おいちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

おいちゃん

おいちゃん

グレイハウンド(2020年製作の映画)

3.6

セリフの8割が軍事行動の指揮系統セリフという筋金入り兵站映画なので、そういうのが好きな人には超おすすめ。

巨大で派手な船こそ出てこないが、駆逐艦や商船の船団は大迫力。
狭い艦橋と大海原が交互に映り、
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.5

FURY ROAD前日譚としてこの上ない大正解。

溢れ出るアイデアを削ぎに削ぎ落として究極の宝石として磨き上げたのが前作とすれば、今回はその削ぎ落とした破片(ただしその辺の宝石が目じゃない輝きを放つ
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劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE(2023年製作の映画)

3.7

時系列を勘違いしていたので最初ちょっと困惑した。
いまサイコパス3を見たらもうちょっと面白いかもしれない。

バティモン5 望まれざる者(2023年製作の映画)

3.7

我らがラジ・リの最新作。
棺桶を運び出す冒頭だけでハラハラとさせて作品の方向性を示す演出はお見事。

今回は事実をもとにしたフィクションに振り切ったが、行政と弱者たちの戦いを描くのはいつもの通り。
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ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉(2024年製作の映画)

4.3

天才山本健の初映画監督作品。
全ての画面に意味を持たせようという執念すら感じる画面に108分時間を忘れて食らいついた。
いつもの青春スポ根もさることながら、ウマ娘という生物の真にかつてないほど迫った挑
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劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD(2023年製作の映画)

3.8

リアルライブを見る趣向の演出で作られたライブ映画。
顔と声のいい男のパフォーマンスは意外と100分しっかり見られた。
Re:valeのホモ営業はともかく、陸と天が非公表のはずなのに双子営業してるのはお
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ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)

3.8

主演のキングズリー・ベン=アディルってバービーに出てきた黒人のケンの人だったのか。
マイケル・B・ジョーダン並みのイケメンだったから全然気づかなかった。

トラペジウム(2024年製作の映画)

4.0

WUGからオタク受けっぽい誇張を抜いたようなリアルアイドル系青春映画。
主人公は自分にも他人にも厳しいタイプで鍛錬や努力を怠らず、性格悪いかもしれないがキャラクターとして好かれるのもわかる。

オチで
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コードギアス 奪還のロゼ 第1幕(2024年製作の映画)

4.0

抑圧者への反逆の物語、ナイトメアフレームのスピード感ある戦闘、クリフハンガー、男も女もエロいイケメンだらけ。
コードギアスに求める物を備えた最新作。
まずこの3話だけでも見てください。

木村貴宏さん
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新・猿の惑星(1971年製作の映画)

3.7

猿の惑星シリーズ3作目。
素晴らしい演出の効いたオープニングからだいぶホラーなエンディングまでずっと面白くてすごい。

この時代の大ヒットシリーズの3作目って大体微妙になる頃なんだが、様々な事情がある
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恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

3.7

映画からセクシャルなシーンが激減しているという10年前にも見たようなニュースを最近また見た気がしなくもないが、そんな世情でこの映画が妙にヒットしているのは一体なぜなのか。
それが気になり劇場に馳せ参ず
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.1

なぜか公開時に見たのにマークしてなかった。

リドリー・スコットの撮る歴史物のダイナミックさとホアキンが好きなら見て損はないかと。
2時間半とはいえアレだけの戦争シーンを詰め込むのはちょっと撮影スピー
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MEMORY メモリー(2022年製作の映画)

3.5

キャストの堅さとマーティン・キャンベルの演出でリーアムのこれ系にしては及第点の印象。
児童人身売買の描写が生々しくてなかなかにハードだった。

年に合わせてか老いてキレのない老兵の最後の戦いっぷりは流
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続・猿の惑星(1970年製作の映画)

3.6

中学生ぶりくらいに見直したけど意外と記憶してたより悪くなかった。
前作のラストから始まるオープニングはかっこいいし、唐突な全滅エンドもいい。
スペースダンディの爆破オチはこのオマージュか。

ガンズ・アンド・キラーズ(2023年製作の映画)

3.3

設定の良さを活かしきれないジョン・ウィック風味を纏わせたなにか。

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.6

アダム・ウィンガードの画面作りの弱さが致命的だが、気軽に怪獣バカ映画を見るなら可もなく不可もない(やや不可寄り)な仕上がり。

国民から血税の無駄遣いと叩かれる組織って大体視聴者の同情を買うものだが、
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異人たち(2023年製作の映画)

4.3

アンドリュー・ヘイにハズレなし。

舞台を浅草からロンドンに移し、お盆はクリスマスになっているが、意外にも大筋はほとんど改変なし。

郷愁を感じる物語はそのままに、家族を失った男の寂しさにゲイの物語を
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フィンチ(2021年製作の映画)

3.7

配信限定に回されてしまう映画によくある出来。

オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

4.1

ソフィア・コッポラの多大なウディ・アレンオマージュ(パロディ)を感じる意外な作品だった。
ウディっぽさに父と娘の要素を入れてくるところがソフィア・コッポラらしいというか。

Apple+配信映画という
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ストレンヂア 無皇刃譚(2007年製作の映画)

4.3

見事な4Kアップコンバート版を映画館で観た。

これまでのストレンヂアを塗り替える究極のクオリティ。
初めての人も見たことがある人も全員見た方がいい素晴らしい品質になっていました。

クラユカバ(2023年製作の映画)

3.9

どちらかというとこちらが監督の長編1作目という扱いだが、マジで何の繋がりもないので別にどっちから見てもいい。

個人的にはよりキャッチーさのある「クラメルカガリ」から見た方が、作風に慣れて「クラユカバ
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クラメルカガリ(2024年製作の映画)

3.9

デュラララのキャラっぽいやつと最高に可愛いあやねるのキャラが小気味いいテンポでよくわからない造語が飛び交う会話劇と、大正スチームパンクっぽい世界で繰り広げる冒険活劇が好きそうな人はオススメです。(60>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

伝記映画でも撮れるノーラン。
時系列シャッフルとキャラが多くてよくわからんという話は聞いてたが、言うてそこまでだろうと思って行ったらまあまあしんどかったのでWikipediaくらい見ていけばよかったと
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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 4K復元版(1966年製作の映画)

4.2

ドル三部作4K完走。
マカロニウェスタンの枠に収まらない大スペクタクルの南北戦争など、大スクリーンで見るのは別格。

古いのに3時間を感じさせないのも凄い。
劇場で見るべき映画。

ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.8

情緒ある感動の復活は前作で済ませ、いつものゴーストバスターズに完全回帰。
ポリコレも世の流行も細かいツッコミどころも気にせず、ただ純粋にあの頃のエンタメ映画を追求する。
こういうのでいいんだよこういう
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夕陽のガンマン 4K復元版(1965年製作の映画)

4.7

宇宙一カッコいい男の友情と最後の10分間。

映像言語と呼ぶにふさわしい名俳優たちの芝居と無駄のない編集。
特にクライマックスのリー・ヴァン・クリーフ、ジャン・マリア・ヴォロンテの様々な感情が入り混じ
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荒野の用心棒 4K復元版(1964年製作の映画)

4.2

宇宙一カッコいいロードショー。
好きな映画だけど流石に何を言ってるんだこの配給は、と思っていた。

生まれて初めてスクリーンで見る「荒野の用心棒」は、確かに宇宙一カッコよかった。

これは映画の新たな
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

4.1

中国系カナダ人のもっさり女子と痛い友達という華のなさや、人によっては耐えきれず消滅してしまうかもしれない共感性羞恥ポイントなど人を選ぶ部分は多々あるかもしれないが、これがどうして素晴らしい出来。

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FLY!/フライ!(2023年製作の映画)

3.9

キャラクターがみんな可愛くて子どもと見るのにオススメな、90分でサクッと楽しめる良い映画でした。
世界に三間音響監督の吹き替え版がオススメ。

海の上のピアニスト 4Kデジタル修復版(1998年製作の映画)

4.3

冒頭から中盤はファンタジー映画を見ているようで幻想的な時間。
人間離れしたミステリアスな魅力を持つ1900とモリコーネの音楽に酔いしれる。

不法侵入からのキスコンボと船爆破で急にポンコツ映画っぽくな
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ホームワーク(1989年製作の映画)

4.4

アッバス・キアロスタミが子供たちに宿題についてインタビューするドキュメンタリー。

子供の映画ならOKと政府の検閲を免れたが、しっかり国の教育制度を批判する映画を撮っててワロタ。
子供を部屋に呼んで質
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俺らのマブダチ リッキー・スタニッキー(2024年製作の映画)

4.3

ファレリーの華々しいアホアホコメディ映画への帰還。
こんな素晴らしい新作がAmazonプライムで見放題からスタートだなんていい時代だ。

ジョン・シナファンは必見だし、そうでなくてもおすすめの傑作だ。

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.5

意味深で不可解で退屈で気持ち悪いホラー。
「エクス・マキナ」は大好きな映画だが、本作はダメだった。

解釈や結末を宙に投げて観客に委ねるのをテクニックだと勘違いしないでほしい。
「シビル・ウォー」には
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星の旅人たち(2010年製作の映画)

3.9

エミリオ・エステベスとマーティン・シーンの親子作品。

退屈だけど心地いいロードムービーでした。
フランスからスペインの景色がどこをとっても美しい。