水の民さんの映画レビュー・感想・評価

水の民

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ミラクルシティコザ(2022年製作の映画)

4.0

創り手や出演者の熱が伝わってくる。そして、返還前の沖縄の熱も伝わってくる。沖縄の人にしか創れない沖縄の映画。素晴らしい。

コフィン・ジョーの おまえの死体も乗っ取るぜ!!!(1967年製作の映画)

3.6

ブラジル発のホラーを創ろうとして、自分の想いや趣味嗜好を入れ込みすぎて低予算で創ったら、ホラーコメディになってしまいました映画。とても良い。

処女の生血(1974年製作の映画)

4.0

とてもとても可哀想なドラキュラ伯爵の話。とにかく、ドラキュラが酷い目にあいまくり。最後は涙なしには観れない。

クラッシュ(1996年製作の映画)

4.0

車とエロスは親和性が高い。そのため、やたらめったらモザイクがかかる映画になってしまった。

僕のニューヨークライフ(2003年製作の映画)

3.7

個人的な大好物のウディアレンとクリスティーナリッチの組み合わせなので、出来云々の前に全面的に肯定してしまう。大好きな作品たが、映画の出来としては中の上くらいか。

食神(1996年製作の映画)

3.9

チャウシンチー監督と言えば、少林サッカーやカンフーハッスルが有名だが、個人的にはこの食神のギャグの畳み掛けかたや細部までこだわったB級感がいとおしくてたまらない。

デモンズ’95(1994年製作の映画)

4.5

可哀想な邦題をつけられた傑作ゾンビ恋愛映画。ゾンビ映画と言いつつ、グロ要素はほぼなく恋愛要素が強い。そして死者を愛した顛末は、ひたすら哀しく美しい。

ライフ・イズ・ミラクル(2004年製作の映画)

4.8

クスタリッツァ式の恋愛映画。ありとあらゆるジャンルを含有していて、映画そのものが人生になっており、ミラクルになっている。

過去のない男(2002年製作の映画)

4.2

記憶を失った男の物語を、アキカウリスマキが、遠くから優しく見守っているような演出で、淡々と描いている。主人公にゴリゴリ寄り添うばかりが演出ではない。

山椒大夫(1954年製作の映画)

4.6

溝口健二監督の名作。ひたすら画面の美しさに圧倒され、語られる物語に心震える。

どぶ川学級(1972年製作の映画)

2.5

伝えたいこと表現したいことは素晴らしいのだが、作品として伝えられているかと言うと、伝えられていない。

マイ・ネーム・イズ・ジョー(1998年製作の映画)

3.8

ケンローチ監督による善人がとった行動が、悪循環を呼び不幸に突き落とされる様を描いた作品。

メル・ブルックス/新サイコ(1977年製作の映画)

3.8

メルブルックス監督の、ヒッチコックに捧げたパロディ映画の名作。パロディの常として元ネタを知らないと面白さが半減するので、ある程度ヒッチコック作品を観ている人向け。

死国(1999年製作の映画)

2.0

九月の冗談クラブバンドの長崎監督が創ったとは思えない程酷い出来のホラー。夏川結衣と栗山千明が美しいということしか印象に残らない。

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

4.5

デビットリンチが、自分の頭のなかをさらけ出し、リンチイズバックと称えられたロストハイウェイとマルホランドドライブの間に撮った、ハートフルなロードムービー。

ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)

4.0

反戦映画の傑作。戦闘や戦場をあまり描かなくても戦争の愚かさや人間の尊厳や強さや脆さは描けるという教科書。

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

2.9

まあまあ練られた話を、自己満足的表現とおしゃれ風撮り方とシュールな装飾でまとめあげた、観る人を選ぶ映画。

マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

3.5

設定がぶっ飛んだシリアスコメディ。観る人によっては、シリアスのみを受け取ってしまうので、客を選ぶタイプの映画なのかも。

我輩はカモである(1933年製作の映画)

4.0

マルクス兄弟によるドタバタ喜劇。現在にも通じる笑いの基本の盛り合わせ。

バロン(1989年製作の映画)

3.8

テリーギリアムらしいかっとんだ寓話の実写化。振り切っているところも笑いどころになっている。

異人たちとの夏(1988年製作の映画)

3.0

片岡鶴太郎と秋吉久美子と風間杜夫のパートは名作、名取裕子と風間杜夫のパートは駄作。

メッセージ(2016年製作の映画)

3.9

SFの皮を被ったヒューマンドラマ。最後のじんわりくる終わりかたは好き。

ミスト(2007年製作の映画)

3.9

ラストのやりきれなさが苦しい。最後に至るまでは、冗長なところも多い。

台風クラブ(1985年製作の映画)

4.0

中学生の不安定さをしっかり描いた相米監督の青春映画。

奇跡の海(1996年製作の映画)

4.3

ラースフォントリアー監督によるロックで薄めたけど濃すぎる鬱映画。ベスのことを想うと心が落ち着かなくなる。

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.2

クリントイーストウッドに頭をぶん殴られた映画。見終わったあと虚しさと悲しみに包まれる。

カスパー・ハウザーの謎(1974年製作の映画)

4.3

ドイツの伝承実話の映画化。とても興味深い話を、ヘルツォークが美しい映画に仕上げている。

モール・ラッツ(1995年製作の映画)

3.0

アメリカ的なドタバタコメディ。
深みはないが、単純に楽しめる。

自由の幻想(1974年製作の映画)

5.0

ブニュエル節全開の不条理喜劇。理論立てて理解することは不可能なところはロストハイウェイと同じだが、作品に知性が感じられるのは、ブニュエルの老練さ故か。

ワイルドシングス(1998年製作の映画)

3.6

エロサスペンスの怪作。丁寧に伏線を張っているわけではないので、ラストに向かうどんでん返しの連続は、理解しようとするとおいていかれる。

ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

5.0

たぶん映画全体の半分も理解できてないと思うが、リンチの頭の中をそのまま具現化したような、難解だけれども心地よい作品。

こわれゆく女(1974年製作の映画)

4.8

人間が壊れていくってこういうことなんだと震える。カサヴェテスの荒いけど人間に寄り添った演出とジーナローランズの神がかった演技が凄みを感じさせる。

情婦(1957年製作の映画)

4.7

昔、映画館で観て腰が抜けるほど衝撃を受けた。ビリーワイルダーの手練れの演出とマレーネデードリッヒの演技力に圧倒された。