イシガさんの映画レビュー・感想・評価

イシガ

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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

3.2

流石に要素過多じゃないか?
戦争、平衡世界、世界防衛、ロミオとジュリエット、ジャーナリズム、情報統制、エネルギー問題、妖怪人間ベム、エヴァ、東京グール、チェーンソーマン、泡に触れたらやばい漫画もあった
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関心領域(2023年製作の映画)

3.9

物語の背景とSEとして、ずっと存在している収容所。
でも、この映画の主題はその中で起こっている凄惨な出来事を暗に語ることじゃなくて、それをもっと普遍的なメタファーとして置いている印象。
お前らは、結局
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天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

3.9

これくらい捉われずに生きてみたいな
そこに含まれるむなしさみたいなものも含めて羨ましいし、それが人の温もりで昇華されるのに焦がれる。

ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

3.9

感情を抽出するのうんま。
悲しいことを世界の果てに捨ててくるよってレコーダー渡されたシーンが良すぎる。なぜか突拍子もなく泣いてしまうんだよ〜、大人だって。

その他にも、なんで今この感情なんだっけって
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

3.8

独立時代って題してるくらいだから、台湾の独立を一過性なものとして捉えてるのかな。
その中でも人間にある普遍的な心持ちというものを描く。
それがつまり、男女関係だったりする。
どんだけ空回ってほつれても
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.5

ものすごいことだけ分かる。
物語の複層、台北という場所の特異、アングルの独創。全部の情報が奔流してて、ずっと見入って過ぎ去っていった。
むしろ、感動とかない。

でも、全くストーリーを知らなかったけど
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夜霧の恋人たち(1968年製作の映画)

3.8

かわいいな〜
年齢よりも幼い挙動が全部かわいい。
監督の青年観、青春観みたいなものがすごく優しいんだろう。微笑ましく思い出しながら作っているのを感じる。
「嫌になったら逃げよう」ってこのマインドで生き
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GONIN(1995年製作の映画)

-

なにがおもろいんだろう。
普通に馬鹿じゃん、みんな…

ビートたけしの芝居だけは震えた。

そこにいた男(2020年製作の映画)

2.2

刺された瞬間って痛みと熱さを誤認するんですね

ゲームの規則(1939年製作の映画)

-

ショーペンハウアーが社交界をめっちゃディスって、そこに幸せがないって言ってたの思い出した。
コミカルで、画面全体を使う演出楽しい。

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.7

本当に嫌んなっちゃう。
これは一個の境地だろ。
画だけでもずっと観ていたいし、何の変哲もない台詞にも心を動かされる。

お話自体は、タイトルに沿った、争いの根源には善悪はなくて大切にしているものの比重
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狩人の夜(1955年製作の映画)

3.7

物語がスリラー的な一筋縄じゃなくて、色んな方向に展開していく。
それって平野啓一郎の分人の考え方に起因してる気がした。
特に子供は素直だから、自分の心に正直だ。
ジョンの「こんなのいらない。持っていけ
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ほとぼりメルトサウンズ(2021年製作の映画)

1.5

この作家、田舎に住んだことないやろうなってシーンと設定の目白押し。
それ以前に登場人物の動機とか感情変化が意味不明。
ひどい。
なんでこれで映像化できるだ…

國民の創生(1915年製作の映画)

3.6

お話の人種的な対立構造はさておき、
この大作を観た観衆は、さぞ驚いただろうなっていう感慨があった。
圧倒的。

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.3

緩急なく、ずっと同じような特異なシーン観せられると、なんか慣れちゃってもういいわってなるんだな。
それがなぜなのかも判然としないし。
起こる事象にリアリティがないことはいいとして、彼の生活とか居住地と
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.6

暴力の拡大に対して人間がいかに無意識であるかという話だと思った。

最初はただただ量子論に傾倒する青年だったはずのオッペンハイマーが、原子爆弾を作った作ろうとした理由ってめちゃくちゃ曖昧。
それは、純
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

最高〜。

ちょうど原作読んでたところまでで、前章が終わったけど、いかに自分が適当に読んでたのか思い知った。

こんなにも浅野いにおの思想が散りばめられてたとは。
ソラニンで種田が、地震や戦争が起こっ
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市子(2023年製作の映画)

3.9

幸せになってくれ、市子。
ってちゃんと思わせてくれる。

そして、血が冷たくなるようなあの1シーン。
あれだけで杉咲花の異才がわかる。

構成も秀逸で、ただただ夢中で感心しながら観れた。

でも、なぜ
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