すし酢高跳びさんの映画レビュー・感想・評価

すし酢高跳び

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告白 コンフェッション(2024年製作の映画)

3.6

前から好きだったの♡みたいな時に使う、告っちゃう意味じゃなくて、どっちかと言えば『懺悔』の意味でこの「コンフェッション」が付いてるんですね。

しかも、開始1分位で言い出す。

お笑いなら出オチに近い
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

3.0

すんません、大して好きでもないのに初日に行って。だって、前章観てたら行くでしょ?

正直言って、後章の方が好み。

前章は門出(幾田りら)とおんたん(あのちゃん)の女の子友情編でしたが、今回はおんたん
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関心領域(2023年製作の映画)

4.0

好きの反対は、嫌いじゃなくて『無関心』

この無関心でいる事の、恐ろしさと残酷さを突きつける。

戦争をしている事。ここで言えばその壁を隔ててすぐそこで行われている、ユダヤ人への虐待・虐殺の当事者が、
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死体の人(2022年製作の映画)

3.5

1人勝手に奥野瑛太祭り開催中。
先日観た『碁盤斬り』の左門役が、あまりにも素晴らしかったので、まだ観ぬ作品と言う事で割と新しいこちら。

売れない役者、広志(奥野瑛太)に来る役はいつも殺されたり、死体
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ミッシング(2024年製作の映画)

3.9

TVって、何なんすかね。

叩くにいいだけ悪口だらけのSNS。
あんなもん便所の落書きって言うけど、あれは個人を攻撃してこない。

子供が行方不明になった。

子供を持つ親なら1度や2度、ヒヤリとした
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

4.1

元は「柳田格之進」という古典落語。あらすじは、もうこのまんま。でもそこに復讐劇を合わせた所で面白さが増している。

しかも、主演は復讐顔の草彅剛。
あのワナワナ震える顔面が、よき。

柳田格之進(草彅
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劇場版 おいしい給食 Road to イカメシ(2024年製作の映画)

3.6

子供がまだ、食べてるでしょうが!

とは、かの有名な「北の国から」の名ゼリフ。この作品もまた我が故郷、北海道を舞台にした作品。

おいしい給食は、2019年にテレビドラマとして始まり、今年シーズン3ま
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正義の行方(2024年製作の映画)

4.0

この裁判は、何か間違ってるんじゃないか。

この作品を観ている誰もが感じる違和感。
1992年に起きた『飯塚事件』を追うドキュメンタリー。

福岡県飯塚市、当時小学一年生の女児2人が登校中に行方不明に
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エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

3.2

実際の誘拐事件。

身代金目的でもなく、殺人目的でもない。けれど、これは誘拐事件だった。

子沢山のユダヤ教徒の家族。その内の1人がエドガルド。赤子の時に、死にそうになる。というか、なっていたのかも今
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マイ・スイート・ハニー(2022年製作の映画)

4.0

ラブストーリー同様、ラブコメもあまり観ないんだけど、ハマると超絶お気に入りになっちゃう事もある私。『50回目のファーストキス』なんて何回も観ちゃってるし。

そう、ベタな展開。嫌いなようで、実は好き。
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人間の境界(2023年製作の映画)

3.5

ウクライナから逃げる200万人もの人々を受け入れたのが、ポーランド。素晴らしい国だと思ったし、ポーランドにも支援していかないと、位に思ってましたよ。

なのに。

ぶっちゃけ、ポーランドのイメージ変わ
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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

4.7

ドキュメンタリーは好きですが、戦争ものは苦手とずっと言ってきた。作品の出来うんぬんよりも、戦争という哀れで愚行極まりないそれに、ただ悲しみと怒りで涙が出てしまい、しっかりと作品と向き合う事が出来ないか>>続きを読む

ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

3.9

Netflix にて鑑賞

ナイアド その決意は海を超える

あぁ、ダメだわー。私これどこを切り取っても泣きのツボ刺激されちゃうやつだったわぁ。

何この素晴らしいチャレンジ!!

もう最後の方なん
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.4

プリシラ大好き、愛しちゃお〜♪って歌ったのはカリメロですが、エルヴィスも負けず劣らず愛しちゃってましたね。だって出逢いは、プリシラがまだ14歳!!
歳の差は8歳なので、この時エルヴィスは22歳。にして
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.1

過去の命、なるほど『前世』という意味か。それを知ってから、グンとこの作品が近くに感じた気がした。

私の事をよく知る方ならご存知かと思いますが、滅多な事ではラブストーリーを観ない私。
しかし、この作品
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青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

3.4

これ名古屋の人なら【シネマスコーレ】で実際に観られるんじゃないの?ヤバ、激ヤバで激エモ!
私もそこそこ気合いの入ったミニシアターで鑑賞したけど、どうやってもそれには敵わない。

題名は2ですけど、別に
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RHEINGOLD ラインゴールド(2022年製作の映画)

3.1

俺の最初の記憶は、刑務所だった。

この言葉が指すように、ジワ(エミリオ・サクラヤ)の人生は壮絶。

シリアで刑務所に入るジワ。拷問されて、答えればすぐに出してくれると言う。

「金はどこだ?」

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貴公子(2023年製作の映画)

3.6

既に捕まっている状態から始まる。しかしすぐに形勢逆転し、久しぶりに会う男に『友達だ』という。
その後、ナイフでも斧でも(韓国ノワールだからさ)拳銃でもなく、その男にドライバーで『こういう物で心臓を刺す
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.8

素晴らしい歌声の裏側が、壮絶過ぎる。こんなに泣けると思ってなかった。
月並みだが、スターは光が明るければ明るいほど、影は深い。沢山の愛をファンに与えたのに、自分はその愛よって殺されてしまう。

今のア
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.5

私は旦那が無類のプロレスファンという影響で、昔からプロレスの技をかけられて生きてきた。基本的に私が小柄な為、ジャイアントスイングが8割方だったが、様々な技と人名を聞いてきた。

娘が着ていくズボンの裾
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

3.6

映画好きな方なら、もうお気付きかもしれませんが、こちらも監督はポールトーマスアンダーソン。

はい、2作続けてこのコンビ縛りでございます。
しかも、アカデミー賞主演男優賞をどちらもダニエルデイルイスが
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手紙は憶えている(2015年製作の映画)

4.2

めっちゃ面白い!!

これは今公開中の韓国映画『復讐の記憶』のオリジナル。公開中と書いたものの、北海道での公開は無いという、悲しい状況。

一部のフォロワーさんからは、こちらのオリジナル版がやはり素晴
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ハント(2022年製作の映画)

3.9

パク・ピョンホーーーーーーーー!

韓国って、フルネーム呼びしますよね。

と言う事で今回はまたまた、韓国にしか出来ない、南北ものです!
しかも、スパイ潜入ものってきたもんだ!!

特に舞台が80年代
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.6

なんでかサブタイトルみたいに、日本だけファイナルを付けてるけど、原題はイコライザー3です。てか、軽くネタバレなんじゃない?と思ったり。

この作品をひと言で紹介するなら
『必殺仕事人がボランティアで仕
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春画先生(2023年製作の映画)

3.6

シュールで純愛、どこか浮世離れしていて、可笑しくて愛おしい。登場人物、1人も常識人がおりません。

皆、変態で狂っている。

なのに品があって、嫌悪感ゼロ。
こんな映画が今までにあっただろうか。

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キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

4.4

憤り、これに尽きる。

実話で、その再現度が非常に高い作品の為、最後はもう悔し泣きが止まらなかった。

2011年、無実の黒人が集合住宅の自分の部屋で、白人警官に殺害された事件に基づいており、2020
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(2023年製作の映画)

3.6

差別、障がい、いじめ、虐待

生産性のない人は必要ない、必要ない人は世界から排除する

優生学。悪質の遺伝形質を淘汰し、優良な人間(あくまでも遺伝的な質)を増やしていこうとする学問がある。

これを世
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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.6

人生の走馬灯を、1人で見るより誰かと一緒がいい。

マドレーヌ、92歳。
シャルルは、46歳。

おばあちゃんと孫くらい離れた2人。
お金に困って、いつもイライラしているシャルルがマドレーヌと出逢って
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極限境界線 救出までの18日間(2020年製作の映画)

2.9

邦題なんなん。原題の『交渉』で良い。
劇中で、何日目って出るからネタバレしやがってるし。チッ。

とはいえ緊張感はアリアリで、情報戦が命の交渉を続けるので、二転三転してくる展開は目が離せません。

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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.5

なんか色々混ざってるよね?
不死身のナンチャラってゴールデンカムイだし、愛犬家な面は、ジョンウィックを思わせたわ。

けど、フィンランドとナチスって組み合わせが、そのどれとも違う雰囲気で、泥臭くてセリ
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銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)

3.5

映画好きの映画好きによる映画好きの為の作品

と言っても過言ではない程、映画愛に溢れた物語。

「シネマブルース」とはまた良い事言うわね、城定監督。
映画人生、華やかで楽しい事ばかりじゃなく、苦悩と悲
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複製された男(2013年製作の映画)

3.3

監督があのドゥニ・ヴィルヌーブという事と主演が姑息な変わり者が得意なジェイク・ギレンホールって聞いたら、観るしかないわけです。

ーーカオスとは、未解読の秩序ーー

もう、ずーーーっと不穏。
不穏な音
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