個人としても社会としてもなおざりにしてきたと言ってもいい問題にこのタイミングだからこそ素通りは出来ないと発信する作り手の覚悟・姿勢が全てかなと。夫婦関係の再構築という副旋律の方が刺さってきたのはちょっ>>続きを読む
30分に1人死ぬしっかりめのマフィア映画だった。尺の割に満足度は低いけども女性としての矜持を貫くリリー・グラッドストーンのパフォーマンスは崇高。やっぱり外国人はSTETSONがよく似合う
『理想郷』と通底する主題。閉鎖的なコミュニティ内において人間という宇宙一愚かな生物を本能レベルまで解像度を上げて描出。それによって歪な現代社会の震源地として強烈なインパクトが備わる。あの激辛ラストには>>続きを読む
さすがにその汚れは決してシャンプーでは落とせませんからねっていう人物造形と、愛の曖昧さに起因した釈然としない空気の淀みが楽しい。硝子をすり抜ける様にしてヌルッと屋内に入るカメラ捌きはちょっとアガる。と>>続きを読む
黒木華大先生「おべんとうをたべていくかい?」「→はい いいえ」から始まる岩井流RPG。終わらない旅への名残惜しさはある
さほど物語に広がりは見られず狭い範囲でのワチャワチャに終始してしまったけど、序章って位置付けであれば拒絶するにはちと惜しい。「どっちなの?」を地で行く作劇と違和感回収のタイミングがそこそこサスペンスを>>続きを読む
導入部の描写が淡白すぎる印象こそあったものの、表題通りの対話劇からとことん煮詰めて自分らで選択をするという一部始終が緻密に描かれていて誠実さを感じる。ベン・ウィショーの実直さも◎
想像以上にお伽噺。チェーホフみのあるちょっと残念な人物像から一瞬放たれる光には無類の美しさがあった。老大工と若い栗売り、陰と陽(静と動)、やり過ぎていないコントラストがあの隔絶世界を絶妙に補完する
点から線へ徐々にピントが合ってくるしなやかさ、想像力を押し広げる余白の持たせ方に前のめりになりつつも、こないだこの川沿いの道を通ってあそこのパーキング停めたよな…っていうものすごい偶然への驚きが先行し>>続きを読む
期待しないで初めて入ったラーメン屋で「大盛り無料ですけどどうしますか?」って聞かれて大盛りにした結果想像以上に量が多くてやべ~これってなったけどなんとか完食できて、「そういやトッピングも豪華だったよね>>続きを読む
ちと長いけど面白かった。シチュエーションの差異による創意工夫アクションでもって内ゲバの反復によるマンネリを回避した印象。最後にちゃんと頭に一発ぶちこんで仕留めたり、必死こいて階段あがったのに一気に蹴落>>続きを読む
紋切型の撮らされちゃいました映画だけど色眼鏡で観なければ普通にイイ映画。とことん被写体に寄るカメラに反してなかなかその内面を覗かせない人物造形、それらの掛け合いが含蓄に富んでるからわりと自然に台詞が響>>続きを読む
戦中・戦後メロドラマの残り香がありつつもちゃんとカサヴェテスだった。草野球での風通しの良さがかき消されるほどに哀感漂うフレキシブルな作劇。排水口からの一瞬のクローズアップが眼福。ゴースト≒カサヴェテス
ただ眠りたかっただけなのに…がどうしてこうなった?をこの上なく辛辣な眼差しで告発。二者択一を何度も何度も何度もミスった先にある惨禍。『ユナイテッド93』『フォーン・ブース』みたいな実時間体験によって、>>続きを読む
伝統的ドキュドラマとしてほんの少しの演出を加えようとした故の顛末が、ヒッチコックとブニュエルをしっちゃかめっちゃかにしたような文脈下で叙述される現実と徐々に鏡像関係を結ぶ立て付けが見事。やがて超現実と>>続きを読む
まあ確かに3Dで観てたら、というよりは体験してたらそれなりに満足感を得られそうではある。まだまだ続くらしいから1つぐらいはマイケル・ベイに撮らせよう
かなりイイ。濱口監督が“言葉”を大切に扱ってきたように、本作もそれに伴う画面の温度変化の瞬間を逃さない。80分ちょいで虚飾や欺瞞を剥いでいく体感120分映画。取捨選択次第では途端に嘘っぽくなってしまう>>続きを読む
花子さんの変奏かつカメラも愛も止めるな。このシリーズで涙する日がくるとは…。珠緒ちゃん有能すぎる。道玄とは大違いです
ジオラマティックな舞台装置上で虚実皮膜の世界を形成してみせるいつものW・アンダーソン。マーゴット・ロビーようやくあそこで喋るんだ。パン先のあのシークエンスだけは何だかグッときちゃったな
ここぞとばかりにお国のために奉仕する水道橋博士も、あまりにも説得力が有りすぎる間男・東出昌大も絶対狙ってるだろっていう配役がずっとジワってて肝心の主題になかなか目が向かないのだけど、あの群衆心理描写は>>続きを読む
本来なら少年の眼差しがあちらとこちらを接続する役割を担うんだろうけど自分にとって全てがノイズになってしまった。人と風景どちらを撮りたいのかっていうショットもちょっと気になる。改めてジグザグ道三部作の画>>続きを読む
手術という新しいSEXのカタチ。デヴィッドさんはよこっち戻っておいで
タベアさん劇場。社会における女性の現在地をまさぐり続けた様な残滓がいいアクセントとなり酩酊に満ちた世界を見事にカプセル化
230年後くらいに『ヴァチカンのエクソシスト200』がようやく完成するらしい…
キャリー・ホワイトを想起させるそばかすフェイスのクローズアップに心が騒ぎ、幼少期特有の無邪気さと残酷さの同居描写に慄く導入部。その延長線上で少年少女のやんややんやっていうシンプルな骨格をずっと維持して>>続きを読む
そことそこをくっ付けるんだっていう歪さがクセに
コックリさんに全力でケンカ売っていく工藤すこ
×コワすぎ○ヤリすぎ。いろんな作品へのLikeが下地にあるので嫌いにはなれなかったり
新作への助走ってことでイッキ見開始