私は何度も、この映画を観た。
詩が、囁きが、身体に染みてくる。
忘れかけていたものを、思い出させてくれる。私を安心させてくれる。
天使は、父のようで、友人のようで、恋人のようだった。
初めて大き>>続きを読む
青森と島根とフランスでは、海の鋭さが違った。風も、匂いも、なにもかも違くて、その新鮮さに身体を預けたいし、大地に足を踏みしめて、身体で土地を知ることが気持ちいい。
思い出はいつも綺麗だ。
私はそのた>>続きを読む
神様の唾のような、枯れた涙しか出てこない女。私が住んでいる国と違う風景、見覚えがないはずなのに、どこか懐かしく感じる。
硝子を叩き割れば触れられるが、今はこうあるべきだ。
最初の恋人じゃなく、最後>>続きを読む
この映画をみた日、雪が降った。
自身の愚かさに苛立ってしょうがない日だった。野菜スープをつくって、部屋を掃除して、カーテンを開けたら、辺りが真っ白になっていた。
冷たさが透き通っていて、ああ、生き>>続きを読む