森田の喋り方や佇まいで常に緊張感が走る。中途半端に理性は保ちつつ、失う物が無い故の躊躇の無さで殺る時は簡単に殺る。街中とかでも絶対に出くわしたくない。
前半と後半でルックまで変えて、とことん胸糞な展開>>続きを読む
脳筋パワー系映画。吹き替え版で観た方が良かったかも?一人寂しく自宅のPCで観るんじゃなくて、何人かでツッコミながらワイワイ観るべきやつでした…。
君のいる時間。いない時間。私はあなたではない。あなたは誰。知らない事。敢えて言わない事。他人を変えられると思う傲慢さ。自分は変われるのか。人との関係性について、普段面倒で深掘りしていない事について突き>>続きを読む
「そうはならんやろ」と「何してんねん」の連続で面白過ぎる。ツッコミどころには大いに笑いながら、流石にグッとくる瞬間もあったり。一番好きなキャラはシャープ大佐でした。
序盤の「コマす」シーンでかなり無理だったが、結果的には持ち直した。男も女も分かってやってるしあのフランス人少女ですら別に純朴ではない。しかしそんな彼ら彼女らの虚無を切り取る映像には、どこまでも優しい質>>続きを読む
労働、階級、搾取等現在でも十分通じるテーマが描かれている事に感動する。AI失業に繋がる様な言及もあって、その色褪せなさに驚く。約100年前から状況が変わってない=今に至るまで進歩してないとも言えるか。>>続きを読む
映像は美しく音楽も良い、冒頭にナレーションでスタッフ紹介しちゃうのとかも流石。本筋の男女のすれ違いの部分は殆ど進展しない割に長く感じて退屈だった。2人の感覚は分かるし興味もあるけど、場面転換がほぼない>>続きを読む
ハラスメントにさらされエレベーターに乗れず迎えに来る家族も無く、女は一人で階段を昇る。男との徹底的な対比。サトゥルヌスの絵の解釈は正直分からんかった!
松重豊や大杉漣の怪演、殺しのアイデア、この頃から>>続きを読む
「時代だね〜」で済ますには余りにもな男性観、女性観、結婚観にクラクラするが本当にそういう時代だったんだろう。セリフの節々だけじゃない、使用人への態度とか観てるのもキツいしそれが無批判に映し出されてる事>>続きを読む
会話もシチュエーションも滅茶苦茶面白い。聞き取りやすい語り口と的確な言葉選び、切り返し。
全話に感情の乗らないセリフのやり取り、テキストの読み合わせのようだと感じるタイミングがある。登場人物がカメラを>>続きを読む
前は途中でリタイアするくらい退屈だったけど、改めて観直すと意外と飽きない。冴えない人々の何も変わらないように見える日々は、意外と新しい事が起こっていて楽しい。静謐さは無く、ストレスが溜まる瞬間も割とあ>>続きを読む
めっちゃ良かったな〜色彩豊かで瑞々しい衝動。映画文法を逸脱しながら極めて映画的で、意味不明でもずっと観れる。あとこの時代の映画美術好きだわ。ゴダールは学生の頃に『勝手にしやがれ』観たくらいで記憶も殆ど>>続きを読む
大林宣彦版『異人たちとの夏』は両親の人となりだったり浅草の街並みだったり、日本的ノスタルジーの要素だけで十分感動出来る映画だったけど、今作は少し趣きが異なる。主軸にあるのは美化された過去の懐古ではなく>>続きを読む
あーおぞましい。怖。エイリアンの造形は勿論、腹を突き破って血飛沫とか首だけになって喋るロボットとか「何してんねん!」って突っ込みたくなる程気味悪い。笑えてくるくらい。
恐怖でバキバキに覚醒しながら、ヤ>>続きを読む
中盤までヒリヒリ感は少なく地味な展開で、新キャラ多くてのめり込めないしそもそも年老いたマイケルの弱々しい姿や懺悔する様を観たい訳じゃないんだよな…とコレジャナイ感を覚えながら観てた。
けど、終盤が良過>>続きを読む
マイケルがカリスマ性で無双していく話だと思ってたら、父ヴィトーとの残酷な対比によって浮かび上がる孤独と苦悩にフォーカスが当てられてて良い意味で驚いた。器の大きさか時代の変化かどこかで間違えたのか。もう>>続きを読む
いやー凄かった。全てのバイオレンスシーンが衝撃的にキマッてる。カメラの位置や映すモノ(転がる果物や水飛沫や割れたフロントガラス)の選択にセンスが溢れ過ぎ。殺伐とした空気感の中で役者陣の色気が引き立ち、>>続きを読む
両親のシーンはどれも素晴らしくて胸に刺さる。アイス手渡すところとか今判の座敷に入るところとか、カメラの動きにも痺れる。何も起こってないのに何故こんなに奇跡的、映画的なのかと。
ケイとのシーンは殆んどマ>>続きを読む
すげー終わり方だな…。ツッコミながら観れるけどそんな楽しくない。「あれどうなった?」「今のどういう事?」みたいなモヤモヤを吹っ飛ばせる程痛快じゃないんよな。
矢継ぎ早にシーンも時間軸も切り替わり登場人物も多く「間」で惹きつける映画ではない。最初はダイジェスト版を観てるような感覚に戸惑った。それでも魅力的な役者陣の演技と撮影と編集と、何より音楽の力で映画が熱>>続きを読む
抑制の効いた演出と情感溢れる映像で、何て事のない話が映画的になる。12歳の2人が別れる帰り道、24歳の2人が再会するビデオ通話、36歳の2人の視線が交わるメリーゴーラウンド。ヘソンの最後のセリフが深く>>続きを読む
ドンデン返し系映画って分かってるとどうしても肩透かしになる。明らかアイツが怪しいって思うし読めちゃうよなー、もうキャスティングからそうだけど。余計な前情報を入れてしまった自分が悪い。
後章を観ないと何とも言えない。私と貴方とセカイとの付き合い方の話。割と映像はマイルドだなーでも原作も溜めて溜めて…だったからな、そういう意味でも後章に期待大。アニメーション的にもメチャ振り切ってくれた>>続きを読む
映像と音響にやられて正常な判断が出来なくなる。サンドワームに乗るシーンとか凄まじい体験で、やっぱり映画館で、IMAXで観る事に意味がある。レア・セドゥとかアニャ・テイラー=ジョイとか殆んど映らないキャ>>続きを読む
大した事は何も起こらないが何故か見れる。各々が抱える問題が深掘りされる事はなく、南極の狭い基地で男8人過ごす為の習慣やちょっとした息抜きの描写が続くだけ。でも何故か見れる。作りが丁寧だから成り立ってい>>続きを読む
意外と子供は何もしないんだね。ツッコミ所は多々あるし死亡シーンはどこかシュールだけど、十分怖い。
ぺ・ドゥナを筆頭に愛すべきキャラクター達がマンションで躍動する姿に魅了される。練られて無駄のない脚本と分かりやすく面白い仕掛け、演出にも唸らされる。
どうとでも展開出来そうな幾つもの筋(犬食、賄賂、自>>続きを読む
緑と茶の色合い、モノクロとスローの掛け合わせ、荘厳なクラシック音楽と静寂に心地良く身を委ねるしかない。解釈を拒むようなイメージの断片の連続。それでも、少年期の記憶や陰のある母親の眼差しには何処かで共感>>続きを読む
面白い!戦国時代モノで怪談要素もありつつ、人間の欲望とその代償を描き切ってる。
派手さはないけど映像でも魅せる。若狭の屋敷のシーンは特にショットとか陰影とかバチっと決まっててカッコいい。他のシーンも、>>続きを読む
思ってたよりどぎついしコッテリ。倫理観のユルさはファンタジー的処理でどうにかなる世界。でも観てると段々クセになってくる。
外に出て他者と関わり、自分の人生に彩りを与える。回りくどくても行動するアメリの>>続きを読む
優しい人も感じの悪い人も、実は傷付いていたり別の真意があったりで各々の裏側がある。皆そんな事は分かっているけど、普段の生活の中では忘れがちで。藤沢や山添や周囲の人間の、正解が無い中で少しずつ相手を理解>>続きを読む
冒頭から期待通りの不穏さでワクワクしたけども。とにかく法廷のシーンが長過ぎる。飽きはしないけど会話劇で揺さぶられる程でもない。音声データの確認パートとか上手く練られてはいるけどやっぱり長い。
映画が>>続きを読む
登場人物の殆んどが老いている。記憶を辿りながら人生を整理していく。まだやり残した事がある。画はキマッてるけど面白い話ではないし長いな、でもいつかは自分も直面するテーマだなと思いながら観てた。
そしたら>>続きを読む
下北沢という街とそこにいる人の、魅力的だけど絶妙にどこかいけ好かない感じ。若者達のコミュニケーションの様子とその内容はくだらねぇ〜と感じるけど、このしょうもなさにリアルは宿る。そしてメチャクチャ面白い>>続きを読む
狂気とボタンの掛け違いで、少しずつ全てが上手くいかない様子はどこか可笑しい。淡々と世界滅亡へと突き進んで行くブラックコメディ。公開は1964年、今は2024年だけど決して絵空事とは思えない現実は続いて>>続きを読む