hatoさんの映画レビュー・感想・評価

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デッドプール(2016年製作の映画)

3.6

改めて観るとキャラの魅力だけで1本やり切っててすごい。内容が他ヒーローみたいなテーマ性は特にない、ただただウェイド・ウィルソンの個人的な物語。
過去が悲惨すぎてジョークで中和しきれてないのも魅力の一つ
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

前作から方向性を転換しドラマをしっかり描いてアクションも要所要所に、というベーシックなタイプの作品へ。ただこの作品の存在によって、シンプルながら情報量の多い前作がさらに情報量を増すという…!

微妙と
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グリーン・ランタン(2011年製作の映画)

3.1

面白くないわけじゃないけど、インパクトがかなり弱い。テーマも「恐怖」や「勇気」って精神論中心だから、話を拡げにくそうな点がネック。

てか攻撃方法がショボすぎる。意志の力がエネルギーになる(つまりほぼ
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X-MEN:フューチャー&パスト(2014年製作の映画)

4.4

この作品はクイックシルバーの見せ場こそよく語られがちだけど、冒頭とクライマックスのバトルシーンももっと語られて良いと思う。

絶対に勝ち目のない戦争。ほぼ虐殺されているに近いのに、超ヒロイックにカッコ
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蛇の道(1998年製作の映画)

3.9

こんな韓国リベンジアクションみたいな映画、昔の日本にあったんだ!暴力を映す視点の冷たさよ。

ラストのそのまま受け取っても良いし、深読みしても良いし、みたいなスタンスまじ好み。

関心領域(2023年製作の映画)

3.4

能動的に読み解こうとしないと理解しづらい、少し難解な造りの本作は「無関心な人を描く作品」としてどうなんだろう?
それって結局そういう能動的な、関心のある人だけが反戦・反虐殺意識を新たにしたり、あの家族
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ウルヴァリン: SAMURAI(2013年製作の映画)

3.5

初っ端の切腹と原爆描写で察せられる、そっち系の作品。犬神家的な遺産相続問題にウルヴァリンが巻き込まれます。

てかジーンのことそんなに好きだったのね。ジーンもマリコも内面をあまり描いてくれないから、ウ
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

3.7

小さい子と大人の話にけっこう弱いけど、今作はバジュランギと記者のおじさんコンビの方が涙腺に来たな。シャヒーダーの絡むところは心が温かくなって、記者のところは胸が熱くなる。

最後の感動のとり方は好みじ
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.8

胸糞作品を観るぞ!っていう意気込みが強すぎると少し拍子抜けしてしまうかも。いやめっちゃ胸糞なんだけど、そこだけに期待したら「こんなもんか」とはなってしまうよやっぱり。

『ファニーゲーム』の卵のシーン
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ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009年製作の映画)

3.6

ちゃんと観たことなかった。意外と悪くない。

あからさますぎる冷蔵庫の女が出てきて笑っちゃったけど、それを逆手にとった展開だったとは!普通に騙された。

X-MEN作品は大人数で能力使ってわちゃわちゃ
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.8

最後の展開はもちろん咀嚼しきれてないけど、こんなタイトルなんだからウザイあいつら視点の話も見たかったな。あの二人の視点に切り替わった後さらに面白くなったから余計に。

赤い糸 輪廻のひみつ/月老 また会う日まで(2021年製作の映画)

4.1

笑いあり涙あり、アクションありホラーあり。でもどの要素も邪魔し合ってなくて監督の手腕を感じた。

月老たちのビジュアルがカッコよすぎるしかわいすぎる。ユニフォームが学校の制服風なの、呪術廻戦とか幽遊白
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

「現実を生きていくことを意識した時」と「それを度外視した時」で魅力的な人のタイプがガラッと変わるのは正直わかる。
学生時代の麦と、社会人になってから出逢った亮平。自分の生き方をちゃんと決められてなかっ
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

3.5

前半こそとても緊張感があって胸糞だけど、真ん中のテンポが落ち着くあたりから眠気がきて正直どうでもよくなった。卵のくだりが一番ムカついておもろい。

あいつら二人のキャスティングがほんと絶妙。それぞれ別
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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

-

自分は何も悪くないのに不条理に命の危機にさらされるって、改めて考えても理不尽すぎるし訳のわからない状況。
それに対してどれだけ大きな怒り・憤りを覚えても立ち向かうなんてできやしないし、ただ逃げて怯えて
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

4.0

もう完全にキャラ映画、かつアクションコメディ。前作も十分癖強かったけどさらに振り切ってた。
かと言って好みがわかれる作品かと言うとそうでもなさそう?予告編から予想できる面白さがそのまんま味わえるので、
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辰巳(2023年製作の映画)

3.7

日本でこんなバディノワールがみれるとは。グロとかに逃げていない、ほんとに真っ直ぐなノワールもの。

キャラクターが良かった。
事なかれ主義の辰巳と、悪びれず周囲の人を巻き込みまくる葵、あとめっちゃ怖い
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異人たち(2023年製作の映画)

4.0

自分はこの作品のターゲットではないように感じたけど、余韻がすごい。『The Power of Love』何回も聴いてる。
もう少し歳を経ったらもっと良さがわかるようになるんだろうけど、わからないままで
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.8

面白いけどめっちゃ疲れた〜!
けっこう胸糞かつ気が重くなるタイプのホラーで、ド派手エンタメって作品ではないものの見応えはとてもある。というかありすぎた。

一作目はもう半世紀近く昔の作品だけど、その前
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リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

3.8

めっちゃぶっ飛んでる。

最初はリンダの母親がヤバい奴すぎてイライラしてたけど、いちいち感情移入してたらキリがないと気づいたところから急に面白くなった。
登場人物たちの、妙に気の抜けた表情や声色が笑え
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オーメン(1976年製作の映画)

3.9

悪魔の子が誕生してそこからどうなるの?目的は?と思ったら戦争を起こすために「政界に現れる」ってのがリアルで面白かったな。
エクソシスト作品によくある取り憑いた人を殺す・一家を滅ぼすってのも小さい話とし
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

なっさけない。
作家(志望)のバカ男映画をまさか二本連続で観ることになるとは。

主人公の選択がぜんぶ間違ってる。ほんまアホ。でももし自分も油断して考えなしに動いたらこうなっちゃうだろうなー、ってのが
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フォロウィング(1998年製作の映画)

3.5

さすがノーラン、初長編作品から時系列シャッフルしてた。ただその必要があったかどうかはわからず。

『メメント』も本作と同じタイプの編集で時間をイジるタイプだったけど、あっちは二つの時系列がぶつかった先
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ザ・ブルード/怒りのメタファー(1979年製作の映画)

3.4

ボディホラーは登場人物の体がだんだん変容していく心が重くなるような気持ち悪さが好きなんだけど、今作はそういうのではなかった。設定もちょっと無理があるし。

でも肝心のクリーチャー?は良かった。クリーチ
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劇場版 名探偵ホームズ デジタルリマスター版(1984年製作の映画)

3.8

良キャラの宝庫。

特にハドソン夫人がとても良いキャラクター。
強い・優しい女性像が詰め込まれすぎている気はするけど、幸せに生きてってくれー!ってつい思ってしまうようなキャラ。銃を構えるカットがかっこ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

原爆が日本に落とされてしまった理由なんて国・世界規模の話だから「これだ!」と一個で片づくような話ではなくて、いくつもの要因が重なっての結果。だからそれら全てを一つずつ分解して理解・反省してく必要がある>>続きを読む

ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

4.1

話の本筋と関係ないシーン(演出)が、本筋の面白さを超えかけててヤバい。ルパンが水流に逆らうところとか長すぎて最早テンポ崩しかけてるんだけど、おもろすぎて寧ろ良シーンになってた。

序盤のカーチェイスが
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

キャラがいちいち立ってて良かった。アレックスは勿論、「yeees?(顔圧)」の先生とか、勇敢なマダムとか、善人なんだろうけど騙されやすそうな神父とか。キューブリック作品は漫画みたいに濃いキャラが割と多>>続きを読む

太陽の王子 ホルスの大冒険(1968年製作の映画)

3.6

引いた画で、カメラよりもキャラクターを動かすタイプのアクションシーン。今のアニメとは結構違うけど、迫力はちゃんとあった。

終盤あたりまでかなり救いの無い話。あいつらがヒルダへ雪玉みたいに「パシャ、パ
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FLY!/フライ!(2023年製作の映画)

3.8

飛ぶシーン楽しすぎる、アトラクションやん!もっと長く見せてほしかったぐらい。
キャラ造形・動きも絶妙でしっかりアニメーション快楽がある。グウェンかわいすぎ。

全体的に鳥好きには堪らない作品だった!
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.7

あのゴーストバスターズが真っ当にジュブナイルやってる。夕陽をバックにゴースト初捕獲を喜ぶシーン、眩しすぎたわ。

ただ気の抜けたナンセンスなギャグが特徴的なオリジナルと比べると、真っ当すぎ真面目すぎな
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ニモーナ(2023年製作の映画)

4.0

中世ヨーロッパとサイバーパンクが混ざった世界観からしてもう最高。

なんかもう観る前からわかってたけど、主人公ふたりのキャラがめっちゃ良いね。こういうキャラクターが愛おしくなるような作品ほんと好きだ。
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メメント(2000年製作の映画)

3.8

そういや観たことなかった。

この時点で皆が想像するノーラン作品って出来上がってたんだ。撮影監督も同じ人。ただ一番映像が近いなと感じた『インターステラー』とは違う人だったので、結局あまりわかってない。
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

序盤のフレメンとして認められるまでが一番おもろいやん。まぁほぼ『アバター』なんだけど。

前作の好きなところは、ハードSF的なリアリティのある文化やガジェットがみれるところ。今作も最初の浮遊しだすハル
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

あらすじからわかる通り、しっかりブラックコメディで笑える。あのタイトルが罷り通るとこ愚かすぎて好き笑

奴隷とか白人警官に殺されるとかは事実だから大事なことだけど、そこのみに留まり続けるのは健全とは言
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ノスタルジア(1983年製作の映画)

3.2

やっとわかった。スローテンポで映像の美しい難解映画、向いてない!どんな話なのか考えてたら綺麗な映像を見逃してたってことばっか。

しかも今作は会話の内容も難しい。ちゃんと文字を追ってるし読めてるのに絶
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