)

4.0

 再見。下品なセリフも多いけど、マンハッタンのモノクロ映像がとても美しく、安らかな気分に。監督のニューヨーク愛が溢れています。

 ウッディ・アレン演じる主人公、不平不満のセリフが多く、自身の境遇に言
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1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.8

 台湾のオリジナルは視聴済。脚本のクドカン色が強くなり、男女の設定が入れ替わっているけど、大筋は変わらず。気楽に見れる恋愛コメディ。

 前半に伏線を張り、後半で同じ時間帯を別目線で描き、謎を回収する
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.3

 高速で走り抜ける映像が、稲妻の様で格好いい。軽快な主人公であるフラッシュ役に、エズラ・ミラーが似合っていました。

 バットマンなど、様々なヒーローが登場しますが、スーパーガールが凛々しくも可愛くて
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

 ジャズは一般的に静かで難解なイメージですが、実はとても熱く、格好いい。映画館で見なかった事が悔やまれる出来映え。

 まずジャズピアニスト、上原ひろみの楽曲が素晴らしい。鑑賞後、直ぐにサブスクでアル
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隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

3.5

 ミステリー作品と考え鑑賞、全く違う内容で驚いた。トワイライトゾーン、世にも奇妙な物語に有りそうな日常SF。

 隣人Xの正体が気になり最後まで見る事が出来ましたが、突拍子もない設定のため、深さは感じ
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悪女(2023年製作の映画)

2.5

 ヒリヒリする様なサスペンスを期待してたけど、既視感のある展開でイマイチ。 

 台湾映画は好きな作品も多いので残念。

ある男(2022年製作の映画)

4.5

 原作は既読。細かい内容を忘れていたので、記憶の補完に丁度良かった。個人的には小説よりも、深い余韻を残してくれた作品。

 他人だけでなく、自分の事さえも、よく分かっていないのではと不安な気持ちに。子
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.8

 原作は愛読書の一つで、既読、再読済。DV等、辛い表現が多いけど、タイトルのクジラに込められた想いに、希望を感じました。

 杉咲花、流石の演技力で主人公キナコを熱演。華奢だけど、何処にそんな凄いパワ
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.5

 前半は現実の厳しさが続き辛い展開ですが、後半は一転して笑える展開に。総じて石井監督らしい、不思議で暖かな家族映画。

 タイトルどおり、稲妻の様に暴走する主人公、松岡茉優の演技が素晴らしい。鬼気迫る
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ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

4.0

 サブスクで手軽に名曲が聴ける現在も良いけど、カセットテープに録音した曲を大切に聴いていた時代の方が幸せだったかも。そんな事を考えさせてくれるドキュメンタリー。

 当時はバンド・エイドに参加していた
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アインシュタインと原爆(2024年製作の映画)

3.5

 オッペンハイマーに先駆けて鑑賞。原爆が、いかに特殊で危険な発明であったかを改めて考えさせられました。

 原爆投下から100年も経たないのに、核兵器の脅威が消えない現在が、とても恐ろしい。

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.5

 久し振りに見直したけど、やはり面白い。押井守の初期名作。

 エンディング曲等、古臭く感じてしまう箇所も有りますが、異世界に迷い込む感覚が素晴らしい。

 TV版のリメイクも良かったけど、やはり本作
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アンデス、ふたりぼっち(2017年製作の映画)

3.0

 とても辛く、悲しい作品。

 アンデスの山奥を舞台に、老夫婦二人の生活が淡々と描かれ、静かな映像が続きますが、後半は不幸の連続で見るのが苦しくなりました。

 創り物と割り切れる映画であれば、グロく
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