Miver2さんの映画レビュー・感想・評価

Miver2

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蛇の道(2024年製作の映画)

5.0

柴咲コウの演技と存在感の素晴らしさと、日本とフランスを代表する俳優陣の演技のアンサンブルを心ゆくまで楽しみながら、時にスリリングに重厚感溢れる物語が抜群の面白さ。‬
‪全てが最高だった。‬

不穏さと
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ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

5.0

‪時に容赦無い残酷さや醜さを描きながら、愛おしさと優しさと甘さが程良く溶け合って行く物語は、ニコラス・ケイジとローラ・ダーンの2人の演技と存在感と音楽の使い方があまりにも素晴らしくて、全てが最高だった>>続きを読む

プリシラ(2023年製作の映画)

5.0

生きる上での甘さと苦さが何処までも深く溶け合いながら、愛おしくて遣る瀬ない愛情の中で描かれて行くプリシラとエルヴィスの2人の物語が抜群に面白かった。

言葉で語り過ぎずにその立ち振る舞いや表情、画の構
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

4.5

カウリスマキ監督の脈々と流れ行く作家性をしっかりと体感する事が出来たし、社会情勢を取り入れながら描いて行く人間模様は時に甘くて時に苦く、容赦なく辛辣な物語が抜群に面白かった。‬

‪その当時の社会情勢
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火の娘たち(2023年製作の映画)

5.0

3画面使ったミュージカルは、死を想うからこそ生を描くその意志を強く感じる事が出来たし、この時代を生きるからこその生々しさや躍動が感じられたのがたまらなく良かった。
画も素晴らしければ、音響も素晴らしか
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戦雲 いくさふむ(2024年製作の映画)

5.0

国防を盾にして着々と進めて行くその行いは、沖縄の島々を戦争が日常を蝕んで行く事に対してあまりにも無自覚でありながら、住民の良心や尊厳を思いっきり蔑ろにしている事に強い憤りを覚えたし、国の行いとして最低>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

5.0

不穏さが淡々と何処までも蝕んで行く怖さが尋常じゃなかったし、徹底的に感情移入させない事で省略して描いて行く物語のヤバさが凄まじい、素晴らしい作品だった。

‪一見幸せそうな光景がそこにあるのに、じわじ
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すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)

3.5

淡々と描かれて行く物語は心地良くて、途中物語が紡がれて行く所に面白さを感じたり、印象的な場面もいくつかあったけど、起伏がないのでイマイチ深く響く感じがないまま終わりを向かえた感じでちょっと残念だった。>>続きを読む

マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

5.0

2007年の劇場公開以来に今回映画館で観たけど、今回の方が断然面白かったな。
大衆の期待に応えようとする姿と、自由奔放に生きる等身大の姿を軸にして、ポップにテンポ良く、スマートに描いて行く物語が抜群に
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月曜日のユカ(1964年製作の映画)

3.2

加賀まりこの可愛さを感じつつ、時にその画の素晴らしさを感じたりするんだけど、大きな所でガツっと来る物がなくて、個人的には合わなかったかな。
でもあの終わり方は好きだった。

刺青一代(1965年製作の映画)

4.3

仁義と良心を感じる人間模様の描き具合と斬新な色使いと画の構図の素晴らしさは色褪せる事なく、時を超えて改めて楽しめる作品でとても面白かったな。‬
‪そして和泉雅子さんの抱腹絶倒のトークが40分越えで映画
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0

緻密に計算された画の構図と丁寧に作り込まれた世界観の素晴らしさの中で、良い事も悪い事も全てをひっくるめての主人公が自分の人生を生きる事、現在を生きる事を描いて行く物語が抜群の面白さ。
全てが素晴らしか
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

5.0

映画館で観るのは2回目だけど、座って観ていても踊りたくなるし、1曲1曲が終わる度に拍手したくなる最高のライブ映画。‬
‪全てが最高にカッコ良かった。‬

計算されたステージの面白さを存分に堪能する事が
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BULLET BALLET バレット・バレエ(1999年製作の映画)

5.0

この作品を改めて観る事で「野火」や「ほかげ」に至るまでの塚本作品の現在が一つの線で繋って行ったし、戦争に取り憑かれた人達の話という観点で観ると物凄く腑に落ちる物があって、滅茶苦茶面白かった。‬
‪全て
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映画 ○月○日、区長になる女。(2024年製作の映画)

5.0

身近な所に降りかかって来た行政の問題をきっかけに、政治と選挙に関わる人達の姿と立ち振る舞いをとてもリアルに丁寧に捉えていて、ここに希望がある素晴らしい作品だった。‬

‪杉並区の自然の豊かさや猫映画と
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浮き雲(1996年製作の映画)

5.0

人生は時に辛辣で容赦無いけど、希望と愛とユーモアを忘れずに描かれて行く人間模様が抜群の面白さ。‬
‪2024年の現在でも色褪せる事なく、苦く優しくこの瞬間に深く溶け合って行く物語がとにかく素晴らしかっ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

5.0

怒りと遣る瀬無さと哀愁が色濃く滲む人間模様は、言葉ではあまり多く語らず、画や表情や音楽を通して描いて行く物語が抜群の面白さ。‬
‪生きて行く事に対して寄り添うその眼差しと懐の深さがたまらない素晴らしい
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

5.0

‪愛らしくポップで何処かシニカルで立ち振る舞いと釘付けにならずにはいられない面白さが溢れていて。‬
‪そして物語を楽しみながら、観ている自分の何処かにも身に覚えのあるリアルさが溢れていて、只々素晴らし
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ほかげ(2023年製作の映画)

5.0

目を凝らし、耳を澄ませながら描かれて行く物語をひたすら喰らいまくりながら、スクリーンに釘付けになった95分はあっという間で、もう完全に打ちのめされた。‬
‪完全に2023年のベスト1映画。‬
‪あまり
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演者(2020年製作の映画)

4.0

戦争を軸にして描く物語は起きている事の遠さの部分と、実際の当事者としての描き具合が見事だったし、特に中盤で良いのかな?‬
‪お知らせに来た下りの描き具合が抜群に面白かったな。‬
‪とても丁寧に作られた
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陽炎座 4Kデジタル完全修復版(1981年製作の映画)

5.0

松田優作と大楠道代の演技と存在感を楽しみながら、妖しく美しく、より幻想的に描かれて行く中で、時に凄まじい情念と狂気が満ち溢れて行く物語が抜群に面白かったな。‬
‪ある種完全に全てが狂っていて、全てが最
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夢二 4Kデジタル完全修復版(1991年製作の映画)

5.0

‪生と死の狭間を漂うかのような所で途轍も無く深く感じられる圧倒的な映像美と、沢田研二演じる夢二を軸にした人間模様をたっぷりと堪能出来て、全てが最高だった。‬

‪丁寧に作り込まれた上での圧倒的な映像美
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ツィゴイネルワイゼン 4K デジタル完全修復版(1980年製作の映画)

5.0

夢と現実の狭間で描かれて行くような物語は、不穏さと不気味さの中で時に美を感じながら、ある種骨の髄まで全てが狂っている鈴木清順監督の真骨頂がここにある唯一無二の凄さが溢れていて、全てが最高だった。‬>>続きを読む

こいびとのみつけかた(2023年製作の映画)

5.0

軽妙で時にクスッと笑える所や登場人物達の息遣いやその立ち振る舞いを楽しみながら、メロドラマとしての重みと見応え溢れる展開がとても面白かった。‬

‪物語の軸になる二人の会話が時に意味不明ではあるんだけ
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

5.0

石油利権と迫害を巡る、様々な思惑と欲望と駆け引きと打算を軸にしての人間模様を淡々と丁寧に一つずつ描いて行く物語が抜群の面白さで、あっという間の3時間26分。‬
‪全てが最高だった。‬

‪ディカプリオ
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マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

3.5

正直散漫な印象は否めないけど、所々で釘付けになったり、思わず笑ってしまう所もあったりして、ずっと映画館で観たい映画だったから、今回観る事が出来て良かった。‬

その原風景が生きて行く事に対して影を落と
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

5.0

映画でジャズを奏でるかのように描きながら、俳優陣の演技と存在感のアンサンブルと音楽のアンサンブルが重なり合う事で醸し出されて行く物語のグルーヴ感、ユーモアと生きる苦さと心踊る瞬間が絶妙な形で溶け合って>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.0

ある種の極限に置かれた状態で繰り広げられて行くその会話の中で、心に留めておきたくなる言葉が所々にあったのがとても良かったな。
今を生きる現実社会と重ね合わせるかのように描いて行く物語が素晴らしかった。
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国葬の日(2023年製作の映画)

5.0

淡々と映し出すかのようでありながら、とてもしなやかに丁寧に、時に刃を研ぎ澄ませて行くかのように流れ行く時間があっという間で抜群の面白さだったな。‬
‪上映後の大島監督と松尾さんのトークがまた映画同様に
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よみがえるブルース/トゥー・レイト・ブルース(1961年製作の映画)

4.5

古き良き映画と音楽の源流を感じながら、映し出されて行く人間模様はとても味わい深い熟成された悲喜交々が描かれていて。‬
‪最後に終わりがやって来たその瞬間、もっとその先を観ていたい位楽しめて良かった。‬
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福田村事件(2023年製作の映画)

5.0

何の疑いもなく権力に寄り添って行く姿は曇りのない澄み切った正義感に溢れていたけど、その土台になっている人間が持つ愚かさや醜さ、醜悪ぶりが物凄く丁寧に描かれていたのが抜群の素晴らしさだった。
それは俺も
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(2021年製作の映画)

3.7

正直意味はよく分からないけど、不思議と心地良さを覚えた作品だった。

オオカミの家(2018年製作の映画)

5.0

ディストピアな悪夢の童話を読み聞かせて行くようなアート作品の面白さに溢れていて、不条理な独創的な世界観と素晴らしい音響設計を存分に堪能する事が出来て、とても楽しめた。‬

何よりも‪アニメーションの独
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