このレビューはネタバレを含みます
他者が感情と思考を持って生きているということを、自分は理解しているのかと問うことが生活の中で多い。映画を観ている間、そのような思考が持続していたから、現実と非現実を隔てる壁が段々と薄れていく感覚があっ>>続きを読む
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面白かった。コメディーのみならずショットの美しさもあった。特に水面のきらめきのショット美しかった。ユーモアだけでは終わらない、人間に問いかけてくる姿勢があった。何度も人間が飛んだり駆け回っているのを見>>続きを読む
映画って平面だけど立体だよなと思わせてくれる。時系列がごちゃ混ぜなのになぜすんなりとわかるんだろう?出てくる場所すべてが美しい。病院、シーツが干されてる部屋、懺悔室、バレエ教室、厨房
神様の偶像がかか>>続きを読む
貰ってた薬が映画に出てきたから始まって早々にくらった。観終わった後、まともに歩けなかったし自分の過去を拾うように観た
たくさんのことを諦めては少しの希望に裏切られても現実でどうにかやっていくしかなく>>続きを読む
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写真館でのシーンめちゃくちゃいい。この時は永遠じゃない、失われるだろうなという予感を感じながら観た。その予感はどこで感じるんだろう、展開を予測してしまうというよりもそう感じざるを得ない。
干し柿を食べ>>続きを読む
これをフィクションとして完全には楽しめない世界になっている
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絶対に地元で観たかった、神戸で観て良かった。主なロケ地は江井ヶ島とか塩屋あたりだと思うけど、その辺はポーアイとかと違って人の跡があまり残っていないのが、海と死生観を絡ませた台詞に説得力を持たせていたと>>続きを読む
何かを話すには一緒に歩かなきゃいけない
バスの中で遠藤を見つけた時の光と影の移り変わり、遠藤が寝てるベッドには座らない
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何でその時は話せないのに後になってから話せたりするんだろう、本当に話したいこと、話さなきゃならないことは話せないまま離れることが多すぎる。言葉を組み立てること、それを相手に伝えることは時間がかかる。け>>続きを読む
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ファーストカットの豪雨がずっとこの映画の全体を覆っている。ラストは微かに光が見える
最初の5分内で彼らが抱えている鬱屈さを違う形で表している。主人公を交互に見せて、後半の服装が似ているのはある種の彼に>>続きを読む
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寿司屋とか犬を拾ってきたくだりが面白かった、いろんな優しさがあったのがよかった。
カウリスマキは友だちの描き方が特にいいなとこれを観て再確認した。人の優しさは絶対に強いし、人を信じることを諦めたくない>>続きを読む
もうすぐ佐藤伸治の命日なのと、フィッシュマンズの季節は3月だよなと思っていたから見た。
初っ端にお墓出てくるし、手書きのノートと、ずっと伏し目で話す佐藤伸治に心が抉られそうになった。諦観の視線というか>>続きを読む
桜の花びらを集めて渡す、雪を蹴る、好きな人に会う前は前髪を整える、また整える
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「また会おうね」「すぐ会えるよ」とてもいい会話だ。本当にすぐに会えるのか。でも、本当に会うとかは彼らにとって関係ないんだと思う。
黒人が白人に唾を吐かれている所を私は見たことがない。けれど実際はその>>続きを読む
全員が目の前の人を見つめておらず自分しか見ていない。愛を考えている自分自身に酔っているようにも見える、だから名前も間違えるし、目を見て会話をしない。最後はその自分から脱却しようとしているように見えた。
じりじりと居場所を失っていくんだけど、自分の居場所を作ることを諦めない様が強かった。それはすなわち生きるということでもあるなと思う
カーテンを閉めるという動作の中にも意味と心情が混ざっていた
階段を上>>続きを読む
本当にすごいなーショットが全部いいし、演出もいい。風呂場でのシーンで不穏さがピークに達するのは、それまでの過程が丁寧に積み重なっていて、観客側にも未来を予感させるからだろうなと思う。水のあるところで何>>続きを読む
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出会ってしまうシーンが怖い、川の水が異様にきらめいていて、これは何かあるなと観客側にも予感させる。手持ちの撮影もそれを予感させるなと思う
そして、この映画における女性の在り方は従属的だなとも思った。>>続きを読む
タクシーというのが鍵だなと思った、赤の他人と、ある種のプラネットを形成していくんだなと
ヘルシンキでカウリスマキ常連の役者が出演してたのが嬉しかった。煙草を友だちにやるシーンと、ラストカットが良かった
隠している他者の傷を見つけてしまったとしても、触れる勇気があるかってことが難しい、触れられたくない人もいるし、その人の領域に介入していくことと同義だから。けれど、時には傷に触れなければならない時がある>>続きを読む
互いの罪を持ち合うことは果たして本当に救済や赦免になるのか?壊れている雨も全く凌げない傘を2人で寄り添うように差していることが、何よりの救済だと感じた。鈴木慶一がいい。篠田昇の光を取り込む撮影がこの映>>続きを読む
もこもこの靴下に牛乳瓶を入れていること、出ていく時に肩を触ること、一緒に倒れること、ひとりではなくてみんなで立ち上がっていくこと、愛が端々にまであった
労働のために生きているようになってしまって、人が理不尽に死んでいくのをラジオで聞くばかりで、静かな怒りを抱いても自分では何もできず、それでも、音楽を聴き酒を飲み煙草を吸い、日々から逃避する弱さを互いに>>続きを読む
内にいる子どもが他者の優しさによって世界という外に触れる。その優しさにすべて気がついていない。それは単純に年齢的なものがあるから、優しさに気がつくまで待って見守る
雪って行動の痕跡が見えるのがいいな、>>続きを読む
ロングショットによる観客に対しての突き放し方と寄り添い方が交互に訪れて映画が進んでいく
工場に泊まり込む、サバゲー、犬が工場に迷い込んで皆で捜す、年末年始という要素が日常のなかに潜む非日常を生み出している。途中からは日常が逆転し、非日常になっていく。死んでも尚、触れることができる、あのシ>>続きを読む