だいちさんの映画レビュー・感想・評価

だいち

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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.6

二人で生きていく為の犠牲。

あの騒動があって、すっかり話題になってしまった映画。今なにかと話題の東出、最近気になる濱口監督、こんな偶然があるんだなと、時を経て自分がこの映画に興味を持つとは思わなかっ
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Winny(2023年製作の映画)

3.9

日本人が日本人を殺す。

冒頭にもある、包丁をどう使うかは、使う人の知性と理性によるものだと感じる。それに尽きる。

最高裁で無罪を勝ち取れたことは、唯一の光明ではあるが、金子さんにとってはあまりにも
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ALWAYS 三丁目の夕日’64(2012年製作の映画)

4.0

次の世代へ、次の時代へ。

夕日町が、東京が、日本が、東京オリンピックに歓喜した時代。日本は更なる軌道に乗って、高度経済成長期に向かっていく、動の時代。夕日町の人々も例外ではなく、色々な変化に悩みなが
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ALWAYS続・三丁目の夕日(2007年製作の映画)

4.0

大切な人と見た景色は忘れない。

前作同様、人の暖かさや優しさにほっこりとする今作。前作よりはゆったりとしつつ、それぞれに練られたエピソードが用意されている。

前作のラストに完成した東京タワーを始め
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ALWAYS 三丁目の夕日(2005年製作の映画)

4.4

今を懸命に生きる。

叶うことなら、この時代を生きてみたかった。人情が溢れる東京タワー完成前の三丁目、裕福ではないけれどそれでも懸命に生きていく人々に勇気をもらえる。

欲しい物が、割と何でも手に入る
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.6

下流へ、下流へ。

人が生きていく以上、自然を一切傷付けずに生きていくことなど出来ない。そこから人数が増えて、村や町の単位と大きくなればなるほど、自然を壊しながら生きていくことになる。それを理解してい
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.7

君は人間に戻り、私は悪魔に魂を捧げる。

池井戸潤原作作品なら、これは観とかんと。ほんと銀行という世界の中で、これだけ面白い作品を量産出来るな。

金というモノに支配され、金というモノに自分の魂を捧げ
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

紅に染まる青春。

改めて思うけれど、紅って曲は感情が乗りやすくて叫びやすくて、高音が続いて声が絶え絶えになりそうだからこそ、力を絞り出す良い曲だなと感じる。そんな曲って少し減ってきたかもなって。歌に
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.7

もっこりちゃん、Netflixへ。

原作をあまり知らないからこそ楽しめるであろう実写化作品。ではないくらいクオリティはしっかりしてる。
ギャグもあって見やすく、現代に溶け込ませたシティーハンター。ア
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.5

まだ少しだけ旅を続けます。

好きな描写もとにかく多い。季節を感じられる映画は好きだし、日々を生きていく人を感じられて良かった。展開はある程度読めてしまったのはいいとして、「それはおそらく分かるように
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LIFE!(2013年製作の映画)

4.7

その瞬間を大切に味わう。

カメラマンからするとカメラに邪魔されたくないって感覚が非常に分かる。カメラに邪魔されないでと思う瞬間も全人口スマホ時代だからこそ感じる。そんなものを雁首揃えて構えてないので
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少林サッカー(2001年製作の映画)

3.7

蹴ること、それすなわちサッカーなり。

はちゃめちゃすぎる。サッカーわいと終始ツッコミたくなるほどの奇想天外っぷり。金曜ロードショーとかでめちゃくちゃ放送してた気がするけど、全部掻い潜って今更、鑑賞。
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市子(2023年製作の映画)

3.7

わたしは、どこに向かうの。

市子という人物像がだんだんと見えてくる毎に、市子の壮絶な人生と、断片断片で市子を救ってきた数多くの物があることを知れる。その一つひとつが、市子を救うまでには至らず、ラスト
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いまを生きる(1989年製作の映画)

3.8

いまという一瞬一生を生きる。

いまを生きるという当たり前のことが出来なくなる瞬間が生きていく中で何度かある。何かに抑圧されたりする中で、自分という存在に蓋をしてしまう。そんな時、キーティングの存在を
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.3

二人のアーガイル。

何これ!面白すぎる!
二転三転四転五転。。くらいしてくる怒涛の展開。
アクションは相変わらずのキレッキレ具合。キングスマンからの引き続きの多彩なカメラアングル、飽きさせない展開と
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スーパー!(2010年製作の映画)

3.3

存在しなくてもいいスーパーヒーロー。

ジェームズガン作品だったけれど、こんなに合わないとは。。
合わなすぎてむしろ面白い。

グロテスク、身勝手、バイオレンスなヒーロー、だけどおじさんの哀愁が漂うと
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幸せへのキセキ(2011年製作の映画)

3.7

20秒の勇気の先。

だせぇ放題。それだけでとてつもなく損してる。日本のマーケッターはちゃんと映画見て、考えてるのか。

さておき。

とんでもない人生の節目、引っ越しと共に動物園の中で暮らすだなんて
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博士の愛した数式(2005年製作の映画)

3.5

美しさを感じられる瞬間を探して。

ゆったりしっとり小難しくなく、数学を軸に博士の豊かな人格を描いた作品。
大きな展開は無いのだが、時が止まっても進む時の流れを季節の情景を交えながら、美しく写していた
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

3.7

ヤンシャオチーは1秒先で待つ。

1秒が巻き起こすストーリーはそっち系?っていうのが最後の印象。もっとコメディかと思ってたし、瞬間瞬間の1秒のラグに面白さが詰まっているのかと思ってしまった。きっと全部
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

3.8

そう、空気の中にもいるよ。空を飛ぶ風船のように。

決して病気のことに着目するのではなく、息子との毎日に着目して、生きていく1日1日の大切さを描いている。でもそれは毎日ケーキを食べるような特別なことの
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HERO(2007年製作の映画)

3.8

たったひとつの真実。

初めて見た時はブームも相まってか母親とお姉ちゃんと行った記憶の思い出深い映画。大前提として、ドラマだからこその段取りはあるけれど、根本は人の命はそれぞれ尊ぶものであり、それを無
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

3.6

生きてるって感じがするだろ。

このおじいちゃんを他の人目線で見たらなんて嫌なやつではあるんだけど、オーヴェの人生を知る毎に彼のことが好きになっていく。彼はその長い人生を妻の為に生き、妻もまた彼の為に
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世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

4.1

消えたとしても、生きていく。

何回か見ている映画にはふと見たくなる瞬間があると思う。それは、その時の自分の状況に応じて、やってくるもの。不思議な縁でまた自分の目の前に広がる世界。

世界から自分の大
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.1

地味ってのは幸せってことさ。

リバーやドロステよりかなり好みな作品でした。それぞれのタイムリープの感覚は違うけれど、一週間という単位が一つの仕事の区切りとしてちょうど良く、また自己を見つめる期間とし
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ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

4.5

愛はこの世界に溢れている。

愛は偉大だと年に一度、本気でそう思う1日があってもいい。冒頭のシーンとナレーションがとても好き。クリスマスをテーマにしているけれど、冒頭のシーンは特別な日じゃなくても愛を
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ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

3.6

上を見ろ、歌い続けよう。

クリスマス気分を感じたくて鑑賞。
歌の威力って、本当に凄まじい。ワムのラストクリスマスがかかった時の興奮ったらない。ハッピーエンドを向けてひた走るクリスマス映画。

困難や
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蛇イチゴ(2003年製作の映画)

3.6

お兄ちゃんならきっと捕まらないよ。

観る人が最後をどう解釈するかは自由で、ただ人間の持つ理性という皮はいとも簡単に崩れてしまうことが分かる描写の数々は恐ろしかった。家族でさえもそうなんだから、他人は
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おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

4.0

自分の人生を決める。

ふわーとじわーとやさしくなれる映画。
時かけとサマーウォーズを経て描かれる子どもと親の成長物語。
両手に抱き抱えていた子どももいつしか自分で歩き、考え、そして自分の居場所を見つ
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.7

兄弟に戻れるのか。

すばらしき世界の流れで鑑賞。
際立つのは、やはり主演俳優二人の演技。良い時も悪い時もその表情全てに惹き込まれる。何を考えているか分からない兄と何を選択するのか分からない弟。感情は
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.9

魂がここに来いと叫び続ける。

なんじゃこの映像は。
まさしく世紀末の世界に何でもありのアクション映画。作り込みが凄すぎて、チンケには決して見えず、その世界観に魅了される。

イモータンジョーが全て持
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.2

思い込みの悪魔。

設定が面白そうだから見たけど、ポップに人が死んでいく描写はキツい。ホラーコメディで笑える箇所も確かにあるんだけど、なまじ描写がちゃんとしてるからキツい。

ただ、思い込みで物の見方
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.6

歯を食いしばって、ここにいる。

社会と繋がりをどれだけ見出せるかで、自分の価値も変わってしまうような気がする。刑務所帰りで何も持てなかった三上が、少しずつ自分の世界を広げ、社会と関わっていく様は見て
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.2

生きててこその景色。

正直、この映画を観た友達のベタ褒めが無ければ観なかったかもしれなかったゴジラ映画。
脚本が山崎貴。数多くの不評作品がありながらも、今回の戦後すぐという舞台も相まっての作り込みが
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マスク(1994年製作の映画)

3.5

キマったぜ、最高に。

もうハチャメチャな映画やん。トムとジェリー的な最近で言うとワンピース的な。何のこっちゃな展開続きだったけど、不思議とジムキャリーなら許せるんだよなぁ。

こんなに自由な映画があ
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バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

3.6

フランス版、アッセンブル!

愛すべきスーパーヒーローパロディ映画。
下ネタ多め、ブラックジョーク多め、痛さ多め、パロディ盛り盛りでした。分かりやすく笑ってしまうパロディから、ひっそりと入れてるものま
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.5

映画と生きていく。

自分の中での期待値が上がりすぎてしまっていたかもしれない。ニューシネマパラダイス的な映画かと思ってしまっていた。

サムを取り巻く環境は激しくて、人生の色々なことを経験してきてい
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