物語の起承転結によってメッセージを訴えるのではなく、淡々と残酷な現実の構図が映されている。
情を煽るような演出が少ないのも印象的。一点透視のシンメトリー的な求心力が強い構図を多用していて、差別的な構図>>続きを読む
ノンフィクションだからスコアが付けづらい
あえて評価するなら表現にまつわる映像や脚本の技法についてなのだろうが、詳しくないので…
難民、国境警備隊、支援団体、各ポジションの悲痛な苦悩を受け止めきれず>>続きを読む
ゲイだからとか幼少期に両親を亡くしたからとかそういうはっきりした何かが要因となって寂しさを抱えているのではなくて、セリフにあるように、しこりのように胸にくすぶる漠然とした寂しさという感情をマイノリティ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
いわゆるミステリーの鮮やかな伏線回収劇を期待して観に行ったら全く別物だった。
父の死というショッキングな事実に加え、徐々に明らかになる事件背景、両親の真実が少年ダニエルに振り重なる。育児や仕事にまつ>>続きを読む
薄ら寒いタイトルの通り、黒人裁判の映画の予定調和的な展開ではある。今の価値観で見れば極めて理不尽な差別的行政がまかり通っていた時代があったことを、当時の黒人の視点から丁寧に描かれているので同情の涙を誘>>続きを読む
どんな気持ちで見たらいいのかわかんなくなっちゃった。
政治による億単位の人間への扱いと被爆した人っていう個人単位の人間の思いってあまりにスケールがかけ離れていて、そこに板挟みになる研究者という一個人>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
音楽をメインに楽しんで見るのが一番いいですね。
ショービジネスの餌食になってクスリと酒で苦悩を濁しながら忙殺される日々を送り、臨界点を迎えるとこまでは音楽伝記映画のお決まり的な流れかしら。そこから持ち>>続きを読む
トムハンクスが絶妙。マネージャーによる演者への打算と愛が入り混じる向き合い方に鑑賞者は矛盾を感じるけど、当人的には一本化された思考なんだろうなっていう、アンバランスな人間性が精細に伝わってくる。
主人公がとってもバカなんだけど、自分の意思で決断する前に周囲に翻弄されちゃうことってあるよね〜、とか、先々のことを考えずに行動して大事な人を傷つけてしまうことってあるよね〜、みたいな、バカさに同情して>>続きを読む
前作に通じるシニカルな雰囲気は一切ないが!荒唐無稽な展開とファンタジーな楽しい音楽・映像で終始笑顔になれちゃう映画だった。こんなふうに童心に帰って楽しませてくれる映画全体の作風が、ウォンカのチョコレー>>続きを読む