野良猫さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.1

背伸びして生き急がず、理解あるところで穏やかに過ごすことを羨ましく思います。生きづらい世の中でも、他人を想像し優しくありたいと感じました。
精神的な豊かさと、経済的な豊かさのバランスを取りながら、折り
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

無垢な存在の関心が性から哲学へ成長するように、繰り返す性描写に辟易して内容に引き込まれました。
高潔な精神に生い立ちも職業も関係なく、自分勝手な哀れな男たちが可怪しかったです。
倫理観のない描写など人
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.9

男臭くて変態だらけの原作、そのまま丁寧な実写化で楽しめました。アシリパさんかわいいのと、203高地攻防戦の描写がよかったです。
まだまだ序盤、魅力ある変態たちの活躍もこれからですし、続編にも期待です。

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.3

"紅"がアルプススタンドで演奏されるとテンション上がるのは、曲自体の魅力はもちろん、繰り返し聞いていた頃を思い出すからでしょうか。
今作の舞台はカラオケボックスですが、曲への思い入れが詰まっていて、楽
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

4.5

同時上映はディズニーキャラクター総出演で未来を願う短編。ずっと観ていたい、素敵な時間でした。

ウィッシュ(2023年製作の映画)

4.4

夢と魔法の王国を舞台に、願うことの尊さを謳う物語、ディズニー100周年記念作品の看板に見合う良作でした。
強引で都合がよい展開に冷める作品もあるのですが、今作はそんなことなく楽しめました。
たたき上げ
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.2

ホラーは見ないのですが配信でつい。
口コミから、生臭坊主がスーパーパワーで悪魔に無双する話だと思っていたのですが、真っ当な悪魔祓い作品として楽しめました😈

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.5

お笑いを拗らせた重度のコミュ障。共感できないし、嫌悪感を抱く熱演でした。
人間関係に折り合いつけることができる内は、伝説になんてなれないんでしょうね。
M1王者監修の劇中漫才も面白くて、俳優さん流石。
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雪山の絆(2023年製作の映画)

3.8

飛行機事故は凄惨で、知恵と絆で困難を乗り越える姿が尊かったです。
フィクションでも書けないような極限状態の中、生死を懸けた選択は見ているだけで本当に辛い。

マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

2.9

色々あったけど一番大切なのはお前だけ、って美談ではなく奥さんに甘え過ぎ。色々無いほうがいいはずで、ドラマにならない市井の日常を改めて尊く思います。
演奏描写は流石で、静かで丁寧なシーンも多く、劇場鑑賞
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最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

3.5

ベイビーわるきゅーれも喧嘩稼業も好きなので楽しめました。煉獄を
思い起こす連打はじめ、力の入ったアクションと、緩い会話の組み合わせが流石です。
荒削りな雰囲気は好みが分かれそうですが、見放題配信でよい
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Saltburn(2023年製作の映画)

4.1

変態描写に少しずつ慣らされ、地球と性行為する頃には、異常性に説得力がありました。
こじれた愛憎の標的にされたのは不幸ですが、経済的に恵まれても、人の悪口や噂話ばかりする人間にはなりたくないですね。

REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

4.2

戦う美しい女性はタンクトップがよく似合いますよね。
ペドゥナ演じる二刀流の剣士は凛として美しく、機械の義手に、赤く光る必殺剣と、厨二心くすぐられます。
サイバーパンクな世界の映像化が素晴らしく、まだ活
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

変わらない日々を、穏やかに過ごせる大人になりたいと思う気持ちが強くなりました。
寡黙な主人公、決して聖人君子ではなく、悩みや苛立ちもありますが、精神的な豊かさが魅力的です。
綺麗に切り取られた東京の空
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.4

個性の強いキャラクター、軽妙洒脱な会話劇で楽しめました。
相変わらずのステイサム無双、ヒューグラントの底しれないラスボス感がよかったです。見放題配信で軽く観れるのもいいですね。

#マンホール(2023年製作の映画)

3.1

泥まみれ泡まみれな #中島裕翔 さんの喜怒哀楽を愛でるだけでなく、意外性ある力技の展開で、溜飲が下がる結末まで引き込まれました。

ほつれる(2023年製作の映画)

3.5

煮え切らない態度の主人公にもやっとしていたら、夫がほんといやらしくて、表面上取り繕っていた夫婦の泥仕合は見応えありました。
大きな盛り上がりは無いですが、説得力あるキャストの演技がよかったです。

市子(2023年製作の映画)

4.2

ただ普通に生きたいだけの市子。社会の不備や欠陥による過酷な境遇から救われ、重ねる罪に向き合い、大切な人と穏やかな日常を過ごせますように。
まるで実在しているかのような、魅力的ながら影のある市子を演じき
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ほかげ(2023年製作の映画)

3.6

壊れた心が戻らないのは男女も大人子供も関係なく、体験が壮絶なほど傷は深くて、戦争の悲惨さを垣間見ることができました。
艶っぽくも影があり、痛み苦しみを想像させられる趣里さん、よかったです。

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.7

ミュージカルパートは期待に応える完成度、魅力的なキャラ、王道な展開と多幸感に溢れていました🍫
旧作と別の世界線で育ったとしか思えない人柄が良い主人公に対し、空が飛べるチートな競合商品から店を守るためと
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.4

あくまでネタとして、関西各府県民の間って、もっと黒くて複雑な感情がありそうですが、ただの悪口にならないよう明るく昇華されていたと思います。
演出は羽振りよく、荒唐無稽な話もよくまとまった脚本で楽しめま
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.0

共依存の夫婦、国家の興亡を経て公的な関係性は変化しても、根底は出会ったときのように思い合っていることが尊く、儚いです。
史実イベントを走馬灯のようにダイジェストで消化しますが、戦場シーンは圧巻の描写で
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正欲(2023年製作の映画)

4.3

濡れ場の多い社会派作品🚰
個性と病気の違いって、社会適合性と合理的配慮の範囲によるのでしょうか。多様性とかダイバーシティは安全圏にいる価値観で、そんな言葉が無くなる世界に近づければいいなぁと思いました
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