壁を1つ挟んだ向こうは、この世の地獄。そう考えると「なぜ、そんなに近くにあるのに気が付かないのだ」と僕ら後世の人間は思うのだけれど。
距離と関心は相関関係しない。
どんなに近くても見過ごすことがある>>続きを読む
東京オリンピック1964の映像でも思ったんだけど、昔のオリンピックってある種の神聖さ、神事のような趣があるよね
均整のとれた全体主義に、一種の感動を覚えてしまうのは僕だけでは無いと思う(マスゲームにも同じものを感じるだろう)。しかし、これはまやかしの姿。プロパガンダ映画の怖さが滲み出ていると思った。
このレビューはネタバレを含みます
春琴抄みたいな話…と見せかけてのラスト。どう解釈するか。
いじらしい話だと思うんだけどね。相手に近づきたいから、と共通点を見つようとする姿は。健気でもある。
でも、だからこそ、どうなんだろう。
ラ>>続きを読む
太古から受け継がれてきた人間の営み。これまでも、これからも、あの人たちは塩を作り続けるのだろう。
これぞ王道のエンタメって感じの映画。笑いあり、涙ありって感じの。何も考えずに楽しめる作品
障害者はかわいそうで、健常者はそれを憐れむべきものだという一種の見方のことを「感動ポルノ」って言ったりする。
割と最近、この認識が広まったように思うけど、まだまだ障害者=かわいそうな人だと刷り込まれ>>続きを読む
アルはアルで、バーディはバーディだった。ただ、それだけ。それだけなのに、ラストはめちゃ笑えるし泣けてくる。
時代背景が違うのは当然として。言葉の一つ一つに、相手を思いやる様子が伺えた。不器用だけど。
“俺がメシ炊いてやるから”
"わたしたちの兄弟よ。ある人が自分には信仰があると称していても、もし行いがなかったら、なんの役に立つか。その信仰は彼を救うことができるか。ある兄弟または姉妹が裸でいて、その日の食物にもこと欠いている場>>続きを読む
こんな感じの、観てるだけで頭がこんがらがってくるような、分かるんだけど分からないような、そんなものづくりがしたくなる映画。すごいなぁ。
まぁ、1ヶ月もマクドナルドを食べ続ければ、健康に悪いだろうと(逆に1ヶ月毎日食べても問題のないものを探す方が難しそう)。
ただ、途中に差し込まれた「ファストフード店だけの責任か? 自己責任と企業責任>>続きを読む
公開初年度に父と。やたら血が噴き出る映画で、内容よりもそのことしか頭に残ってない
決定論的世界における、自己の使命を認識したうえでの決断こそ、僕は「自由意志」と呼びたい。
4次元世界を生きるとは、こういう感じなのかも知れない。現在も過去も未来も全てスイッチングしていく。自分でコントロールはできない。
極右と極左は紙一重と言われるように、過激派のヴィーガンと人肉に味を占めた(文字通り)肉屋の夫婦は、実は同じようなもの。どちらも自分の主義主張のために、その他を顧みない様は、昨今の政治状況を皮肉ってると>>続きを読む
幽霊を否定的にも肯定的にも捉えるのでなく、ただそこにいるものとして描く。それにしても、まったく気が付かなかった。
彼にとって学問は唯一、信じられる「絶対的」な世界。不確かな人間の愛よりも、そこには絶対的な「真理」がある。
真理は僕を惑わせたりしない。日によって、答えを変えることもない。唯一、信じられるものがそこ>>続きを読む
双子のパラドックス(ウラシマ効果)を土台に、時空の歪みによる神秘体験を描こうとした本作。
ただ、同じ世界線上に2人の同一人物が出ていたり(特殊相対性理論ではありえない)、ストーリー上の脱線が多かった>>続きを読む
その先はTBD(To Be Determined,)の心持ちで
“たとい人が全世界をもうけても、自分の命を損したら、なんの得になろうか。また、人はどんな代価を払って、その命を買い戻すことができようか。(マタイによる福音書 16,26)”
ゲイトウッド中尉のセリ>>続きを読む
エンテベ作戦は、亡くなったイスラエル特殊部隊の指揮官の名前をとって「オペレーション・ヨナタン」と呼ばれている。
そう。その人とは現在のイスラエル首相、ベンヤミン・ネタニヤフの兄。
もちろん、個人的>>続きを読む
中東問題を論じるときに避けては通れない光と影の話、ナクバ。
2000年のディアスポラ(離散)を経て念願の国家樹立を果たした民族がいる一方で、土地を追われ自分たちが逆に離散の民となったものもいる。>>続きを読む
この映画、本当の見どころはロボットたちがブリキン島をWW2さながらの攻撃をするところなんだよね。硫黄島の戦い、キスカ島・アッツ島の戦い、バトルオブブリテン、スターリングラード…
“People think that technology just automatically improves. It does not automatically improves. “
“I always thought that there was one way to love. One right way. But there are more. So many more th>>続きを読む
観た後に何かが残ったかと聞かれたら、ちょっと答えにくいんだけど。Everybody needs somebody のフレーズがずっと頭の中で響いてる。