パーコーメンさんの映画レビュー・感想・評価

パーコーメン

パーコーメン

せかいのおきく(2023年製作の映画)

4.4

世界観の強いモノクロ映画。音に対するこだわりが強く臭いがめちゃくちゃ伝わってくる。深くは書かないけどとにかく衝撃的。
あの時代に首を掻っ切られたのに、よく生きてたなぁおきく。
たまにカラーになった時の
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赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。(2023年製作の映画)

3.3

タイトル通り赤ずきんが死体に出会い、他の童話のキャラクターと対峙する話。福田監督らしさ全開のキャスティングと会話劇。それとセット類の安っぽさ。人によって良し悪しが分かれる典型的な作品。
話の軸とはなる
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関心領域(2023年製作の映画)

4.8

アウシュビッツ収容所の隣に暮らす看守の家族の話。タイトル通り関心の領域。阿鼻叫喚が聞こえたり、黒煙や夜の中の燃え盛る赤、それに対して何とも思わず暮らす家族たち。
音が聞こえなければただの家族の話なのに
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

1.7

引っ込み思案の真奈が震災の前日から連絡が途絶えた自由奔放でミステリアスなすみれを探す、回顧録のような話。
話が進むにつれすみれの人間模様が露わになり伏線を回収していく構成。
雰囲気は面白そうなんだけど
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

5.0

第6期ゲゲゲの鬼太郎が放送を終了し実に3年ぶりとなる新作映画。
タイトルの通り鬼太郎が生まれる前日譚の話。墓場鬼太郎のストーリー、よりも前の完全なオリジナルのストーリーだが水木と父さんとの出会いや龍賀
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ビッグ・バグズ・パニック(2009年製作の映画)

3.2

巨大な昆虫に襲われるB級パニック映画。
冒頭のシーンは約4.5分後の話なので、まずこの部分要らないし導入口が雑。
巨大な虫を潰した時の液体がシェービングクリームくらいきめ細やかで、見た目のグロさが少し
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.4

夫の自殺による心の不調を癒すため田舎に訪れた女性の話。
その田舎には男性しかいない、そして皆んなデリカシーがなかったり不快感を与える行動だったりと男性としての気持ち悪さが全開。羞恥心を知らない全裸の男
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Pearl パール(2022年製作の映画)

4.0

A24の映画、Xに登場したパールの若かりし頃の物語。
Xで淫らに執拗に迫ってきた狂いっぷりの経緯を観るような内容。
ヤバいやつは最初からヤバい要素があったということ。環境を受け入れられず、世間や欲に抗
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X エックス(2022年製作の映画)

3.7

田舎でポルノ映画を撮りに来た若者たちが老夫婦に襲われるスプラッターホラー。
昼間の前半はポルノ映画そのもので映画撮影中に自分も出演したいと懇願する録音係の女の子。それを見て嫌な気分になる彼氏、とここま
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シティーハンター(2024年製作の映画)

4.8

ジャンプ漫画、シティーハンターの実写映画作品。実写は何度かあったけど日本での実写は初めて。
ネフリ映画なだけにVFX技術の見せびらかしウザ演出や、沢山エキストラ呼びましたよ場面とか結構嫌味な部分はある
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八つ墓村(1977年製作の映画)

4.0

津山事件をモチーフにした金田一耕助シリーズ。
寅さんが全く抜けていない金田一耕助はさておいて、この作品の主役はショーケンの辰弥一択。
程よいホラーテイストに400年まで遡る歴史を交え、岡山を飛び出して
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.7

ネット上で流行った近年の都市伝説をモチーフに作られたホラー映画。きさらぎ駅という異次元から生還した1人の女性にインタビューした主人公がきさらぎ駅へ自ら赴き1人の女子を救いに行くストーリー。
一人称視点
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.2

ベイビーわるきゅーれの続編映画。ゆるゆるなゆるさと圧倒的なスタント、アクションの折り合いがたまらん作品。ゆるさは前作以上で引越された部屋での二人の会話劇はほとんどアドリブじゃないのかな。ファン目線で観>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

4.0

元風俗嬢がお弁当屋さんを営む日常的なストーリー。風俗嬢という部分はあくまで過去の話で主人公のちひろさんはいたって真面目で気まぐれな優しいキャラクター。ストーリーが進み、見え隠れするちひろさんの本質、過>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.4

親友の死を受け入れる主人公のロードムービー。自殺してしまった親友の死を受け入れつつもどこか実感の湧かない、納得がいかないがゆえに遺骨をDV親父から奪って青森へ逃避行する。
逃避行の最中に親友との記憶を
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.8

知名度の無いYouTuberとその子に尽くすイベント会社のおじさんとの物語。
YouTubeのあるある、縮図をそのまま映画にしたような内容。一連の流れや事件ごとも日常ニュースで見られるような内容でリア
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.6

シャンクスの娘、ウタを軸にしたワンピースの劇場版。今までのワンピース映画と違い歌唱パートが多い。ただどの曲もちゃんと作られている良曲揃いなので聴き続けられるし見続けられる。
ウタの世界観もファンタジッ
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.3

呪術廻戦本編の前日譚となる映画。完結してるストーリーなだけに面白いしまとまりはある。主人公の乙骨くんとリカちゃんとの純愛な物語。
カット割といいBGMの入り方が抜群でアニメ映画とは思えん出来。それでい
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ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)

4.0

本田まみを主軸に4人の女性の生き方、本当の幸せのあり方を巡る作品。
幸せのあり方をいろいろな角度で教示してくれるけど参考にはなるが驚きはない。わりと単純な解答でそれを踏まえた上でのもう一歩が欲しかった
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ゆるキャン△(2022年製作の映画)

4.5

ゆるキャン△の劇場版。主要5人が大人になり休みの日に山梨でキャンプ場を一から作るストーリー。
私自身、変わらない日常系の作品を急に大人にするパターンというのは凄く苦手なのだが、ちゃんとゆるさを残してく
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

1.0

タイトル通り大怪獣の後始末をどうするかに国家が揺れる特撮映画。
万人受け出来ない作品を作ったら右に出る者がいない三木監督の独創性に溢れた唯一無二の映画でした。一応最後の最後で解決しますが、時間が経つの
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ルパン三世 VS キャッツ・アイ(2023年製作の映画)

1.9

泥棒漫画の二大金字塔のコラボレート作品。どっちも好きな作品。キャッツアイが当時放映していた時代背景に合わせてなのか今回のルパンはPART 3を彷彿とさせるピンクジャケット仕様。かと言って次元の目がちょ>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.6

庵野秀明監督による特撮作品の新解釈映画。シン・ゴジラのことを知っていればこの作品の癖は気にならないかと。
説明の説明がひたすら続く中、ウルトラマンのストーリーを淡々と進めていく。
それだけの作品なのだ
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.2

カップルが出会ってから別れるまでを6年間のある一日だけを遡っていくストーリー。
時間を逆行する物語は新鮮で徐々に若々しく楽しく、上り調子になっていくので観ていて気持ちはいい。また逆行することによって分
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ホリック xxxHOLiC(2022年製作の映画)

1.4

xxxHOLiCの実写映画。以前にドラマで実写があった時、キャスティングがピッタリだなと思っていたのだが映画に関してはそれを超えなかった。面白いキャスティングではあったけど。
マルとモロはダメでしょあ
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

3.0

心療内科の娘一家が事故に遭い、植物人間状態から退院した母が別人では無いかと疑い始めるミステリーホラー。
自分の家族を元の形に戻す為、催眠療法を超えた精神を入れ替える黒魔術的能力を用いた父親の行動はまさ
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.2

アイルランドの羊飼い夫婦がある日、半人半獣の羊を亡き娘の代わりとしてアダと名付け育てる映画。
景色は抜群とは言わないが唯ならぬ雰囲気と閉鎖的な空間はこの作品の持ち味。
ホラーと銘打ってる割には不穏な空
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整形水(2020年製作の映画)

3.6

顔にコンプレックスを持った女性が整形水で美人に変わるホラーアニメ。整形を重ねるごとに過去の自分がフラッシュバックしたり疑心暗鬼に陥ってしまったりと全てが狂い出していく様は上手い。顔にコンプレックスとい>>続きを読む

映画 五等分の花嫁(2022年製作の映画)

4.5

五等分の花嫁のアニメの劇場版であり物語の完結編。
主人公の上杉風太郎くんが結局のところ誰が好きで誰を花嫁に貰うのかを高3の学園祭のストーリーから進めていく。伏線回収は1期2期と同じく優れている。当たり
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フォーリング・フォー・クリスマス(2022年製作の映画)

3.4

ホテルのお嬢様が記憶喪失になりとある家族とクリスマスシーズンを過ごすラブコメ映画。
緑と赤の色合いと終始ハッピーな雰囲気が観ていてポジティブにさせてくれる。
よくある内容、よくある展開、最近よくある音
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Reframe THEATER EXPERIENCE with you(2020年製作の映画)

4.5

Perfumeのライブを映画として上映した作品。Reframeのライブ自体がそもそも尖っていてMCは無いし着席だしフル尺の曲も少ないけど常に見せ続ける、元々あった物、完成した物を再構築する特質したこの>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

4.0

バンドを組んで地元のフェスに出る男子高校生の物語。
1時間ほどの短編ながら主役のケンジの次のセリフまでの間の長さや存分に時間を使っていた。
ストーリーもバンドをやっていたら、バンド好きなら何となく分か
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呪詛(2022年製作の映画)

3.0

台湾発、事実を基にしたホラー映画。ドキュメンタリー調でリアリティは高いが現実的にありえんじゃろって描写がいくつか。どの部分が実話なのだろうか。
無作為にビデオカメラを放り投げてもちゃんと撮影出来ている
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CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

1.4

カナダの大ヒット映画の日本リメイク作品。出だしは良いし、しっかりとしたキャスティングでどんなキャラクターを演じるのかもすぐ分かるので観やすい。
ただまあ本家は越えない。今更過ぎるし、何故そこまでキャス
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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

2.6

ゲーム版のバイオハザードをメインに作られたバイオハザード最新作。
ゲームの1.2を詰め込み総集したようなものなのだが出来は悪い。常にぐちゃっとした進行。その割に勿体ぶるから全体的に遅い。終盤酷いなぁ。
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.8

ドラマ、ガリレオシリーズ劇場版の第3作。
ガリレオシリーズを鑑賞したのはこれが初めてなのだが、当然ながら初見でも付いていける主要キャラクター、ストーリー展開のわかりやすさ。
ドラマの延長線上でありなが
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