ながのさんの映画レビュー・感想・評価

ながの

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身代わり忠臣蔵(2024年製作の映画)

3.5

年に一度か二度現れるコメディ時代劇の2024年版。
他のコメディ時代劇同様、実に軽く観ることができる。
お気軽に時代劇みたいなって時にはおすすめ。

ただ、他のコメディ時代劇と比べると中途半端にシリア
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告白 コンフェッション(2024年製作の映画)

3.3

山で遭難した二人の男。
その内の一人が死ぬかと思ったので、かつて人を殺したと告白する。なのに助かってしまったので……。
という話。

ストーリーはひたすら山小屋の中で進む。ワンシチュエーション映画。
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

4.5

よく知らない人の家に何泊も泊まるとか、そういうことは止めよう!
子供が特定の一つの玩具に執着しないようにしよう!
言いたいことはちゃんと言おうね!
ということを教えてくれる映画。

割と裕福でしあわせ
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マッチング(2024年製作の映画)

3.5

年に1、2本公開されるエンタメサスペンス枠映画。
この手の映画のポイントはどんでん返しと話の雑さなんだけど、その辺上手く押さえてくれてますわ。

いや、これはないだろ! みたいなのをツッコミながら見る
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のぼうの城(2012年製作の映画)

4.0

軽いんだけど、結構規模感はでかい戦国映画。
状況は割と悲惨なんだけど、全体的に爽やか。
のぼうも三成も気持ちがいい奴らだから、なんかスポーツでも見ているような気分になれる。

軽く見られるけど、ダイナ
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関心領域(2023年製作の映画)

3.8

嗚呼、素晴らしきかなアウシュビッツ。
自然豊かな土地で、自分好みの家を作って幸せに暮らすヘスさん一家の日常映画。
隣に収容所があるせいでちょっと五月蠅いのが玉に瑕だけど、生活には概ね満足します!

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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(2024年製作の映画)

4.2

久々に人類滅亡クラスのスケールデカい映画を観た。
やっぱりこれくらいの規模感があるとワクワクする。
特に終盤の東京のシーンはBGMと合わせて身体が震えた。
なんて綺麗で無慈悲なんだい。

ただ、凰蘭と
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リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

4.0

前作から引き続き鑑賞。
前作同様、ひたすら田舎暮らししてるだけの映画。
農業して飯を食う──ほぼそれだけ。
でもまぁそれが人生なのかもなぁとか思ったり。

この何もなさがいいと言えばいい。

なんか気
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.2

男達の友情映画。
何かに向かって戦うということのすべてが込められてる気がする。

熱いものが込み上げて来てしまうわ。

フォードvsフェラーリというタイトルだけど、フォードvsフォードみたいな趣あり。
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.8

泣かされてしまった。
泣かされたら負けです。

娘がいなくなってしまった母親の話なのだけれど、サスペンスではない。純度100パーセントのヒューマンドラマ。

娘がいなくなってしまった母親に対する風当た
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

4.0

白石監督による本格時代劇。
江戸の長屋で貧乏暮らしをしている訳あり浪人親子。その浪人がどケチと呼ばれる商人と出会ったことから始まるストーリー。

ザ・時代劇という感じ。
人情と復讐──やっぱり時代劇は
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リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

4.0

田舎で自給自足生活してる女子の日常映画。
農業して飯食って、農業して飯食って──と、それしかしてない。
ホントそれだけ。
ストーリーはほぼない。
なんかドキュメンタリー観てる気分になる。
でも、それが
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.8

とにかくデザインセンスが凄すぎる映画。
最初から最後までセンスが爆発しまくってる。
イモータンジョーもウォーボーイズもフィリオサも良すぎるんだなぁ。

映画の内容自体は至極単純で、最初から最後までひた
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ありふれた教室(2023年製作の映画)

4.2

なんかホラー映画観てるような気分になった学園サスペンス。
学校で発生してる盗難事件、その犯人を探してるうちにどんどん事態は最悪な方に転がっていく──という感じのお話。
ありふれた教室ってタイトル通りの
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凶悪(2013年製作の映画)

4.5

久しぶりに鑑賞。
硬派なサスペンス。
ピエール瀧とリリーフランキー、そして山田孝之──全員凶悪。
この三人の演技がとにかく良すぎる。
演技対決映画と言ってもいいかも。
サスペンスとしての引きも素晴らし
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鬼平犯科帳 血闘(2024年製作の映画)

4.2

鬼平が帰ってきた。
まさに往年の時代劇がそのまま再現されてる。
これだよ。この水曜20時感よ!!
って感じの安定感がいい。
藤枝梅安の時点で信頼はしてたけど、その期待に見事に応えてくれていた。

特に
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オオカミの家(2018年製作の映画)

4.0

狂気かな?
とにかく演出が凄い。
観てるだけでビンビンにヤバいオーラが伝わってくる。
アート映画の極地みたいな感があり。

ってわけでストーリーの方はハッキリしない。
一応あるにはあるけど、一見だけで
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オキシジェン(2021年製作の映画)

3.5

アレクサンドル・アジャが監督じゃん!! というわけで鑑賞。

目が覚めたら謎のポッドに閉じこめられていた女性。自分が何者かも覚えてない。でも、ポッドから脱出する必要はある(酸素が残り少ない)。果たして
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リアリティ(2023年製作の映画)

3.5

情報漏洩しちゃった女性がFBIに事情聴取される話。
実話。
録音されてた聴取の様子を再現してる。

ノリとしてはヒトラーのための虐殺会議とかに近いのかも。

FBIがどんな風にやってきて、どう聴取する
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駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)

4.0

じんわり染みるお仕事アニメ。
災害で原酒を失ってしまった蒸留所が、かつてのウィスキーを復活させるためにがんばるお話。

正直凄く淡々としていて、アニメ映画としては地味もいいところ。
でも、そこがいい。
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

考察映画。
考察難度はかなり高めな気がする。
とにかく展開が唐突すぎて頭が真っ白になった。
ここまで思考を飛ばされる映画ってのはなかなかない気がする。
とんでも展開ともいっていいので、突き放された感も
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大名倒産(2023年製作の映画)

3.5

毎年やってるコメディ時代劇の2023年版。

突然藩主やることになった主人公。しかし藩は借金まみれ。果たしてどうなるのか!? というストーリー。
ゆるゆるでどこまでも軽く観られる。
特に特徴はなく、普
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ドント・ハングアップ(2016年製作の映画)

3.3

悪いことはやめよう!

ドのすぎたいたずらをする炎上系YouTuberが報いを受けて酷いことになる話。

主人公はくずなのでまぁ酷い目に遭うのも仕方がないのだけれど、あんまりすっきり感はない。
屑のく
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MAMA(2013年製作の映画)

3.5

バケモノの子。
幽霊に育てられた子供達が人間社会に戻ってきたけど、母親(バケモン)もついてきた。どうなっちゃうのぉ!? というお話。
静かにひっそりとビビらせてくるところはJホラー的。
その点はいいけ
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.5

ドラマかと思ったら映画でした!
実にシティーハンターらしいシティーハンター。
実写化としてはフランス版よりよシティーハンターしてる気がする。

ただまぁ、それだからこその昭和感とか、話の無茶苦茶さとか
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.8

毎回観てるのにどうも肌に合わないレジェゴジだけれど、今回はシリーズ中一番面白かった気がする。

いつも通りストーリーが適当すぎて眠くなったり、ということはあった。今回もあった。
でも、なんかいつもに比
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理想郷(2022年製作の映画)

4.0

老後のスローライフみたいな感じでド田舎に越した夫婦が、現地民と揉めてとんでもないことになる話。

実話ベースらしく、エンタメ映画ではない。
とにかく終始不穏で、田舎特有の陰が常につきまとっている。
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FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー(2019年製作の映画)

4.0

とにかく自分をでかく見せることが得意な大ハッタリ野郎に皆が騙されてとんでもないことになる話。
作中でも言及されているけど、インフルエンサー社会が生んだ化け物って感じがする。
現実には生きてない虚栄の人
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[リミット](2010年製作の映画)

3.5

棺に入れられ、生き埋めにされた男が何とか脱出しようと足掻く話。
ほぼ棺の中だけ、主人公だけしか映らない。
超絶低予算なんだろうなってのがよく分かる。

これでよく90分保たせたもんだよ。
アイデアの勝
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#マンホール(2023年製作の映画)

4.0

マンホールに落ちた男がそこから脱出するためにがんばる話。
ワンシチュエーション映画。

主人公の行動が割とどうなん? という感じではあったんだけど、その辺きっちり回収してくれて気持ちよかったわぁ。
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サラリーマン・バトル・ロワイアル(2016年製作の映画)

3.5

タイトル通りの映画。
会社員達が会社内で殺し合う!!
ってそれだけ。
こんなん絶対○○映画だろ~って思って観たけど、割と楽しめたかな。
ただ、まぁ基本どっかで観たことのオンパレードという感じでオリジナ
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舟を編む(2013年製作の映画)

5.0

お仕事映画の極み。
辞書を作るということがどれだけのことなのかと言うことを、これほど分かりやすく教えてくれる映画はない。

本当に地味で、単調で、途轍もなく時間がかかる仕事。
そして一つのミスも許され
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オクス駅お化け(2022年製作の映画)

3.5

韓国ホラーだけど、まぁ内容はほぼ和ホラーだなぁと思ったら高橋洋が脚本にいるのか。

とある駅で不審死が発生。
それを調べる記者が恐ろしい目に!!
みたいなあらすじではあるけど、なんか主人公だけあんまり
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

予習必須の伝記映画。
とにかくオッペンハイマーのことを知ってないと、状況把握事態が難しい。
ノーランって昔から説明放棄してるよなぁ。

ただTENETとかと比べると実際の人物の話だけあって取っつきやす
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.5

まれによくあるホラー前日譚映画。
この手の映画は大概そうなんだけど、普通。
本当に普通。
整合性取るためにあんまり意外なこととかもできないので、収まるところに収まってる感。

まぁそのお陰で破綻はない
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.2

超絶胸糞虐殺映画。
ずっと謎の緑色の生物と戦うSFホラーかと思ってたけど、全然そんなことはありませんでした!!

格差と腐敗が行き着いた先、世の中がどうなってしまうのか? というのを真面目に描いた映画
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