oguchiさんの映画レビュー・感想・評価

oguchi

oguchi

映画(39)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.2

前作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のフュリオサの物語だ。最高のキャラクターだったし、あの世界観とアクションを新作として観れる喜び。
でも期待を上げすぎていて、ちょっと物語のぎこちなさにつまずい
>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

2.8

観終えた率直な気持ちは、物足りない……だった。
引き込まれる所は沢山あった。おもに東京の住人たちの視点パートは。
まどろっこしさを感じる映像も退屈というより、作り手の宣言のようでもあり意外とのれた。こ
>>続きを読む

辰巳(2023年製作の映画)

3.0

役者の熱演を見せられる暑苦しい系なのかな? と観る前は身構えていたけど、意外にもそんな事は無かった。安心して見れる。
自主映画もしくは自主映画に近い体制の映画だと思うけど、邦画の嫌な感じが全然なくて正
>>続きを読む

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.8

予告の段階では、安藤サクラが関西弁かあ……と不安まじりだったんだけど、観てみるとイントネーションがどうとかひっくり返す好演と存在感にやられてしまった。
いろんな人が安藤サクラに対してラブコールを贈る理
>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

2.0

シリアルキラーが予想外の事を語り出す、という最初のフックは面白かった。
しかしそこから物語はスリリングに展開しない。しないのかよー、と本当残念。なおかつ映像も芝居も辛気臭い。

それにしても商業映画が
>>続きを読む

リボルバー・リリー(2023年製作の映画)

1.8

綾瀬はるかが座頭市を演じる『ICHI』という残念ムービーがあったが、あれから技術は進歩し、日本映画の進化はどこかにあるか? と思いきや、典型的な残念日本映画クオリティだった。
結局、メジャー映画会社が
>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

2.8

初日の朝にドキドキしながら観に行った。ラフ絵のようなポスタービジュアルしか情報が無く、どんなジャンルなのか設定なのかも分からず映画を観に行く。大注目作であり、最重要監督の新作をまっさらな状態で観に行け>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.0

見終えてみると、良くも悪くもまさに是枝作品という印象。
学校という組織に思わず怒りを覚える前半部。視点を変えることで、ミスリードされた各エピソードの印象がガラッと変わる。
ちょっとあざとくてうむむ、と
>>続きを読む

もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

2.0

原作となる舞台、月刊「根本宗子」(劇団名)の『もっと超越した所へ。』は観に行っている。あまりにも面白くて友人を誘って3回も観た。爆笑とすすり泣きが同時に起こり、客席がとんでもないエネルギーに満ちた最高>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

何をどう撮るか? どんなさじ加減で描写するか? そんな美意識が終始感じられて、これは映画館で見るべき作品ですなーとゾクゾクさせられる。
ただ大きなミスはあると思う。それは長いこと。長く感じてしまうこと
>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.0

前作より予算がアップしたことを感じる冒頭は期待が上がった。
だけど続く物語が、描写が、どうも引き込まれなくて残念。

一応見どころなんであろう、主人公2人の会話シーンもいちいち長い。物語と連動してもい
>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

1.8

特撮ヒーロー物は食わず嫌いで、けっこう偏見の目で見ていたりする。
そういう観客の目を覚まして欲しかった。しかしそうならず、辟易とするダサいセンスの波状攻撃を感じてしまった。

昭和のレトロさを再現する
>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

2.0

主人公だからって無理に成長させたくない、社会を描きたいわけではない、という想いがあるのかな?
それはそれでいいのだけども、この内容でそれをやる事が正解とは思えなかった。
描写のあちこちが引っかかる。有
>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.8

期待をあおりつつも中々につまらない!
でもそんなふうに言っても、関係者は腹を立てなそうな許してくれそうな、不思議なおおらかさに満ちている作品。

冴えない日常の裏側で何かが起こっているらしいこと、主人
>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.5

面白い! やっぱり映画を作ることにおいてまずシナリオが面白いことが基本なんだなーと思う。
でも正直、カメラのブレや音楽演出があまり効果的には感じず、独特のダサさはあった。けれど主演の円井わんが持ってい
>>続きを読む

激怒(2022年製作の映画)

1.8

映画について世の中について言いたい事がある、そんなおじさんたちが作った映画という印象。
おしゃべり得意な邦画業界のおじさんたち。誰が誰とか分からないけど、そういう仲間達が集まって作った事は感じる。
>>続きを読む

ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)

1.5

現代の問題意識についての映画だ。
女性が何を感じどんな息苦しさを感じているかを描写するタイプの作品。

こういうタイプの話は作り手に品格やセンスがないと厳しいと思う。この作り手は正直そういうものに欠け
>>続きを読む

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

4.0

劇場で観た時は複雑な人物相関図を高速スピードで進めていくのにげんなりしてしまったんだけど、NETFLIXで字幕付きで見返すとかなり楽しめた。楽しめるポイント多い。
初見の印象が悪くても、結構好きな映画
>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

2.8

かなりの絶賛ムードを感じて、もしかして映画も新しい見方に突入してる? という気にもなった一本。
「自分の観たい部分を観たいようにみる」という鑑賞方法。
熱い試合シーンの映像だけを堪能……以上!それで満
>>続きを読む

スティルウォーター(2021年製作の映画)

4.2

見る前の予想と違った!
マット・デイモン演じる労働者の男が、国外で逮捕された娘を救うため奔走する社会派サスペンス。タイムリミット要素もあるのかな? と思っていたけど意外にもジャンルごと二転三転するよう
>>続きを読む

グレイマン(2022年製作の映画)

3.0

景気の良さ、格好の良さに浸りたくて観に行った。
結果、なぜかわくわくを感じず残念な気持ち。

とにかく強いCIAのエージェントが戦う。「俺を怒らせるなよ」と言わんばかりに戦う。こちらも「こいつを怒らせ
>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

2.5

オープニングからスクリーンに映える画作りで期待があがる。
これは入り込むなーと思うがしかし、音楽含めてなんか図式的なものを感じてしまう。公園のベンチで本を読む少女、降り出す雨、それでも読み続ける少女と
>>続きを読む

シノノメ色の週末(2021年製作の映画)

1.8

配信ドラマなのか劇場公開映画なのか?
まるで分からない邦画は最近多い。
セリフやカメラワークに工夫がなく、独自の視点が無いから同じに見えるんだと思う。
監督の作品に対する熱、センスはそういったものに出
>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

ざっくり言ってしまえば珍品だと思う。
1度見ただけでは分からない! とか考察を見て再トライ! とかは宣伝する人が言って欲しい言葉であって、シンプルに説明が下手でキャラクターを動かすのが苦手な監督による
>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.2

この映画は最初、客観視点で始まる。
良く言えば説明過多ではないけど、どうも取っ掛かりがない。キャラクターと共に映画を追いかけたいのに、誰にもカメラが近づいてくれない気がした。

強いて言うなら刑事視点
>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.0

面白い……んだけれど、引っかかるところがすごく多かった。
萎えるというか。

伊坂幸太郎の殺し屋小説というよりも少年マンガ的。その設定が奇妙なところは無視しても、各俳優の芝居のトーンがバラバラ。そして
>>続きを読む

ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

5.0

宮崎駿監督作品といえばジブリなんだろうけど、代表作はこの作品だと思う。
子供の頃から何度も見ているのに、とにかく面白い。
あらためて見て、やっぱりとにかく面白い。
良かったシーンを取り上げれば、そんな
>>続きを読む

ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

2.5

あらすじが面白かった。場面の並び、ひねりが無理なく進行していって、クライマックスでこの物語の大事な部分にちゃんと行き着く誠実さがあった。

でも正直ひとつひとつのシーンの安っぽさはかなりのものだと思う
>>続きを読む

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.0

𠮷田恵輔監督作品はどれも面白い。
脇の俳優ひとりひとりの面白さ、胡散臭さを引き出す手腕は抜群で見ていて飽きない。
でもメインの人物の物語をもうちょっと、何かもうちょっと描いてもらえると大満足なんだけど
>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.5

好みじゃなさそうと決めつけていたけど、大好きな映画だった。

オムニバス映画って基本、駄作・珍作祭りだと思う。近年の邦画だと『DIVOC-12』『MIRRORLIAR FILMS Season 1』『
>>続きを読む

仕立て屋の恋(1989年製作の映画)

4.0

大人の映画の見本という印象。
倫理観や社会性を持ちつつも、大人は心の歪みや欲望を飼っている生き物。それを自覚している観客に向けて作られたような映画だった。

一人暮らしの女の部屋をのぞく仕立て屋の男。
>>続きを読む

逆光(2021年製作の映画)

1.5

え、あ、終わった。
という感じの映画。1時間位しかないせいもあるんだろうけど、つまりは入り込めるシーンが無く何かを受け取った感も無いまま、時間がきて終了しただけの作品。

脚本がつまんないんじゃない?
>>続きを読む

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

4.5

昔見た時はあまりのメルヘンタッチ、合成背景の過剰さに15分くらいで音を上げてしまった作品。
いま見直してみると、いやこれすごい作品。カルト作品として海外でも愛されるのが本当わかる。自分がもし日本人じゃ
>>続きを読む

海辺の金魚(2021年製作の映画)

1.8

コロナ禍あたりに公開された映画、俳優が監督した作品が結構あった印象で(配信も含め)これも俳優の小川紗良の初長編映画というふれこみ。

俳優が監督する際、観客の方も新しいものを期待する気持ちがあると思う
>>続きを読む

英雄の証明(2021年製作の映画)

4.8

序盤こそ説明なし&文化の違いで人物相関図がつかみにくい。
だかしかし、道を渡ってバスに乗り遅れる男、階段を延々登っていく男、階段を延々と降りる女など、示唆に富む映像表現で早くもこの監督ただもんじゃない
>>続きを読む

男の争い(1955年製作の映画)

4.5

男たちが宝石強盗をするシーンが見どころ、約20〜30分セリフなしの緊迫感、といった解説をたまたま目にして、えっそんな映画あるの? とずっと気になっていた映画。
配信もなくDVDレンタルも見当たらず、中
>>続きを読む

>|