くろゆりさんの映画レビュー・感想・評価

くろゆり

くろゆり

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.8

タイトルの入りがプロレスのトーナメント表みたいで、そこからギャレス版ゴジラの重みの面影はほとんどない。コングがほぼ喋らないでかい人間みたいなの面白い。
ゴジラ映画は何作も続いて巨大生物の恐怖とかを描く
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回転(1961年製作の映画)

3.5

半世紀以上も前の作品であるにも関わらず、不安に感じさせたり、怖いと感じさせる描写が多いのはすごい。割と最初の段階で不穏な空気を漂わせながら、不穏の対象がどんどん変化していくのは面白い。子供の無邪気な残>>続きを読む

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

5.0

ホドロフスキーの構想していた幻の作品「DUNE」。公開されていれば現在のSFと違った進化を見せたとさえ思えるほどの作品について語る90分。作れなかった作品の話なのに最高にワクワクして見たかったと思わせ>>続きを読む

サンタ・サングレ/聖なる血(1989年製作の映画)

4.1

エルトポ、ホーリーマウンテンと続いて見たからか、めちゃくちゃわかりやすいエンタメながらすごい面白くて、今まで見た中ではすごい好き。
宗教の持つ悪影響やおかしさが全面に描かれていた。あえて異端の宗教とい
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ビースト(2022年製作の映画)

3.5

2022年で人対ライオンを描いてちゃんと迫力あるものに描けているのはすごいと思う。ライオン普通に怖いのに、最近モンスターのインフレで「ライオンかぁ」なんて見られやすい中で、変な設定なく真っ当にライオン>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.0

水木しげるの戦争記と鬼太郎の誕生までをうまくオリジナル?として落とし込んでいて、見事な作品だと思った。あまりにも残酷で救いようのない話と、かなり強烈に描いた残酷描写は凄まじかった。因習サスペンスホラー>>続きを読む

ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.5

アメコミ映画ではお馴染みの制作群が脚本監督を務めたゾンビ映画。正直中弛みしてる感じで、中盤イマイチに感じていたが、ガッツリ盛り上げてくれるオープニングとテンションの高いクライマックスがよく、なかなか楽>>続きを読む

オーメン(1976年製作の映画)

3.5

およそ50年近く前とは思えないほどにショッキングな描写の数々。特に首がスパッとなるシーンは、今見るとフィクション感は強いが勢いがあってびっくりした。
666の意味も今では有名なのもこれが元なのだろうな
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.6

思ったよりも現実世界のパートが多かった印象。実は異世界パートはだいぶ少ないが、グロテスクなビジュアルによる強烈さと全体的なアンリアルな曖昧さが残る。
ファンタジーのもつダークな部分とおとぎ話の本来もつ
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ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター(1993年製作の映画)

3.2

美しい音楽と愛欲にかき乱される官能的な恋愛模様はクラシックフランス恋愛劇を見ているよう。言葉を発さないからこそ肉欲的な交流をする部分が強いんだろうと思う。
初手の登場でだいぶ性格悪いやつだというのがわ
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.7

スライドショーとナレーションのみで作られた映画というのは体験したことがなかったため、初めての形式の映画に衝撃を受けた。
60年代の核戦争への恐怖が読み取れるような時代背景とSF設定ながらもフランスの上
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.7

呆気にとられてしまうラストを体験し、徐々に感想が滲み出てくるような映画。冒頭舞台の自然とその生活を静かにゆっくりと描く。舞台説明でサクッと終わらせるようなところをじっくり描くことで後の説明会のシーン以>>続きを読む

マスマティックな夕暮れ(2017年製作の映画)

3.7

ヨーロッパ企画特有のテンポ感の良い形で進むコメディ。ヤンキーが勉強をするうちに真面目になっていくのが微笑ましいし、なんなら数学オタクみたいになっていくのが面白い。12分で起承転結とちゃんと設定を誤魔化>>続きを読む

バタリアン(1985年製作の映画)

4.1

80年代のパンクブームを感じるテンション。人を襲うところ以外はゾンビは人間と同じような生物なのがまた恐怖。警察がなすすべなく来ては食われの繰り返しなところは当時の反権力的な兆候を思わせる。
タールマン
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ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

3.5

後のゾンビ作品全ての祖。後世作られた作品があまりにも膨大で各種様々な成長を遂げていってるため、元の本作を見ても王道すぎると思えなくもないが、ちゃんとゾンビは怖い。ビジュアル的にも怖すぎず、また動きもト>>続きを読む

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

4.4

話題となった前作よりも確実に面白かった。恋愛模様と謎解きとアクションとがちょうどよくまたちゃんと作られていたし、めちゃくちゃキャラクターが出てくるけど思ったほど散らからずにメインを据えて進んでいたので>>続きを読む

ナイト ミュージアム(2006年製作の映画)

4.0

子供の頃好きだった映画で、映画音楽で耳に残っているのはジュラシックパークとかよりもこれ。
博物館の展示物が動き出すってのはトイストーリーと同じで子供が空想で考える夢のようだし、キャラクターがどれも魅力
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名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

3.5

赤井ファミリー含めキャラクターがちゃんと活躍してるのはよかった。本編との繋がりを作れない劇場版だから関係性の部分が中途半端に感じたが、仕方ないと括るしかないか。
流石に電話で聞いてるってレベルでは無理
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ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

4.0

We are the worldのメイキングのようなドキュメンタリー。プロジェクト自体がアフリカの飢餓救済のために曲を作ろうっていうのかすばらしいなと思った。特徴も全く違う50名近いミュージシャンがた>>続きを読む

名探偵コナン から紅の恋歌(2017年製作の映画)

3.3

恋愛、アクション、ミステリーと3つの要素がちょうど良い塩梅で作られていて、それなりに面白くはあったが肝心のミステリー部分もうちょっとどうにかならんかったんかと思ってしまった。百人一首を用いたミステリー>>続きを読む

ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

3.8

クローネンバーグ名物のボディホラー。初期の代表作と言われるだけあって、変形する身体のグロテスクで気持ち悪く、そして唯一無二さ。前半のビデオドロームに身体的に呑み込まれていくところから後半おお…と感心さ>>続きを読む

ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.5

内容としては因果応報の一言に尽きるが、ここまでいってしまうのかと呆然としてしまうところだった。一度の許されざる過ちを犯したために、少しずつ確実に壊れていく日常。作中では主人公が知る前に最悪な方向へと進>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.5

もっとSF色の強い作品かと思っていたら、思ったよりも現実味の強いスリラー。突拍子もないことが色々起きるタイプと思っていたので、かなり現実味の強い出来事が多く、世界の終末を描いた作品との相性でスリルがあ>>続きを読む

ガールズ&パンツァー 最終章 第4話(2023年製作の映画)

4.7

前回の衝撃的なラストから、どう展開していくのだろうと思っていたが、負けず劣らず面白かった。時間のかけようが異常なレベルの作品なので戦車戦の迫力がやばい。特に雪山のステージを活かした戦車戦は最後までどう>>続きを読む

ガールズ&パンツァー 最終章 第3話(2021年製作の映画)

4.7

これまでの最終章の中では一番満足感の高い三話。ジャングル戦を生かした知波単の戦術と、それに向かう大洗の対戦はめちゃくちゃ熱かったし、前作で感じた成長した感動が増幅するほどにすごかった。
他高校の対戦も
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ガールズ&パンツァー 最終章 第2話(2019年製作の映画)

4.4

第一回戦の決着。相手の性格を逆手に取った作戦とpov視点による迷路での戦いは面白かった。
キャラクターの日常場面も惜しみなく描きつつ、メインキャラクターの河嶋桃のバックグラウンドが丁寧にちゃんと描かれ
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ガールズ&パンツァー 最終章 第1話(2017年製作の映画)

3.7

新キャラ、新戦車、新高校の紹介がメインでかつ全六話の一話目というのもありこれだけで面白いとは言いづらいかな。面白かったよりもこれから始まるなの印象。
戦車戦の迫力は抜群で素晴らしいし、一話1時間もない
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ガールズ&パンツァー 劇場版(2015年製作の映画)

5.0

廃校の危機に、かつての敵が仲間として立ち向かう!といつ至って王道なストーリーながらも、音や戦車戦の迫力が満載でシリーズを見た人なら誰でも楽しめるだろう映画。かつての敵が集結する胸熱さはシリーズを見てこ>>続きを読む

ガールズ&パンツァー 第63回戦車道全国高校生大会 総集編(2017年製作の映画)

3.7

しっかりとテレビアニメ版の見どころも盛り込まれているし、2時間で5試合とテンポ感もよくアニメとかを一話ずつ観るのが億劫って人とかあんまり覚えてない人にはぴったり。正直テレビアニメ版のテンポ感はかなり良>>続きを読む

変な家(2024年製作の映画)

2.5

前評判の悪さを聞いた上で鑑賞したが、かなり気になってしまう点も多く、また求めていない形のホラーになってしまったのは残念。ホラーのジャンルが変わるのならもっと振り切って馬鹿するくらいして欲しかった気もす>>続きを読む

名付けようのない踊り(2022年製作の映画)

3.5

田中泯の踊りを見たことがある人なら、またこの映画を見た人なら誰もがこのタイトルに納得するであろう。他の何とも形容できない完全なる独自の踊り。その根底を知ることができたと思った。
幼き頃から自然と関わり
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ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!(2014年製作の映画)

4.1

本編ではちゃんと描かれなかったアンツィオ戦と共に色々な要素の補完も含めたOVA。アンツィオ高校の、頑張ってはいるけど勝てなさそうだなって感じが絶妙だし、本編に出てきた高校とは空気感が全然違うのは新鮮。>>続きを読む

名探偵コナン 緋色の不在証明(2021年製作の映画)

3.7

劇場版の予習まとめとしては最初だからだろうか、キャラの総集編という面は強かったが赤井ファミリー4人それぞれの紹介と、トリックの面などちゃんと見応えがあって面白かった。劇場版しか見ていないような自分には>>続きを読む

名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)(2014年製作の映画)

3.7

冒頭から狙撃にカーチェイス、バイク、爆発とエンタメ性が爆発した今作。ワイスピなどのアクションが作れない日本において、アニメーションがそれを叶えているのかなと思った。
犯人が誰か案外読めてしまうし、そこ
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